ガソリンカードとは?法人カードとの違いやメリット・デメリットを解説
ビジネスでのガソリン代の支払いには、ガソリンカードと汎用性の高い法人カードという選択肢があります。事業に最適なクレジットカードを選ぶには、それぞれの特長を知っておくことが大切です。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットや注意点を解説します。
ガソリンカードとは給油専用のクレジットカードのこと
ガソリンカードは、主にガソリンスタンドでの給油の支払いに限定したクレジットカードのことです。ガソリンスタンドなどを運営する石油元売り会社が発行しており、カードによってはメンテナンス費用の支払いなどにも利用できます。
ガソリン代が割引になるガソリンカードも多くあり、社用車や業務車両の燃料費管理を効率化し、経費精算の手間を削減できる点が魅力です。
ガソリンカードと法人カードの違い
ガソリンカードと法人カードの主な違いは、利用用途の範囲や申込対象者です。
法人カード(ビジネスカード)は法人や個人事業主が申し込めるカードで、事務用品の購入や出張費、接待費など幅広くビジネスでの支払いに利用可能です。一方、ガソリンカードはガソリン代の支払いに特化しており、利用用途が限定されます。
なお、ガソリンカードには法人向けと個人向けがあります。年会費や審査基準が異なるため、自社の利用スタイルにあわせて選択することが重要です。
ガソリンカードを導入するメリット
利用用途が給油専用に制限されるガソリンカードですが、ビジネスで利用するうえではメリットもあります。ガソリンカードを使う主なメリットは以下のとおりです。
ガソリンカードを導入する主なメリット
- ガソリン代の割引が受けられる
- 年会費無料などの維持コストが低い
- ガソリン代の支払いだけなので不正利用防止につながる
ガソリン代の割引が受けられる
カードによって付帯サービスは異なりますが、提携ガソリンスタンドでの給油時にガソリン代が割引されるなど特有のサービスがあるのはガソリンカードのメリットのひとつです。また、高いポイント還元率が設定されているガソリンカードもあります。ガソリンカードを利用すると、燃料費コストを継続的に抑制でき、年間で見ると大きな経費削減につながるでしょう。
年会費無料などの維持コストが低い
多くのガソリンカードは年会費無料で提供されており、導入・維持コストを気にせず利用できる点もメリットに挙げられます。複数枚発行できるガソリンカードもあるため、車両数や従業員数に応じて柔軟にカード枚数を調整できます。年会費無料のガソリンカードであれば、初期投資を抑えつつ、経費管理の効率化を実現できる点が魅力です。
ガソリン代の支払いだけなので不正利用防止につながる
ガソリンカードはガソリン代や自動車のメンテナンス費用の支払いに利用用途が限定されています。用途制限により、従業員による私的利用や不正利用へのリスク対策にもなるため、管理面での負担軽減にもつながります。
ガソリンカードを導入するデメリット
ガソリンカードは割引やポイント還元率が高いなどの付帯サービスがある一方で、デメリットもあります。発行前にデメリットも確認しておきましょう。
ガソリンカードを導入する主なデメリット
- カードを利用できるガソリンスタンドが限定される
- 年会費や発行手数料がかかることもある
- ご利用明細の確認回数が増える可能性もある
カードを利用できるガソリンスタンドが限定される
一部のガソリンカードは、発行元のガソリンスタンドなど特定の店舗でしか利用できなかったり、割引されなかったりする点はデメリットに挙げられます。利用できるガソリンスタンドの地域が限られると実用性が低下するため、ビジネスを全国展開している事業者は特に注意が必要です。
また、特定系列のガソリンスタンドしか使えない場合、価格競争の激しい地域では市場価格より割高になるケースもあります。
年会費や発行手数料がかかることもある
ガソリンカードによっては、年会費がかかったり、カードの発行や追加発行時に手数料が発生したりするケースもあります。事業用として導入する際は、年間の維持コストと割引効果を比較検討し、料金体系を事前に確認することが重要です。
ご利用明細の確認回数が増える可能性もある
ガソリンカードは給油やメンテナンス費用の支払いに特化したカードのため、そのほかの経費支払いでは別のクレジットカードなどが必要になります。そのため、複数のカードの利用状況を確認しなければならず、経理担当者にとっては管理の手間がかかる点はデメリットのひとつです。
法人カードを導入するメリット
法人カードもガソリン代の支払いに使えます。ガソリンカードと異なり、法人カードは事業用であれば利用用途の制限がなく、経費管理に優れています。利用用途などによっては法人カードのほうが効率化につながることもあるので、法人カードを利用するメリットも見ていきましょう。
法人カードを導入する主なメリット
- 経費の支払いを一元管理できる
- 立替精算の手間を省け、振込手数料の削減になる
- ポイントがたまる
経費の支払いを一元管理できる
法人カードはガソリン代に加えて事務用品や出張費、接待費など幅広い経費支払いに利用できます。すべての経費の支払いを法人カードにまとめることで、経費の一元管理が可能です。また、会計ソフトと連携しておけば、決済履歴の自動取込と仕訳処理などもできるため、経理業務の大幅な効率化につながります。
立替精算の手間を省け、振込手数料の削減になる
