クレジットカードの基礎知識
更新:2022年7月27日

病院でクレジットカードは使える?メリットや普及状況について

病院でクレジットカードは使える?メリットや普及状況について

病院では、検査や治療内容によって、多額の費用が必要となることがあります。そんなとき、クレジットカードが使えれば安心です。
今、クレジットカードを使える病院は増えてきています。ここでは、病院におけるクレジットカード決済の普及状況や、クレジットカード払いのメリットをご紹介します。また、医療費の内訳がどうなっているのか、病院での支払額の内容もご紹介しますので、医療費の領収書を確認する際に役立ててください。

病院や調剤薬局でのクレジットカード決済の普及状況

クレジットカード決済に対応する病院は、年々増加しています。まずは、病院におけるクレジットカード決済の普及状況を見ていきましょう。また、調剤薬局におけるクレジットカード決済の導入状況についてもご紹介します。

病院におけるクレジットカード決済の普及状況

病院は料金システムがわかりにくいため、「いくらくらいになるかわからず、お金が足りなかった」ということもあるでしょう。また、夜間の急な体調変化やケガなどで救急外来にかかった場合、お金をATMから引き出す余裕がない場合もあります。
そんなとき、クレジットカードを普段から利用している人であれば、「病院でクレジットカード決済ができれば」と感じるはずです。

このような、クレジットカード決済に対応する病院を望む消費者の声を受けて、2010年、総務省は国立病院や国立大学病院などに対し、クレジットカード決済を導入するよう呼びかけました。以降、全国の病院でクレジットカード決済の導入が進んだ模様です。ちなみに、東京都においては「都立病院改革」の一環として、2005年からクレジットカード決済の導入が促されていました。2020年現在、全ての都立病院でクレジットカードによる支払いが可能です。

2019年、厚生労働省が行ったクレジットカード決済やデビットカード決済の導入状況の調査では、病床数20床以上の病院のうち、49.0%でクレジットカード決済が導入されていることがわかっています。ほかの業界と比較すれば、医療機関はキャッシュレス化が遅れているのが実状です。特に、小規模の医療機関においては、設備の導入にかかる費用や、カード会社に支払う手数料負担が大きく、クレジットカード決済導入の進行具合はかんばしくないようです。
しかし、クレジットカード決済に対応することは、ほかの医療機関との差別化につながることから、規模の大小にかかわらず、導入を検討する医療機関は増える見込みです。

調剤薬局におけるクレジットカード決済の普及状況

病院周辺の調剤薬局においても、一部の店舗では、クレジットカード払いができるようになってきました。主に、全国チェーンの大手薬局やドラッグストアが、クレジットカード決済を導入しています。

小規模の調剤薬局においては、前述の医療機関と同じく、設備の導入にかかる費用や、カード会社に支払う手数料負担が大きく、導入したくてもできないというのが実状のようです。
しかし、人件費を削減できたり、ほかの店舗との差別化を図ることができたりと、小規模の調剤薬局にとってもクレジットカード決済にはメリットがあります。今後、ますます加速するキャッシュレス化の波を受け、クレジットカード決済の導入を検討する調剤薬局は増えていくかもしれません。

病院での支払額は予期せず高額になることがある

病院の窓口で支払う医療費は、意外と高額になることがあります。健康保険を使えば、医療費の自己負担は最大3割で済みますが、各種検査や処置を受けると思わぬ額となり、窓口で慌てることもあるかもしれません。
そもそもこの医療費は、どのような基準で算出されているのでしょうか。医療費の内訳や、窓口で実際に支払う金額について確認していきましょう。

病院の窓口で支払う額の内訳は?

大きな病院でも小さな個人医院でも、外来で診療を受けて料金を支払うと、必ず領収書が発行される決まりです。そこには、診察や検査、注射や投薬などの項目が並び、それぞれの医療行為に対する決められた点数が記載されています。
医療行為につけられた点数の合計を、「1点10円」に換算することで医療費が算出されます。医療費の支払窓口では、算出された医療費をもとに、健康保険の本人負担割合に応じた金額を支払うことになります。

例えば、領収書に「診察料288点、投薬74点」とあれば合計362点となり、1点10円ですから医療費は3,620円となります。保険適用で3割負担であればその30%で1,086円、1円単位を四捨五入して1,090円が、窓口で支払う金額となります。
ちなみに、点数の加算対象となる項目の内容は、下記のとおりです。

