会社経費の支払い効率化術
2024年5月27日

法人カードの審査に影響する項目とは?気を付けるべきポイントを解説

法人カードの審査に影響する項目とは?気を付けるべきポイントを解説

法人カードを作る場合、個人のクレジットカードと同じように、申し込みの際に審査があります。審査基準はカード会社やクレジットカードによって異なりますが、一般的に法人カードの審査は、個人のクレジットカードよりも厳しいといわれています。経費の支払いにすぐに活用できるよう、法人カードの審査に影響するポイントを押さえておきましょう。
ここでは、法人カードの審査に影響する項目のほか、審査を通過するために気を付けるべきポイントや、審査の必要書類をわかりやすく解説します。

法人カードの審査に影響する項目

個人向け、法人向けいずれもクレジットカードの審査基準は、どのカード会社でも機密情報となっており、具体的な情報は公開されていません。しかし、クレジットカードの審査は、返済能力があるかどうかをさまざまな情報から総合的に判断するため、審査に影響する項目の見当を付けることができます。主に審査に影響する項目は以下のとおりです。

経営者の信用情報

法人カードの審査に影響する項目には、経営者の信用情報が挙げられます。経営者の信用情報とは、個人事業主や法人代表者のクレジットカードやローンの申し込みに関する情報のことで、利用状況や借り入れ、返済状況などが該当します。信用情報が重視されるのは、クレジットカードが後払いとなる信用取引だからです。例えば、長期の支払遅延や債務整理、自己破産などがあった場合、法人カードの審査で不利になることがあります。カード会社が経営者の返済能力をはかる情報として、経営者の信用情報は重要といえるでしょう。

経営実績

長期間事業を継続していると、経営が安定していると判断されるため、経営実績も法人カードの審査に影響する項目のひとつです。法人カードによっては、申込条件に設立3年以上など、ある程度の経営実績を設けているものもあり、特に、ゴールドやプラチナなどランクの高いクレジットカードは利用限度額が大きくなるため、「〇年以上の事業継続」といった条件が付く傾向にあります。また、法人カードは、「法人」と付いていますが、個人事業主でも申し込みができるビジネスカードがあります。

財務状況

法人カードの審査に影響する項目には、事業の財務状況も挙げられます。カード会社によっては、申し込みの際に前年度の売上高や最終利益の申告を求めたり、財務諸表や確定申告書の提出を求めたりすることもあります。赤字より黒字のほうが望ましいですが、キャッシュフローなどほかの要素も含めて総合的に判断されるので、赤字では審査に通らないというわけでもありません。
ただし、ランクの高いカードの中には、黒字決算であることが申込条件となっている法人カードもあり、一般的に利用限度額が高いクレジットカードほど、審査は厳しくなる傾向があります。

審査対象となる信用情報を確認する方法

法人カードの審査で見られる「経営者の信用情報」は、個人事業主または法人の代表者個人のクレジットカードや各種ローンの利用状況、借入・返済状況のことですが、これらの情報は指定信用情報機関に一定期間登録されます。そのため、カード会社は審査の際に、指定信用情報機関に照会を行っています。登録された情報は5年など一定期間保管されるため、支払遅延を起こさないように気を付けましょう。

なお、指定信用情報機関に登録されている情報は、情報開示請求制度を利用すれば確認できます。指定信用情報機関は、CIC(株式会社シー・アイ・シー)、JICC(株式会社日本信用情報機構)、KSC(一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター)の3つで、情報開示請求の方法は、それぞれのWEBサイトをご確認ください。情報開示には500~1,000円程度の手数料がかかります。

