切符をクレジットカードで購入する方法。メリットや注意点を解説
電車を使う際には、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードが便利です。しかし、交通系ICカードのチャージ残額がわずかだったり、手元に十分な現金がなかったりすると「切符をクレジットカードで購入したい」と思うこともあるのではないでしょうか。
駅によっては、定期券や特急券などの切符も、クレジットカードで購入できます。
ここでは、切符をクレジットカードで購入する方法やメリットのほか、注意点などについて解説します。
クレジットカードで電車の切符を買うには?
クレジットカードで電車の切符を購入するには、自動券売機や駅の窓口、WEBサイトを利用するといった3つの方法があります。
まずは、それぞれの購入方法について解説します。
自動券売機を利用する
電車の切符をクレジットカードで購入する方法のひとつに、駅に設置されている自動券売機を使うという方法が挙げられます。例えばJRの場合、原則として「指定席券売機」や「みどりの券売機」などの自動券売機であれば、定期券や特急券などの切符も、クレジットカードを使って購入可能です。
駅の窓口で購入する
電車の切符は、基本的に駅の窓口であればクレジットカードで購入できます。
駅の窓口とは、駅の「きっぷうりば」や「みどりの窓口」などと表記されている場所です。駅の窓口で、購入したい切符を伝えれば、クレジットカードで支払うことができます。
WEBサイトで購入する
特急券や乗車券など、切符によっては鉄道会社のWEBサイトでもクレジットカードを使って購入できます。基本的には、WEBサイトで希望の切符を選択し、支払方法でクレジットカード情報を登録すれば、クレジットカードで支払うことができます。
クレジットカードでの切符購入は鉄道会社によって対応が異なる
自動券売機や駅の窓口では、切符をクレジットカードで購入できます。ただし、すべての駅で対応しているわけではなく、自動券売機や駅の窓口の設置状況、対応内容には違いがあります。また、自動券売機で購入できる切符の種類やクレジットカード決済の可否は、鉄道会社によってさまざまです。
なお、2025年4月以降は、クレジットカード業界の方針により、店頭でのクレジットカード利用時は、原則として暗証番号の入力による本人確認が必要になります。暗証番号をお忘れの場合は、事前に登録内容の確認をおすすめします。
JRと私鉄・地下鉄でどのように異なるのか見ていきましょう。
JRの場合
JR各社では、みどりの窓口や指定席券売機、多機能券売機などでクレジットカードを利用できます。
ご利用可能な国際ブランドは、Visa、Mastercard®、アメリカン・エキスプレス®、JCB、Diners Clubなどで、JR東日本やJR西日本などJR各社でも違いがあります。最新情報はJR各社のWEBサイトでご確認ください。(2025年4月時点)
私鉄・地下鉄の場合
東京メトロや都営地下鉄をはじめ、全国には多くの私鉄・地下鉄路線がありますが、その多くでクレジットカードを利用できます。主に定期券の購入時のほか、各社が指定する乗車券をクレジットカードで購入できます。ただし、同じ路線でも、クレジットカードを利用できる駅と利用できない駅があるなど、駅ごとに対応状況が異なる場合もあるので注意が必要です。(2025年4月時点)
クレジットカードで電車の切符を買うメリットは?
クレジットカードで電車の切符を買うことには、いくつかのメリットがあります。続いては、クレジットカードで切符を購入する具体的なメリットを見ていきましょう。
クレジットカードで電車の切符を買う主なメリット
- 現金の持ちあわせがなくても電車に乗れる
- ポイントがたまる
- 旅行のときに手持ちの現金を減らさずにすむ
- 万一の事故の際、旅行傷害保険が適用される
現金の持ちあわせがなくても電車に乗れる
クレジットカードで切符を買うメリットの1つは、現金の持ちあわせがなくても電車に乗れる点です。
近年では現金を使わず、交通系ICカードやそのモバイルアプリなどを利用している人も少なくないでしょう。しかし、現金や交通系ICカードなどを持っていなくても、クレジットカードを持っていれば、切符を購入し、電車に乗ることができます。また、タッチ決済対応のクレジットカードであれば、駅改札がタッチ決済に対応している場合、切符を購入していなくても、クレジットカードをかざすだけで通過できます。
ポイントがたまる
電車の切符を購入するときにクレジットカードを使えば、カードのポイントがたまるメリットもあります。
例えば、特急列車の指定席で家族旅行をするときなど、切符代が高額になるときは、多くのポイントを獲得できるので、支払いにクレジットカードを使うのがおすすめです。
旅行のときに手持ちの現金を減らさずにすむ
旅行の際に電車の切符をクレジットカードで購入すれば、手持ちの現金を減らさずにすみます。例えば、レンタカーの駐車料金を支払うときや、屋台で食べ物を買うときなど、旅行では現金が必要になるシーンが少なくありません。さらに、地域によっては、近くに銀行やコンビニがなく、ATMが見つからないということもあるでしょう。
あらかじめ、切符をクレジットカードで購入しておけば、旅先で現金が足りなくなるリスクも減らせます。
万一の事故の際、旅行傷害保険が適用される
旅行傷害保険が「利用付帯」となっているクレジットカードの場合、電車の切符をカードで購入することで、保険が適用される可能性もあります。利用付帯とは、旅行の費用をそのクレジットカードで支払うことで適用される保険のことです。利用付帯の条件はクレジットカードによって異なりますので、カード会社のWEBサイトで確認してください。
