オーストラリアのクレジットカード事情は?旅行者の体験談も紹介

オーストラリアでは日本よりもキャッシュレス決済が普及しており、旅行や留学などではクレジットカードがあると便利です。
ここでは、オーストラリアに行く前に知っておきたい、現地のクレジットカード事情や使える国際ブランド、持っていくカードの選び方などを、旅行や留学、ワーキングホリデーに行った4名の声とともに解説します。
オーストラリアのキャッシュレス決済比率!クレジットカードは4割超
一般社団法人キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ2024」(2024年12月)によると、オーストラリアのキャッシュレス決済比率は2022年時点で75.9%となっており、韓国や中国に次いで世界第3位です。一方で日本は、近年キャッシュレス決済が広がりつつあるものの、その割合は36.0%で、オーストラリアの半分以下です。

また、同調査によると、オーストラリアにおけるキャッシュレス決済の内訳はデビットカードが57.8%、クレジットカードが41.3%で、電子マネーはわずか0.9%でした。これらの結果から、オーストラリアでの支払いはキャッシュレス決済が主流で、デビットカードやクレジットカードが必要なことがわかります。

オーストラリアでキャッシュレス化が進んだ背景には、カード加盟店が負担する手数料を引き下げるなど店舗での受け入れ体制を整えたことや、銀行とリンクするデビットカードを持っていない口座保有者にデビットカードを送付したことが挙げられます。加えて、現金を持ち歩かないため、盗難や紛失のリスクを軽減できることも、キャッシュレス決済が進んだ要因のひとつといえるでしょう。
また、オーストラリアは、旅行や留学、ワーキングホリデーなどで訪れる人も多く、国際的に利用可能なクレジットカードやデビットカードの利用が一般的になったことも影響していると考えられます。
オーストラリアに旅行や留学した体験者の声
- 全豪オープンを見に行った会場では現金が使えませんでした。現金を使えないところが結構あるので、クレジットカードなどキャッシュレス決済手段がないと不便です。
- 街中のほとんどのお店・施設でクレジットカードが使えました。ただ、郊外の電車やバスなどで、ごくまれに使えないこともあります。
オーストラリアではタッチ決済など非接触型決済が主流
オーストラリアは、特にタッチ決済(コンタクトレス決済)の普及率が高く、都市部を中心にスーパーや飲食店、公共交通機関などでもタッチ決済の導入が進んでいます。
オーストラリアの中央銀行であるReserve Bank of Australia(オーストラリア準備銀行)の「The Evolution of Consumer Payments in Australia: Results from the 2022 Consumer Payments Survey」によると、2022年の対面でのカード決済のうち95%がタッチ決済で、対面でのカード決済の3分の1は、モバイルデバイスによって行われていました。このことから、クレジットカードやデビットカードのほか、Apple PayやGoogle Payといったスマートフォンの決済アプリを利用したタッチ決済も広く普及していることがうかがえます。
オーストラリアに旅行や留学した体験者の声
- ワーキングホリデーの際、電車やバス、スーパーなど基本的な支払いではタッチ決済を利用しました。
- オーストラリアはカード社会だから、スマホにカードを登録してタッチ決済を使っていました。クレジットカードなら硬貨のことまで考える必要がなく、貴重品を減らせるので便利でした。
オーストラリアに持っていくクレジットカードの選び方
Apple PayやGoogle Payを使う場合でもクレジットカードなどの登録が必要です。また、キャッシュレス決済比率や体験者の声からも、オーストラリアに行くならクレジットカードやデビットカードなどのキャッシュレス決済は必要といえるでしょう。
ここでは、オーストラリアに持っていくクレジットカードを選ぶ際のポイントを紹介します。

