軽自動車税はいつ、いくら納める?税額の早見表と納付方法も解説
自動車を所有しているとかかる税金のひとつに、軽自動車税があります。軽自動車税は自動車税とは異なる税金で、負担する税額を抑えたいのであれば、自動車に関する税金の仕組みや税額を正しく知っておくことが大切です。
ここでは、軽自動車税の仕組みや税額のほか、負担を抑える方法、軽自動車税の納付方法を解説します。
軽自動車税とは軽自動車を所有している人が納める地方税
軽自動車税とは、軽自動車やオートバイなどを4月1日時点で所有している人が納める地方税のことで、所有者の住民票がある市区町村に納めます。一方、自動車税は普通車を4月1日時点で所有する人が納める地方税のことで、都道府県に納付するという違いがあります。
総務省の「軽自動車税の概要」によると、2025年3月時点で軽自動車税が課せられる車種は以下のとおりです。
・軽自動車(660cc以下)
・二輪の小型自動車(250cc超)
・二輪の軽自動車。側車付きのものを含む(125cc超250cc以下)
・原動機付自転車(125cc以下)
・小型特殊自動車(作業用のトラクターなど)
軽自動車税は「環境性能割」と「種別割」で構成されている
軽自動車税は「環境性能割」と「種別割」で構成されています。それぞれの概要や税率は以下のとおりです。なお、軽自動車にかかる税金には、毎年課税される軽自動車税のほか、車検の際に納める「自動車重量税」もあります。
環境性能割
環境性能割は、以前は自動車取得税と呼ばれていたもので、軽自動車の取得に対して課税される税金のことです。自動車の新規登録、移転登録などを行う際に自動車税事務所に申告して納めます。ただし、対象となるのは、特殊自動車を除く三輪以上の軽自動車で、二輪車、小型特殊自動車は課税されません。
軽自動車税(環境性能割)の税額の算出方法は「取得価額×税率」で、軽自動車の購入金額によって納める税額が変わります。なお、購入金額が50万円以下の場合は非課税になります。
また、軽自動車税(環境性能割)の税率は、燃費基準値の達成度などに応じて非課税、もしくは1~2%に設定されています。非課税になるのは電気軽自動車や環境性能の条件をクリアした車種です。
種別割
種別割は、毎年4月1日時点で軽自動車などを所有する人に対して課税される税金のことです。軽自動車などを購入した年の4月から翌年の3月分までの1年分を原則として5月に市区町村に前払いで納付します。
税率は、車種や総排気量などによって分類され、それぞれ年間の税額が決められています。
種別割は、軽自動車などを所有している限り毎年かかるランニングコスト、環境性能割は取得したときのみにかかる初期費用といえるでしょう。
また、環境性能割の納税額は取得価額によって変わりますが、毎年納める種別割の税額は以下のとおりです。
なお、最初の登録から13年以上経過した軽自動車については課税額が上がります。
■ 四輪と三輪の軽自動車税(種別割)の税率
| 車種区分 | 標準税率 | |||
|---|---|---|---|---|
| 旧税率(※1) | 新税率(※2) | |||
| 四輪 | 乗用 | 自家用 | 7,200円 | 10,800円 |
| 営業用 | 5,500円 | 6,900円 | ||
| 貨物用 | 自家用 | 4,000円 | 5,000円 | |
| 営業用 | 3,000円 | 3,800円 | ||
| 三輪 | 3,100円 | 3,900円 | ||
※1:2015年3月31日までに最初の新規検査を受けた軽自動車
※2:2015年4月1日以降に最初の新規検査を受けた軽自動車
※出典:総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」
■ 二輪車等の軽自動車税(種別)の税率
| 車種区分 | 税率 | |
|---|---|---|
| 原動機付自転車 | 50cc以下 | 2,000円 |
| 50cc超90cc以下 | 2,000円 | |
| 90cc超125cc以下 | 2,400円 | |
| ミニカー | 3,700円 | |
| 軽二輪(125cc超250cc以下) | 3,600円 | |
| 小型二輪(250cc超) | 6,000円 | |
※出典:総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」
軽自動車税の納付方法
軽自動車税(環境性能割)は、自動車の新規登録、移転登録などを行う際に自動車税事務所に申告して納めます。
一方、軽自動車税(種別割)は、毎年5月頃に市区町村から所有者に対して郵送される納税通知書(納付書)を使って納付します。自治体によって納付方法は異なりますが、主な納付方法は以下のとおりです。
主な軽自動車税の納付方法