なお、旅行傷害保険が「自動付帯」となっているクレジットカードの場合、カードを所有しているだけで保険が適用されます。
クレジットカードで電車の切符を買う場合の注意点
クレジットカードで電車の切符を買う場合には、いくつかの注意点があります。現金を持たずに出発したものの、駅でクレジットカードが使えなくて困ったということにならないようにチェックしておきましょう。
クレジットカードで電車の切符を買う場合の注意点
- 使用できる条件や状況が限られている
- 原則として1回払いのみ
- 自動券売機や駅の窓口が混雑している場合がある
- 払い戻しには手続きが必要
使用できる条件や状況が限られている
クレジットカードで電車の切符を買うにあたって注意しておきたいのは、クレジットカードを使える条件や状況が限られていることです。鉄道会社や自動券売機によっては、切符を買えるクレジットカードの国際ブランドなどが限られている場合があります。また、どの駅でもクレジットカードが使える自動券売機が設置されているわけではありません。
なお、クレジットカードのタッチ決済に対応した自動改札機の導入も進んでいますが、こちらも鉄道会社によって対応が異なるので注意しましょう。
原則として1回払いのみ
クレジットカードで電車の切符を購入するときの支払方法は、原則として1回払いのみで、分割払いやリボ払いは利用できません。新幹線の特急券を複数人数分買うときなど、切符の代金が高額になるときは支払日にクレジットカードの引落口座が残高不足とならないように注意が必要です。
なお、クレジットカードによっては、1回払いで支払った利用分を、後から分割払いやリボ払いに変更できますので、切符の代金が高額になりそうなときは検討してもいいでしょう。
自動券売機や駅の窓口が混雑している場合がある
クレジットカードを使う場合に限らず、電車の切符を購入する際は、自動券売機や駅の窓口が混雑していることがあります。そのため、時間に余裕を持って行動することが大切です。
特に、定期券の切り替えが増える3月から4月、大型連休の前、週末などは、自動券売機にも窓口にも行列ができることは珍しくありません。
なお、「新幹線eチケットサービス」「スマートEX」「えきねっと」などでは、クレジットカードと交通系ICカードを登録して切符を購入すれば、紙の切符を受け取らず、登録済みのスマートフォンや交通系ICカードで改札機を通って新幹線に乗車できます。券売機や窓口に並ぶ必要がないため、混雑を避けられるメリットがあります。(2025年4月時点)
払い戻しには手続きが必要
クレジットカードで購入した電車の切符を変更・払い戻しする際には、原則として所定の手続きが必要です。うっかり間違えて購入してしまったとしても、対応に時間がかかることもあるため、購入時には十分に注意しましょう。
・JRの場合
JR各社では、使用開始前で有効期間内の切符については、原則として1回のみお手持ちの切符と同じ種類の切符に手数料なしで変更可能です。ただし、購入した会社(駅、旅行センター、旅行会社など)により、取り扱いが異なることもあります。(2025年4月時点)不明点は、窓口などの駅係員に確認しましょう。
区間や路線を変更して料金が安くなる場合には、その差額が払い戻され、反対に料金が高くなる場合は、不足分を現金、またはクレジットカードで支払います。
切符を払い戻しする場合は、原則として所定の手数料がかかり、購入金額から手数料を差し引いた額が返金されます。
なお、クレジットカードで購入した切符の変更・払い戻しは、一般的に券売機では対応していないため、みどりの窓口で手続きをしてください。WEBサイトで切符を購入した際は、切符を受け取る前であれば、WEBサイト上での変更・払い戻しの手続きが可能です。
・私鉄や地下鉄の場合
私鉄や地下鉄各社もクレジットカードで切符の購入が可能ですが、変更や払い戻しのルールは会社ごとに異なります。払い戻しに手数料がかかる点はJR各社と共通していますが、対応方法や窓口の有無などが異なるため、利用する鉄道会社の公式サイトや窓口で事前に確認しましょう。
タッチ決済対応なら電車の切符は購入不要
一部の鉄道会社の自動改札機では、クレジットカードのタッチ決済に対応しており、これを利用する場合は、ご利用金額がカード会社へ通知されるので、切符の購入は不要です。使い方は、タッチ決済に対応したクレジットカードやスマートフォンを用意し、入場時と退場時に自動改札機の専用リーダーへかざすだけで完了します。
交通系ICカードとは異なり、クレジットカードのタッチ決済では事前のチャージが不要です。また、後払い方式のため、残高を気にすることなくスムーズに利用できます。利用した運賃は、ほかのクレジットカードのご利用分とあわせて、後日まとめて請求されます。
さらに、カード会社によっては通常のショッピングと同様に、乗車時の利用でもポイントがたまるメリットもあります。
クレジットカードのタッチ決済を導入している主な鉄道会社は、下記のとおりです。
■ タッチ決済が利用できる主な鉄道会社(50音順)
| エリア | 鉄道会社 |
|---|---|
| 関東 | 東京都交通局、東急電鉄、西武鉄道、湘南モノレール、江ノ島電鉄、京浜急行電鉄、京王電鉄、横浜市交通局、横浜高速鉄道 |
| 関西 | 京都丹後鉄道、近畿日本鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、神戸市交通局、神戸新交通、神戸電鉄、泉北高速鉄道、大阪モノレール、大阪市高速電気軌道、南海電気鉄道 |
※2025年4月時点
ただし、国際ブランドが限られる場合があります。利用できる鉄道会社については、Visaの「ご利用可能な店舗・公共交通機関」、アメリカン・エキスプレス®の「交通機関もアメックスのタッチ決済」、JCBの「公共交通機関でもタッチ決済!」など国際ブランドのWEBサイトもあわせてご確認ください。