国際ブランドで選ぶ
オーストラリアに持っていくなら、多くの場所で利用できる国際ブランドのクレジットカードを選ぶといいでしょう。オーストラリアでは、VisaやMastercard®をはじめ、アメリカン・エキスプレス®、JCBなどを利用できますが、店舗によっては使えないこともあります。そのため、1枚目はVisa、2枚目はMastercard®など異なる国際ブランドのカードを複数枚持っていくと安心です。
オーストラリアに旅行や留学した体験者の声
- ワーキングホリデーに行く際、日本で作ったVisaのクレジットカードを持って行きました。オーストラリアで収入ができてからは、現地の銀行で作ったMastercard®のデビットカードを使っていました。
- 旅行のときは、場所によっては使えない国際ブランドもあるため、VisaとMastercard®のクレジットカードを持っていきます。
付帯サービスで選ぶ
ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスカードは、空港ラウンジの無料利用サービスや手荷物宅配サービスなどを付帯していることがあります。利用するシーンにあわせて、付帯サービスが充実したクレジットカードを選ぶのもひとつの方法です。
タッチ決済対応のクレジットカードにする
オーストラリアではタッチ決済の普及率が高いため、持っていくならタッチ決済対応のクレジットカードが便利です。慣れない場所で切符を購入する手間を省けるだけでなく、現地でお買い物をするときにもスムーズな会計が可能です。
海外旅行傷害保険を付帯したクレジットカードにする
オーストラリアに持っていくなら、海外旅行傷害保険が付帯されたクレジットカードを選びましょう。海外旅行傷害保険が付帯されたクレジットカードなら、旅行中のケガや病気の治療費をはじめ、携行品の盗難や紛失、クレジットカードで購入した物品の破損なども補償となることが多くあります。(2025年3月時点)
なお、クレジットカードに付帯された海外旅行傷害保険には、「自動付帯」と「利用付帯」があります。自動付帯であればクレジットカードを持っているだけで補償を受けられますが、利用付帯の場合は、そのクレジットカードで、航空チケットやツアー代金などを支払わないと適用されません。クレジットカードの海外旅行傷害保険は利用付帯のものも多いので、旅行代金を支払う前に自動付帯か利用付帯かを確認してください。
オーストラリアでクレジットカードが使える場所と使えない場所
オーストラリアでは、スーパーやカフェ、ホテル、レストラン、都市部の電車やバスなど、街中のほとんどのお店や施設でクレジットカードが使えます。中には、キャッシュレス決済のみで、現金払いに対応していない店舗もあります。
ただし、すべての場所でクレジットカードが使えるわけではありません。屋台やマーケット(市場)、個人商店、郊外の電車やバスなどでは、ごくまれにクレジットカードが使えないことがあります。クレジットカードが使えない場所には「NO CARD」などと記載されていることもあるので確認しておきましょう。
また、オーストラリアでは基本的にチップの習慣はありませんが、タクシーやレストランなどでチップを渡すことがあり、クレジットカードならチップ分を上乗せしてスムーズに支払えます。(2025年3月時点)
オーストラリア旅行や留学にクレジットカードを持って行くメリット
オーストラリア旅行や留学にクレジットカードがあると、支払いがスムーズになるほか、以下のようなメリットがあります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
オーストラリア旅行や留学にクレジットカードを持って行くメリット
- 海外旅行傷害保険が利用できる
- 多額の現金の持ち歩きが不要で、両替の手間や手数料も抑えられる
- ホテルのデポジットが不要になることがある
- 身分証代わりになる