詳しくはこちらの記事をご確認ください

審査を通過するために気を付けるポイント

法人カードの審査に影響する項目を踏まえ、審査を通過するために気を付けることがいくつかあります。特に以下のようなポイントに気を付けましょう。

未払いや支払遅延は速やかに解消しておく

審査を通過するためには、未払いや支払遅延がある場合は、速やかに解消しておきましょう。「銀行口座の残高不足に気付かずに、支払いが数日遅れてしまった」など、ごく短期間の支払遅延であれば、指定信用情報機関に登録される可能性は低いですが、2~3カ月など長期になったり、度重なる遅延を繰り返していたりすると登録されるため、早めに解消しておくようにしてください。
すでに2~3カ月経過している場合も、支払遅延が解消された情報が登録されるので、速やかに解消することが大切になります。

条件にあう法人カードを選ぶ

審査を通過するためには条件にあう法人カードを選ぶように気を付けてください。一般的に、ランクが高く利用限度額が高い法人カードほど、申込条件や審査は厳しくなる傾向があります。また、法人カードには大企業向けのコーポレートカードと、個人事業主や中小企業向けのビジネスカードがあります。申込条件を満たしていないと審査に落ちてしまうので、事業規模にあった法人カードを選ぶようにしましょう。

多重申し込みを避ける

審査を通過するためには、多重申し込みを避けるようにしてください。クレジットカードの申込履歴も指定信用情報機関に登録されるため、短期間に複数の法人カードに申し込むと、「お金に困っているのでは」とカード会社に受け取られて、審査で不利になってしまう可能性があります。

また、過去にクレジットカードやローンを一度も利用したことがないと、指定信用情報機関に情報が登録されておらず、審査に必要な信用情報が確認できないとして、審査に落ちるリスクが高くなることがあります。利用履歴がない場合は、まず個人のクレジットカードやデビットカードを申し込み、利用履歴を作ってみましょう。

法人化前にビジネスカードを申し込む

個人事業主や中小企業向けのビジネスカードの審査では、法人のほうが提出書類は多くなり、申込条件が厳しい傾向にあります。そのため、法人化を検討中の個人事業主の場合は、法人化前にビジネスカードを申し込んでおくほうが審査に通りやすい可能性があります。法人化の手続きの前にビジネスカードを申し込むのを忘れないように気を付けましょう。

法人カードの審査で必要なもの

法人カードの申し込みに必要となる書類は、カード会社によって異なります。提出書類に不備があると審査に時間がかかってしまうため注意してください。一般的に必要書類は、個人事業主と法人で異なり、以下のようになります。

個人事業主の場合

  • 個人の本人確認書類2点(マイナンバーカードや免許証など)
  • 支払口座に設定する銀行口座

法人の場合

  • 法人の本人確認書類(登記事項証明書や印鑑登録証明書など)
  • 個人の本人確認書類(マイナンバーカードや免許証など)
  • 支払口座に設定する銀行口座

個人の本人確認書類は、顔写真付きの運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどなら1点、顔写真付きでないものは2点必要となることが一般的ですが、個人事業主の場合は顔写真付きでも複数必要になることがあります。また、クレジットカードの支払口座とする銀行口座が必要です。基本的に法人の場合は法人名義の口座となります。
また、法人の場合は、法人の本人確認書類として、登記事項証明書(登記簿謄本)や印鑑登録証明書などが必要です。

法人カードによっては、財務状況がわかる書類として、法人の場合は決算書や定款、個人事業主の場合は確定申告書の提出を求められることがあります。
カード会社やカードによって指定の書類が異なりますので、漏れなく準備するようにしましょう。
なお、一般的に法人カードは、申し込みから審査、発行まで約3~4週間かかります。

個人事業主や中小企業には三菱UFJニコスの法人カードがおすすめ

個人事業主や起業後間もない中小企業の経営者が法人カードの審査に通るには、まず、個人事業主や業歴が浅い企業でも申し込める法人カードを探すことが大切です。例えば、法人カードの中には、個人事業主や中小企業向けのビジネスカードがあります。ビジネスカードなら、経理事務の効率化や節約につながる付帯サービスがありますので、よく使うシーンにあわせてカードを選びましょう。