電車の切符購入におすすめ!タッチ決済対応の三菱UFJカード
- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくは遷移先をご確認ください。
電車の切符や定期券を購入する際、または改札機でタッチ決済を利用する際は、年会費が永年無料で、ポイントがたまりやすい「三菱UFJカード」がおすすめです。
三菱UFJカードは、年会費が永年無料でタッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。
また、セブン‐イレブンやオーケーなどの対象店舗(*1)で三菱UFJカードを利用すると、ご利用分の最大20%(*2)相当のポイントが還元されます。
ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「POINT名人.com」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
そのほか、「MUFGカードアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、最大10,000円相当(グローバルポイント2,000ポイント分)がもらえます。詳細は三菱UFJカードのWEBサイトでご確認ください。
三菱UFJカードの特長
- 年会費が永年無料で利用できる
- 対象店舗(*1)のご利用分が最大20%(*2)ポイント還元される
- POINT名人.comを利用すると、ボーナスポイントもたまる
- MUFGカードアプリのWEB明細を家計簿代わりに使える
- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
電車の切符購入時にもクレジットカードを利用しよう
交通系ICカードの残高がなく、手持ちの現金もない場合に、クレジットカードで切符を買えると便利です。近年ではクレジットカードのタッチ決済に対応した自動改札機の導入が進んでおり、一部の鉄道会社では、切符を買わずにクレジットカードをかざすだけで乗車できます。また、クレジットカードで購入すれば、ポイントがたまるので、定期券のように支払いが高額になる場合にもおすすめです。
切符を購入する際にも、ぜひクレジットカードを利用してみてください。
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2025年4月時点の情報に基づき作成しております。
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記事内容については執筆時点から情報が改定される場合があります。最新情報は公的機関のWEBサイトや公式サイトなどをあわせてご確認ください。
おすすめのクレジットカード
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年会費 |
初年度 | 永年無料 | 無料 (オンライン入会限定) |
22,000円(税込) |
| 次年度以降 | 永年無料 |
11,000円(税込) |
22,000円(税込) |
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| 特長 |
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| 最短発行期間 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短3営業日 | |
対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
- 電車の切符はクレジットカードで買えますか?
- 電車の切符は原則としてクレジットカードで購入可能です。駅に設置されている自動券売機や駅の窓口、鉄道会社のWEBサイトで購入する方法があります。ただし、鉄道会社によっては、自動券売機で購入できる切符の種類が限定されていたり、他社線との連絡切符では利用できなかったりします。また、定期券のみクレジットカードに対応している場合もありますので、購入する際は注意しましょう。
詳しくは「クレジットカードで電車の切符を買うには?」をご確認ください。 - クレジットカードで電車の切符を買うメリットは?
- 電車の切符をクレジットカードで買うメリットは、ご利用金額分のポイントがためられることです。また、クレジットカードの旅行傷害保険が適用される可能性もあります。さらに、旅行先では、駐車場や屋台などで現金が必要になる場合がありますが、高額になりやすい旅行時の切符代をクレジットカードで払っておくと、手持ちの現金を減らさずに済むこともメリットといえるでしょう。タッチ決済対応の自動改札機とクレジットカードであれば、かざすだけで支払いが完了し、切符を購入する手間を省けます。
詳しくは「クレジットカードで電車の切符を買うメリットは?」をご確認ください。 - 電車の切符をクレジットカードで買うときに注意することは?
- 鉄道会社や自動券売機によっては、クレジットカードで切符を購入できない場合があります。切符を購入するときは原則1回払いのみで分割払いやリボ払いは利用できませんが、クレジットカードによっては後から分割払いやリボ払いに変更可能です。
また、クレジットカードで購入した電車の切符を変更・払い戻しする際には、所定の手続きが必要なので注意しましょう。
詳しくは「クレジットカードで電車の切符を買う場合の注意点」をご確認ください。