法人カードを利用すると、従業員による経費の立替精算が不要になり、従業員の負担軽減と利用履歴による経費の透明化を同時に実現できます。経費精算業務そのものが削減されるため、振込作業や振込手数料のコスト削減効果も期待できます。
ポイントがたまる
法人カードでも基本的にポイント還元を設けており、経費支払いでポイントをためられます。たまったポイントは商品券やマイルなどに交換でき、経費削減につながります。事業規模が大きいほどポイント還元のメリットも大きくなるでしょう。
法人カードを導入する際の注意点
法人カードにもメリットがある一方で、取り入れる際に注意点がいくつかあります。ビジネスを円滑にするためには以下の点を確認しておきましょう。
法人カードを導入する際の主な注意点
- 法人カードは基本的に年会費がかかる
- 社内ルールを設ける必要がある
- ご利用可能枠に余裕がないと支払いをまとめられない
法人カードは基本的に年会費がかかる
初年度無料という法人カードもありますが、基本的に法人カードは年会費がかかります。ただし、法人カードの年会費は経費として計上できるため、税務処理上の負担軽減効果があります。年会費とメリットを比較したうえで検討してみましょう。
社内ルールを設ける必要がある
従業員にクレジットカードを配布する際は、不正利用の防止策や紛失・盗難時の対応手順など、明確な社内ルールの策定が必要になります。利用範囲の明確化、承認プロセスの確立、定期的な利用状況のチェックなど、適切な管理体制を構築する手間がかかる点には注意が必要です。
ご利用可能枠に余裕がないと支払いをまとめられない
経費管理の一元化を目的とする場合、月間の経費支払総額に対して十分なご利用可能枠を確保できる法人カードを選択する必要があります。法人カードには一般カード、ゴールドカード、プラチナカードなどのランクがあり、基本的にランクが高くなるほどご利用可能枠は大きくなります。ビジネスに利用するなら、個人用のクレジットカードとは異なる視点でカードを選択するようにしましょう。
初めてビジネスカードを持つ経営者におすすめの三菱UFJカード ビジネス
三菱UFJニコスが発行している「三菱UFJカード ビジネス」は、スモールビジネスや個人事業主の方が入会しやすく、初めてビジネスカードを持つ経営者におすすめです。
ビジネスカードのご利用金額は法人口座(屋号付き口座)からの引き落としになり、立て替え払いの負担を軽減したり、会計ソフトと連携して経費管理業務の効率化を図れたりします。また、引き落とし日に経費の支払日を一元化できるため、支払いまでにゆとりができて、キャッシュフローの改善などにも役立つでしょう。年会費は1,375円(税込)で、出張経費の削減に貢献する限定プランや、経費が割引価格になる優待サービスも利用可能です。
さらに、経費の支払いで1ポイント5円相当で使えるポイントがたまるだけでなく、ご利用金額に応じて基本ポイントを優遇するサービスや、入会初年度は国内利用でポイントが1.5倍になる優待サービスなどもあります。
すでに法人カードを持っていて、ご利用可能枠を増やしたいという場合にもおすすめの1枚です。
三菱UFJカード ビジネスの特長
- 出張経費の削減や経費が割引価格になる優待サービスがある
- タッチ決済対応でスピーディーに支払える
- 月間のご利用金額が10万円以上で基本ポイントの20%分が加算される
初年度の年会費が無料!優待サービスが充実したゴールドカード
※アメリカン・エキスプレス®での
発行をご希望の方はこちら
三菱UFJニコスのビジネスカードには、お得なゴールドカードがあります。「三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネス」の年会費は11,000円(税込)ですが、初年度の年会費は無料です。
また、ランクの高いゴールドカードならではの空港ラウンジサービス、JAL航空券をお得な運賃で予約できる優待サービスのほか、手数料無料でのゴルフ場の代理予約など、出張や接待をサポートするサービスが充実しています。
ご利用可能枠は100万~300万円ですので、出張費や接待交際費、仕入れ代、広告宣伝費の支払いなどにも安心して利用できるでしょう。
三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネスは月間のご利用金額が10万円以上の方は基本ポイントの50%分が加算されます。経費管理業務の効率化だけでなく、たまったポイントを福利厚生プランに使ったり、マイルに交換したりすることで経費削減にもつながるのでお得です。
三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネスの特長
- 初年度の年会費が無料になる
- タッチ決済対応でスピーディーに支払える
- 国内とホノルルの空港ラウンジが無料で利用できる
- ビジネスシーンでの優待サービスや割引サービスを利用できる
ビジネスリーダーにふさわしい、ステータス性と実用性に優れたプラチナカード
ランクの高い「三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、充実の優待サービスを付帯しています。経費管理の業務効率化だけでなく、ビジネス面においてさまざまなサポートがあるので実用性にも優れている1枚です。
例えば、24時間365日対応のコンシェルジュサービスが付帯されているので、国際便の手配や接待先のお店の予約、出張先での病気やケガなどをサポートします。また、国内外の空港ラウンジを利用できる、プライオリティ・パスに無料で入会できるので、空港での時間も快適に過ごせるでしょう。