■医療費の領収書に記載される項目と内容

項目名 内容
診察料 医師による診察で発生した費用が記載される。初診か再診かで料金が違い、時間帯によっても異なる。「検査だけ受ける」というような、医師の診察がない場合は発生しない。
医学管理等 食事や運動、生活習慣についての管理や指導など、医学的な管理指導を行ったときに発生した費用が記載される。
投薬 薬を処方したときに発生した費用が記載される。院内処方を行う場合は、調剤代や薬代も加算した金額が記載される。
検査・画像診断 X線画像を撮って、診断を行った場合に発生した費用が記載される。
手術・麻酔 手術の際の技術料のほか、各種薬剤、輸血、麻酔の技術料などが記載される。
その他 診断書などの書面を発行する際の「文書料」、保険適用外の処置を受けたときの「自費項目」などの項目がある。

事前に知ることができない窓口での支払額

前述のとおり、医療費の内訳にはさまざまな項目がありますが、MRIやレントゲン、採血、超音波による検査や診断は、意外と費用がかかるものです。しかし、病院での診察では、「念のためレントゲンを撮っておこう」といったように、予測していなかった検査を行うことになる場合があります。そんなとき、思っていたより医療費がかかり、慌ててしまうこともあるかもしれません。

このような事態に備え、病院にかかるときは、余裕を持って現金を用意しておいたほうがいいでしょう。普段から大金を持ち歩くことに抵抗がある人は、やはりクレジットカード決済に対応する病院を探しておくことが賢明といえます。

クレジットカードが使える近所の病院をチェックしておこう

急激な体調変化が起こったときなど、いざというときに備え、クレジットカード決済に対応する病院や薬局を、住まいの近くで見つけておくのもおすすめです。
インターネット上には、クレジットカードが使える医療機関を検索できるWEBサイトがあります。内科や外科など、診療科ごとにクレジットカードが使える病院をチェックしておけば安心です。また、勤務先の周辺においても、クレジットカード決済が可能な病院を確認しておけば、万が一の際に慌てずに済むでしょう。

病院でクレジットカード決済をするメリットは?

続いては、医療費をクレジットカードで支払うメリットをご紹介します。

手元に現金がなくても医療費を支払える

医療費をクレジットカードで支払うメリットとして、現金を準備できなかった場合でも受診できる点はとても便利です。夜間に体調を崩して救急外来にかかったときなど、現金を準備する時間がない場合でも、クレジットカードがあれば医療費を支払えます。
また、審美歯科や美容医療などの自費診療は高額になりがちですから、大金を持ち歩くことに抵抗を感じる人もいるでしょう。クレジットカード払いであれば、カード1枚あれば受診できるので、大金を持ち歩かなくて済みます。

高額な医療費の支払いで負担を軽くしたり先延ばしにしたりできる

高額な医療費が必要となるとき、クレジットカード払いの場合、支払方法によっては毎月の返済負担を軽くしたり支払いを先延ばしにしたりできる点もメリットといえるでしょう。
分割払いやリボ払いであれば、毎月の返済負担を軽くすることができます。また、病院にかかる時期によっては、ボーナス払いを選択することで、支払いを数カ月先延ばしにすることができます。

ポイントをためられる

クレジットカードは病院で使っても、ご利用金額分のポイントを獲得することができます。病院に積極的に行きたいという人は少ないかもしれませんが、同じお金を支払うならポイントをためられたほうがいいでしょう。
特に、通院が複数回となる場合は、毎回クレジットカード払いを選択することで、ある程度のポイント獲得を期待できます。

分割払いやリボ払いの手数料は医療費控除の対象外となる

前述のとおり、病院でのクレジットカード決済にはメリットがありますが、注意すべき点があります。
対象となる医療費に関して、1年間で支払った合計が一定の金額を超えたときに、その医療費をもとに算出した金額分を所得から控除してもらえます。これを「医療費控除」といい、クレジットカードで支払った場合も適用されます。

ただし、分割払いやリボ払いで支払った場合、ご利用金額とは別に手数料が加算されますが、この手数料は医療費控除の対象外となります。
高額な治療費が必要となるとき、分割払いやリボ払いを選択すれば、毎月の支払負担を減らすことができますが、手数料は医療費控除の対象とならないことを覚えておきましょう。