個人事業主や小規模な会社、起業して間もない会社に使いやすいものを選ぶなら、三菱UFJニコスのビジネスカードがおすすめです。VisaとMastercard®から国際ブランドを選べる「三菱UFJカード ビジネス」、「三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネス」と、アメリカン・エキスプレス®の「三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」といったランクの異なる3種類を展開しており、年会費と付帯サービスのバランスを見て、自社にあうものを選ぶことができます。

初めてビジネスカードを持つ経営者におすすめの三菱UFJカード ビジネス

三菱UFJニコスが発行している「三菱UFJカード ビジネス」は、スモールビジネスや個人事業主の方が入会しやすく、初めてビジネスカードを持つ経営者におすすめです。

ビジネスカードのご利用金額は法人口座(屋号付き口座)からの引き落としになり、立て替え払いの負担を軽減したり、会計ソフトと連携して経費管理業務の効率化を図れたりします。また、引き落とし日に経費の支払日を一元化できるため、支払いまでにゆとりができて、キャッシュフローの改善などにも役立つでしょう。年会費は1,375円(税込)で、出張経費の削減に貢献する限定プランや、経費が割引価格になる優待サービスも利用可能です。

さらに、経費の支払いで1ポイント5円相当で使えるポイントがたまるだけでなく、ご利用金額に応じて基本ポイントを優遇するサービスや、入会初年度は国内利用でポイントが1.5倍になる優待サービスなどもあります。
すでに法人カードを持っていて、ご利用可能枠を増やしたいという場合にもおすすめの1枚です。

三菱UFJカード ビジネスの特長

  • 出張経費の削減や経費が割引価格になる優待サービスがある
  • タッチ決済対応でスピーディーに支払える
  • 月間のご利用金額が10万円以上で基本ポイントの20%分が加算される

初年度の年会費が無料!優待サービスが充実したゴールドカード

三菱UFJカードゴールドプレステージビジネス

※アメリカン・エキスプレス®での
発行をご希望の方はこちら

三菱UFJニコスのビジネスカードには、お得なゴールドカードがあります。三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネス」の年会費は11,000円(税込)ですが、初年度の年会費は無料です。

また、ランクの高いゴールドカードならではの空港ラウンジサービス、JAL航空券をお得な運賃で予約できる優待サービスのほか、手数料無料でのゴルフ場の代理予約など、出張や接待をサポートするサービスが充実しています。

ご利用可能枠は100万~300万円ですので、出張費や接待交際費、仕入れ代、広告宣伝費の支払いなどにも安心して利用できるでしょう。

三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネスは月間のご利用金額が10万円以上の方は基本ポイントの50%分が加算されます。経費管理業務の効率化だけでなく、たまったポイントを福利厚生プランに使ったり、マイルに交換したりすることで経費削減にもつながるのでお得です。

三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネスの特長

  • 初年度の年会費が無料になる
  • タッチ決済対応でスピーディーに支払える
  • 国内とホノルルの空港ラウンジが無料で利用できる
  • ビジネスシーンでの優待サービスや割引サービスを利用できる

ビジネスリーダーにふさわしい、ステータス性と実用性に優れたプラチナカード

ランクの高い「三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、充実の優待サービスを付帯しています。経費管理の業務効率化だけでなく、ビジネス面においてさまざまなサポートがあるので実用性にも優れている1枚です。

例えば、24時間365日対応のコンシェルジュサービスが付帯されているので、国際便の手配や接待先のお店の予約、出張先での病気やケガなどをサポートします。また、国内外の空港ラウンジを利用できる、プライオリティ・パスに無料で入会できるので、空港での時間も快適に過ごせるでしょう。

ほかにも、一流ホテル、厳選されたダイニングやスパ、レストランでの優待サービスがあり、接待や出張の際に使えるハイクラスなサービスがそろっています。
入会初年度は、国内利用で基本ポイントが1.5倍、海外利用で2倍になるので海外出張費や経費の支払いでお得にポイントがためられます。