- 銀行や郵便局、コンビニなどの窓口で現金で納付する
- 市区町村指定のWEBサイトやアプリからクレジットカード、モバイル決済で納付する
- 市区町村指定のネットバンキングで納付する
軽自動車税をクレジットカードで納付するメリット
軽自動車税はクレジットカードで納付することで以下のようなメリットがあります。
軽自動車税をクレジットカードで納付するメリット
- 時間や場所を問わずいつでも納税できる
- ポイントがためられる
- 支払方法が選べる
クレジットカードで納付する場合、各自治体が指定するWEBサービスやアプリなどを利用しますが、システムメンテナンスを省けば、24時間いつでも時間や場所を選ばず納付が可能です。クレジットカードなら現金を用意する手間も、銀行やコンビニの窓口に行く手間も省けます。また、利用額に応じてポイントがたまるため、現金で納付するよりお得です。
さらに引き落としまでに余裕を持てるだけでなく、分割払いなど支払方法を変更できることもクレジットカード納付のメリットといえるでしょう。
なお、コンビニや金融機関などの窓口で納付する際に、クレジットカードが利用できない点や、クレジットカード納付は決済手数料がかかる点にご注意ください。
自動車に関する税金の負担を抑えるには?
自動車に関する税金の負担を抑えるにはどのようにすればいいのでしょうか?ここでは、自動車に関する税金の負担を抑える2つのポイントをご紹介します。
4月2日以降に購入する
軽自動車税は、毎年4月1日時点での所有者に対して課税されます。そのため、4月2日以降に購入すれば、その年の軽自動車税は課税されません。軽自動車を手放す場合には、3月31日までにナンバープレートの返納や名義変更の手続きを済ませておかないと、手元に車がないにもかかわらず、その年の軽自動車税が課税されますのでご注意ください。
エコカー減税を利用する
エコカー減税は、軽自動車税ではなく、自動車重量税の軽減措置になりますが、排出ガスや燃費性能に優れた自動車なら性能に応じて、自動車重量税が免税・減税されます。自動車重量税は車検の際に納付するので、こうした情報も知っておくといいでしょう。
軽自動車税の注意点
軽自動車税についてはいくつか注意しておきたい点があります。トラブルにならないよう、4つの注意点を見ていきましょう。
納付期限を過ぎると延滞金がかかる
軽自動車税に限らず、各種の税金は期限までに納めないと延滞金が課されます。延滞金の割合は、納付期限の翌日から完納までの期間によって異なり、以下のように、割合は納付期限日後の1カ月を境に大きく変わります。納付せずに放置しておくと、最悪の場合、財産が差し押さえられるかもしれませんので、期限内に納付するようにしましょう。
延滞金の割合
- 納付期限日から1カ月以内:本来の納税額×2.4%
- 納付期限日から1カ月超:本来の納税額×8.7%
※2023年1月1日からの場合
車検時には納税証明が必要
2023年5月より「軽自動車税納付確認システム(軽JNKS)」が導入され、オンラインでの納税確認が可能になったため、原則として納税証明書の提出が不要になりました。しかし、納税直後の場合など、タイミングによってはオンラインでの納税確認がとれないこともあります。納付後すぐに車検を受けたい場合など特別な理由があるときは、銀行やコンビニの窓口など領収書や納税証明書をその場で受け取れる方法で納付したほうが安心です。
また、納税証明書は、手続きをすれば発行は可能ですが、自治体によっては納税確認に数週間かかる場合があります。車検のために納税証明書が必要な場合は、早めに納付するようにしましょう。
軽自動車は最初の車検から13年経つと税率が上がる
環境負荷の低減のため、最初の車検から13年を経過した車両は、概ね20%の税率を上乗せする経年車重課があります。軽自動車の場合は、三輪以上に適用され、軽自動車税の税率が上がりますのでご注意ください。また、自動車重量税にも経年車重課が適用され、新車登録後13年目と18年目に税率が上がります。
軽自動車税は還付されない
自動車税の場合、年の途中で自動車を廃車・譲渡すると、月割りした分が還付されます。しかし、軽自動車税は年の途中で廃車・譲渡しても還付されません。ただし、自動車重量税については、車を解体・廃棄した場合に、一定の条件を満たしていれば還付される場合があります。
税金の納付におすすめのクレジットカード
- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくは遷移先をご確認ください。
軽自動車税の納付に使うなら、年会費が永年無料で、ポイントがたまりやすい「三菱UFJカード」がおすすめです。三菱UFJカードは、18歳以上の学生(高校生を除く)(*)から持つことができるクレジットカードです。高校卒業年度の10月1日以降のお申し込み、かつ卒業後の進路が決まっている場合は学生用のクレジットカードをお申し込みいただけます。