病院で使うなら、健康相談ができるクレジットカードがおすすめ

ゴールドカードやプラチナカードの中には、付帯サービスとして「健康相談窓口」を設けているクレジットカードがあります。
例えば、三菱UFJニコスが発行する「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」では、「24時間健康・介護相談サービス」が用意されています。24時間健康・介護相談サービスとは、国内での健康や医療に関する質問や相談ができるサービスです。割引がある人間ドックを紹介してもらえるなどの手厚いサポートは、心強いものでしょう。24時間健康・介護相談サービスのご利用は無料ですのでぜひ、ご活用ください。

<24時間健康・介護相談サービスの内容>

  • 健康・医療・介護相談
  • 国内医療機関情報および介護施設情報の提供
  • ニチイ学館その他の介護事業者が行う介護サービスの以下取次ぎ・情報提供
    介護保険申請代行サービス、ケアプラン作成サービス、在宅介護サービス、福祉用具カタログの送付、提携先有料老人ホームのご案内等
  • 人間ドック・脳ドック・がん検診(PET検査)の割引取り次ぎ・情報提供

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードの24時間健康・介護相談サービスについて、詳しくはこちら。
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード 24時間健康・介護相談サービス

おすすめのプラチナカード、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、実用性とステータス性を兼ね備えたプラチナカードです。三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでは、世界1,400カ所以上で利用できる、空港ラウンジサービス、プライオリティ・パスに無料で入会できます。

また、空港から自宅へ無料配送が可能な手荷物空港宅配サービスなどのきめ細かなサービスを受けられるのは、ランクの高いプラチナカードならではといえるでしょう。

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードの特長

  • 24時間・365日のコンシェルジュサービスを利用できる
  • 海外旅行傷害保険で最高1億円まで補償される(海外旅行障害保険の自動付帯分は最高5,000万円)
  • 世界1,400カ所以上の空港ラウンジが無料で利用できる
  • 空港から自宅までの無料の手荷物空港宅配サービスがある

病院でのクレジットカード決済は便利で安心

クレジットカードで医療費を支払える病院は増えてきています。クレジットカード決済は、利用者にとっても病院にとってもメリットがある支払方法であり、今後も広まると予測できます。
しかし現状、全ての病院がクレジットカード決済に対応しているわけではありません。ケガや病気は、いつ誰の身に降りかかるのか予測できませんので、かかりつけ医やお近くの病院でクレジットカードが使えるかどうか、確認しておくといいでしょう。

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よくある質問
病院でクレジットカードは使える?
クレジットカード決済に対応している病院であれば、医療費の支払いにクレジットカードを使えます。2010年に総務省が国立病院や国立大学病院などに対し、クレジットカード決済を導入するよう呼びかけたことから、全国の病院でクレジットカード決済の導入が進んでいます。東京都においては、2020年現在、全ての都立病院でクレジットカードによる支払いが可能です。

詳しくは「病院や調剤薬局でのクレジットカード決済の普及状況」をご確認ください。
病院でクレジットカード決済を使うメリットは?
病院でクレジットカード決済を使うメリットとして、救急外来などで現金を準備する時間がなかった場合でも支払いができることやクレジットカードのポイントがためられることが挙げられます。また、高額な医療費が必要となるときに大金を持ち歩かなくてよく、分割払いやリボ払いを利用することで毎月の負担額を軽くできることもクレジットカード決済のメリットといえるでしょう。ただし、3回以上の分割払いやリボ払いの際にかかる手数料は医療費控除の対象にはなりませんのでご注意ください。

詳しくは「病院でクレジットカード決済をするメリットは?」をご確認ください。
病院で使うのにおすすめのクレジットカードは?
付帯サービスとして「健康相談窓口」を設けているクレジットカードなら、医療機関や介護施設の情報をもらえたり、健康相談ができたりするのでおすすめです。例えば、三菱UFJニコスが発行する「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」では、「24時間健康・介護相談サービス」が用意されています。国内での健康や医療に関する質問や相談ができるほか、割引がある人間ドックを紹介してもらうことなどが可能です。

詳しくは「病院で使うなら、健康相談ができるクレジットカードがおすすめ」をご確認ください。