ほかにも、一流ホテル、厳選されたダイニングやスパ、レストランでの優待サービスがあり、接待や出張の際に使えるハイクラスなサービスがそろっています。
入会初年度は、国内利用で基本ポイントが1.5倍、海外利用で2倍になるので海外出張費や経費の支払いでお得にポイントがためられます。
三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードの特長
- コンシェルジュサービスを24時間365日利用できる
- 国内外の空港ラウンジが利用できる
- 海外出張の際にカード使用者1名につきスーツケース1つを優待価格で宅配できる
- 入会初年度の基本ポイントが国内利用で1.5倍、海外利用で2倍になる
- 国内の厳選されたレストランで2名以上の利用で1名分が無料になる
- 一流ホテル、厳選されたダイニングやスパでの優待サービスがある
- 国内利用分のポイントが1.5倍になる(入会初年度限定)
- 海外利用分のポイントが2倍になる
ガソリン代の支払いも法人カードを活用しよう
ガソリンカードは給油時の割引やポイント還元でお得になるケースもありますが、法人カードならガソリン代だけでなく、すべての経費の一元管理に役立ちます。
カード選びで失敗しないためには、自社での利用用途や業務フローに最適なカードを選択することが欠かせません。給油の頻度や経理処理の負担などを総合的に検討し、最適なクレジットカードを選びましょう。
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2025年6月時点の情報に基づき作成しております。
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記事内容については執筆時点から情報が改定される場合があります。最新情報は公的機関のWEBサイトや公式サイトなどをあわせてご確認ください。
おすすめのクレジットカード
| カード名 | スモールビジネスや 個人事業主の 最初の1枚におすすめ |
経費や仕入れ代などに 余裕を持たせたい 経営者におすすめ |
コンシェルジュなど 最高クラスの優待がほしい 経営者におすすめ |
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| 三菱UFJカード ビジネス |
三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネス |
三菱UFJカード プラチナ・ビジネス・ アメリカン・ エキスプレス®・カード |
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※アメリカン・エキスプレス® |
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年会費 |
1人目 |
1,375円(税込) ※Visa、Mastercard® |
11,000円(税込) 初年度は年会費無料 ※Visa、Mastercard® |
22,000円(税込) |
| 2人目 以降 |
1,375円(税込) ※Visa、Mastercard® |
2,200円(税込) ※Visa、Mastercard® |
3,300円(税込) |
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| ご利用可能枠 |
40万~80万円 ※ご契約法人単位 |
100万~300万円 ※ご契約法人単位 |
100万~500万円 ※ご契約法人単位 |
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| 特長 |
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| 最短発行 可能期間 |
3~4週間 | 3~4週間 | 3~4週間 | |
- ガソリンカードと法人カードではどのような違いがありますか?
- ガソリンカードと法人カードの主な違いは、利用用途の範囲や申込対象者です。ガソリンカードはガソリン代の支払いに特化したカードで、利用用途が限定されます。また、法人向けと個人向けのガソリンカードがあります。一方、法人カード(ビジネスカード)は法人や個人事業主が申し込めるカードで、事務用品の購入や出張費、接待費など幅広くビジネスでの支払いに利用可能です。
詳しくは「ガソリンカードと法人カードの違い」をご確認ください。 - ガソリンカードのメリットは何ですか?
- ガソリンカードの主なメリットは、「ガソリン代の割引が受けられる」「年会費無料など維持コストが低い」「ガソリン代の支払いだけなので不正利用防止につながる」が挙げられます。利用用途は制限されますが、年会費無料のガソリンカードであれば、初期コストがかからず、経費削減につながるでしょう。
詳しくは「ガソリンカードを導入するメリット」をご確認ください。 - ガソリンカードのデメリットは何ですか?
- ガソリンカードの主なデメリットには、「カードを利用できるガソリンスタンドが限定される」「年会費や発行手数料がかかることもある」「ご利用明細の確認回数が増える可能性もある」が挙げられます。利用用途を考えた場合、法人カードのほうが効率的になることもあるため、それぞれの特長を知っておきましょう。
詳しくは「ガソリンカードを導入するデメリット」をご確認ください。