三菱UFJカードは、年会費が永年無料でタッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。
また、セブン‐イレブンやオーケーなどの対象店舗(*1)で三菱UFJカードを利用すると、ご利用分の最大20%(*2)相当のポイントが還元されます。
ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「POINT名人.com」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
そのほか、「MUFGカードアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、最大10,000円相当(グローバルポイント2,000ポイント分)がもらえます。詳細は三菱UFJカードのWEBサイトでご確認ください。
三菱UFJカードの特長
- 年会費が永年無料で利用できる
- 対象店舗(*1)のご利用分が最大20%(*2)ポイント還元される
- POINT名人.comを利用すると、ボーナスポイントもたまる
- MUFGカードアプリのWEB明細を家計簿代わりに使える
- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
軽自動車税はクレジットカードで納付しよう
軽自動車税は地方税として、地元自治体の税収となり、各種の行政サービスに役立てられます。納税通知書が届いたら、できるだけ早く納付することが大切です。
近年では、キャッシュレス決済に対応する自治体が増えており、クレジットカードでの納付も多くの自治体で可能になっています。クレジットカード納付なら、ポイントがたまったり、窓口に行く手間を省けたりするなど多くのメリットがあります。うっかり忘れてしまう前に、クレジットカードで軽自動車税を納付するようにしましょう。
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2025年3月時点の情報に基づき作成しております。
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記事内容については執筆時点から情報が改定される場合があります。最新情報は公的機関のWEBサイトや公式サイトなどをあわせてご確認ください。
監修者プロフィール
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年会費 |
初年度 | 永年無料 | 無料 (オンライン入会限定) |
22,000円(税込) |
| 次年度以降 | 永年無料 |
11,000円(税込) |
22,000円(税込) |
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| 特長 |
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| 最短発行期間 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短3営業日 | |
対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
- 軽自動車税はいくら?
- 軽自動車税は「環境性能割」と「種別割」で構成されており、取得時だけにかかる環境性能割の税額は取得価額によって税額が変わります。毎年4月1日時点で所有しているとかかる種別割の税率は、車種や総排気量などで分類され、それぞれ年間の税額が決められています。例えば、2015年4月1日以降に新車登録した、自家用車の軽自動車税(種別割)は一律10,800円です。
詳しくは「軽自動車税は「環境性能割」と「種別割」で構成されている」をご確認ください。 - 軽自動車税はいつ納付する?
- 軽自動車税(種別割)は、軽自動車などを購入した年の4月から翌年の3月分までの1年分を原則として5月に市区町村に前払いで納付します。一方、軽自動車税(環境性能割)は自動車の新規登録、移転登録などを行う際に自動車税事務所に申告して納めます。
詳しくは「軽自動車税は「環境性能割」と「種別割」で構成されている」をご確認ください。 - 軽自動車税の負担を抑えるには?
- 軽自動車税は、毎年4月1日時点での所有者に対して課税されます。そのため、4月2日以降に購入すれば、その年の軽自動車税は課税されません。また、自動車重量税の軽減措置になりますが、排出ガスや燃費性能に優れた自動車なら性能に応じて、自動車重量税が免税・減税されます。
詳しくは「自動車に関する税金の負担を抑えるには?」をご確認ください。