三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードの特長

  • コンシェルジュサービスを24時間365日利用できる
  • 国内外の空港ラウンジが利用できる
  • 海外出張の際にカード使用者1名につきスーツケース1つを無料宅配できる
  • 入会初年度の基本ポイントが国内利用で1.5倍、海外利用で2倍になる
  • 国内の厳選されたレストランで2名以上の利用で1名分が無料になる
  • 一流ホテル、厳選されたダイニングやスパでの優待サービスがある
  • 国内利用分のポイントが1.5倍になる(入会初年度限定)
  • 海外利用分のポイントが2倍になる

事業規模にあった法人カードを申し込むようにしよう

法人カードの審査では、経営者の信用情報や経営実績、財務状況が影響する項目となります。クレジットカードやローンの支払遅延があったり、利用履歴がなかったりすると審査で不利になる可能性があるので、申し込み前に解消するようにしましょう。

個人事業主や起業後間もない中小企業の経営者が法人カードを申し込むなら、ビジネスカードがおすすめです。中でも三菱UFJニコスのビジネスカードは、3つのランクから選択可能で、ビジネスに役立つ付帯サービスも充実しています。ビジネスを強力にサポートする1枚としてぜひご検討ください。

おすすめのクレジットカード

カード名 スモールビジネスや
個人事業主の
最初の1枚におすすめ
経費や仕入れ代などに
余裕を持たせたい
経営者におすすめ
コンシェルジュなど
最高クラスの優待がほしい
経営者におすすめ
三菱UFJカード
ビジネス
三菱UFJカード
ゴールドプレステージ
ビジネス
三菱UFJカード
プラチナ・ビジネス・
アメリカン・
エキスプレス®・カード

年会費

1人目

1,375円(税込)

※Visa、Mastercard®
どちらか一方の場合

11,000円(税込)

初年度は年会費無料

※Visa、Mastercard®
どちらか一方の場合

22,000円(税込)

2人目
以降

1,375円(税込)

※Visa、Mastercard®
どちらか一方の場合

2,200円(税込)

※Visa、Mastercard®
どちらか一方の場合

3,300円(税込)

ご利用可能枠

40万~80万円

※ご契約法人単位

100万~300万円

※ご契約法人単位

100万~500万円

※ご契約法人単位

特長
  • 月間のご利用金額が10万円以上で基本ポイントの20%分が加算
  • 入会初年度は国内利用でポイントが1.5倍
  • 初年度の年会費無料!
  • 国内とホノルルの空港ラウンジサービスが利用可能
  • 月間利用が10万円以上で、基本ポイントの50%分を加算
  • 専用コンシェルジュが24時間365日対応
  • 国内外の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスに無料で入会可能!
最短発行
可能期間
3~4週間 3~4週間 3~4週間

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よくある質問
法人カードの審査は個人事業主でも通る?
法人カードの中でも個人事業主が申し込めるビジネスカードがあります。その場合、審査において個人事業主だから不利になるといったことはありません。カード会社の審査基準を満たし、個人事業主本人に十分な返済能力があると判断されれば、審査に通ります。

詳しくは「法人カードの審査に影響する項目」をご確認ください。
法人カードの審査に落ちてしまう理由は?
法人カードの審査に落ちる理由として、経営者自身の信用情報に傷があったり、経営実績や財務状況が申込条件を満たしていなかったりすることが考えられます。また、短期間に複数の法人カードに申し込んでいると、お金がないと判断されて審査で不利になる可能性があります。クレジットカードやローンで支払遅延がある場合は速やかに解消するようにしましょう。

詳しくは「法人カードの審査に影響する項目」をご確認ください。
法人カードの審査にかかる日数は?
法人カードの審査期間はカード会社やカードによって異なります。一般的に法人カードは、申し込みから審査、発行まで約3~4週間かかりますので余裕を持って申し込むようにしましょう。

詳しくは「法人カードの審査で必要なもの」をご確認ください。