- ステータスカードなら空港ラウンジやコンシェルジュサービスが使える
海外旅行傷害保険が利用できる
海外旅行傷害保険を利用できることは、クレジットカードを持っていくメリットのひとつです。海外で医療機関を受診すると、日本よりも高額な費用がかかってしまう可能性があります。そのようなときでも、クレジットカードに海外旅行傷害保険が付帯されていれば、病気やケガの治療費が補償されます。また、一般的には、携行品の盗難や破損したときの損害、他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりした場合の損害賠償金なども補償対象です。
ただし、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険には、「出国から90日」などの補償期間が設けられていることがあるため、長期留学などの場合は補償期間に注意しましょう。
多額の現金の持ち歩きが不要で、両替の手間や手数料も抑えられる
オーストラリアにクレジットカードを持っていけば、現地で多額の現金を持ち歩かずに済みます。万が一、現地でクレジットカードの紛失や盗難があったとしても、カード会社に連絡すればすぐに利用を停止でき、不正利用があった場合も条件を満たせば補償が受けられます。こうしたセキュリティ面からもクレジットカードを持っていくメリットは大きいといえるでしょう。
また、クレジットカードをメインで使えば両替の手間を抑えられるだけでなく、キャッシング枠が設定されていれば、キャッシングで現地通貨を引き出すこともできます。
ホテルのデポジットが不要になることがある
クレジットカードのメリットには、ホテルのデポジットが不要になることも挙げられます。オーストラリアをはじめ海外のホテルでは、チェックインの際に、未払いを防ぐために、宿泊費相当のデポジット(保証金)を求められることがあります。デポジットはチェックアウト時に精算されますが、宿泊費相当の現地通貨を用意するのは負担になりますし、預けた現金はチェックアウトまで使えません。現地通貨の場合、使いきれずに両替手数料が負担になる可能性もあります。
クレジットカードは支払い能力があるという裏付けになるため、カードを提示したり券面のコピーをとったりするだけで済むケースがほとんどです。デポジットはホテルだけでなく、シェアハウスやレンタカーの利用時にも必要になる場合があります。現地でのサービスをスムーズに利用するためにも、クレジットカードを持っていく必要性は高いといえるでしょう。
身分証代わりになる
海外では、クレジットカードが身分証代わりになることもメリットのひとつです。クレジットカードは、カード会社の審査を通過しなければ発行されません。そのため、クレジットカードを保有しているということは、社会的な信用の裏付けになると考えられています。
例えば、留学中にボランティア活動への参加を希望した場合、身分証としてクレジットカードの提示を求められることがあります。中には、「クレジットカードを持っていなかったため、希望するボランティアに参加できなかった」という声もあるので注意が必要です。
ステータスカードなら空港ラウンジやコンシェルジュサービスが使える
ゴールドカードやプラチナカードといったステータスカードなら、空港ラウンジやコンシェルジュサービスなど付帯サービスが充実していることもメリットに挙げられます。空港ラウンジ内には、無料の食事やドリンクなどが用意されており、フライト前のひとときをゆったりと過ごすことができます。
また、コンシェルジュサービスは、ホテルやレストランの予約、旅先でのサポートなど、カード会員のさまざまな要望に応えるサービスです。きめ細かいニーズにも日本語で対応してもらえます。ただし、サービスの内容はカード会社やカードの種類によって異なるため、付帯サービスを確認しておきましょう。
タッチ決済対応!年会費もポイント還元率もお得な三菱UFJカード

- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくは遷移先をご確認ください。
オーストラリアへの旅行や留学におすすめなのが、年会費が永年無料で、ポイントがたまりやすい「三菱UFJカード」です。三菱UFJカードは、18歳以上の学生(高校生を除く)(*)から持つことができるクレジットカードです。高校卒業年度の10月1日以降のお申し込み、かつ卒業後の進路が決まっている場合は学生用のクレジットカードをお申し込みいただけます。
三菱UFJカードは、年会費が永年無料でタッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。
また、セブン‐イレブンやオーケーなどの対象店舗(*1)で三菱UFJカードを利用すると、ご利用分の最大20%(*2)相当のポイントが還元されます。
ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「POINT名人.com」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
そのほか、「MUFGカードアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、最大10,000円相当(グローバルポイント2,000ポイント分)がもらえます。詳細は三菱UFJカードのWEBサイトでご確認ください。

三菱UFJカードの特長
- 年会費が永年無料で利用できる
- 対象店舗(*1)のご利用分が最大20%(*2)ポイント還元される
- POINT名人.comを利用すると、ボーナスポイントもたまる
- MUFGカードアプリのWEB明細を家計簿代わりに使える
- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
おすすめのプラチナカード、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード

- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくは遷移先をご確認ください。
「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、実用性とステータス性を兼ね備えたプラチナカードです。三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでは、国内外の空港ラウンジを利用できる、プライオリティ・パスに無料で入会できます。
また、上質なホスピタリティをご提供するコンシェルジュサービスをはじめ、空港から自宅へ配送が可能な手荷物空港宅配サービスなどのきめ細かなサービスを受けられるのは、ランクの高いプラチナカードならではといえるでしょう。
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードの特長
- 24時間・365日のコンシェルジュサービスを利用できる
- 海外旅行傷害保険で最高1億円まで補償される(海外旅行障害保険の自動付帯分は最高5,000万円)
- 国内外の空港ラウンジを利用できる、プライオリティ・パスに無料で入会できる
- 空港から自宅までの手荷物空港宅配サービスがある
オーストラリアへの旅行や留学にはクレジットカードを持っていこう
オーストラリアは、クレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済の普及率が高く、タッチ決済も多く利用されています。タッチ決済対応のクレジットカードを持っていけば、食事やショッピング、公共交通機関での移動など、さまざまな場面で便利に使えます。
オーストラリアでの時間を快適かつ安心して過ごすためにも、出発前に付帯サービスが充実したクレジットカードを作っておきましょう。
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2025年3月時点の情報に基づき作成しております。
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記事内容については執筆時点から情報が改定される場合があります。最新情報は公的機関のWEBサイトや公式サイトなどをあわせてご確認ください。
おすすめのクレジットカード
カード名 | 日常にうれしいを、 将来まで安心を。 |
オンも、オフも、 いつでも変わらない輝きを。 |
日常から特別な時まで、 最高クラスのおもてなしを。 |
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三菱UFJカード | 三菱UFJカード ゴールドプレステージ |
三菱UFJカード プラチナ・アメリカン・ エキスプレス®・カード |
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年会費 |
初年度 | 永年無料 | 無料 (オンライン入会限定) |
22,000円(税込) |
次年度以降 | 永年無料 |
11,000円(税込) |
22,000円(税込) |
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特長 |
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最短発行期間 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短3営業日 |
対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
カード種類・国際ブランドを選択のうえ、
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カード種類
※カードお申し込み時点で、内定者の方は「学生」をご選択のうえお申し込みください。
国際ブランド
国際ブランド
- オーストラリアで使えるクレジットカードの国際ブランドは?
- オーストラリアでは、一般的にVisaやMastercard®、アメリカン・エキスプレス®、JCBのクレジットカードが使えますが、店舗によっては使えない国際ブランドもあります。そのため、異なる国際ブランドのクレジットカードを複数枚持っておくと安心です。
詳しくは「国際ブランドや付帯サービスで選ぶ」をご確認ください。 - オーストラリアで現金は使わない?
- オーストラリアでは、街中のほとんどのお店・施設でクレジットカードを使えますが、一部現金払いしか対応していないところもあります。例えば、屋台や市場、個人商店、郊外の電車・バスなどの一部では、クレジットカードが使えません。また、オーストラリアでは基本的にチップ文化はないものの、タクシーやレストランなどでチップを渡すことがあります。クレジットカードで支払う場合はチップ分を上乗せして支払えますが、クレジットカードで支払えない場合に備えて、少額の現金を用意しておくとよいでしょう。
詳しくは「オーストラリアでクレジットカードが使える場所と使えない場所」をご確認ください。 - オーストラリアで使えるキャッシュレス決済は?
- オーストラリアでは、クレジットカードやデビットカード、現地の電子マネー、Apple Pay、Google Payなどが使えます。(2025年3月時点)また、タッチ決済(コンタクトレス決済)の普及率も高いため、タッチ決済対応のクレジットカードやデビットカード、Apple Pay、Google Payなどが便利です。
詳しくは「オーストラリアではタッチ決済など非接触型決済が主流」をご確認ください。