プライオリティ・パスとは?付帯したクレジットカードの選び方を解説
プライオリティ・パスは、世界各国の空港ラウンジを利用できる会員制サービスです。クレジットカードの中には、このプライオリティ・パスを付帯したものがあり、お得にVIPな空港ラウンジを使うことができます。ここでは、プライオリティ・パスの特典をはじめ、申込方法や使い方、プライオリティ・パスが付帯されたおすすめのクレジットカードを解説します。
この記事でわかること
- プライオリティ・パスは空港ラウンジの会員制サービス
プライオリティ・パスに入会すると、国内外の空港ラウンジを利用できます。空港ラウンジでは、フライト前に軽食やドリンクを楽しめます。
- プライオリティ・パスの申込方法
クレジットカードの付帯特典としてプライオリティ・パスを申し込むなら、カード会員サイトから手続きします。プライオリティ・パス単体で利用するなら、プライオリティ・パスのWEBサイトで手続きします。
- プライオリティ・パスを付帯しているおすすめのクレジットカード
ステータスカードにはプライオリティ・パスに無料で入会できる特典を付帯しているものがあります。気になる方は、三菱UFJニコスのプラチナカードのページをご確認ください。
プライオリティ・パスとは空港ラウンジを利用できる会員制サービス
プライオリティ・パスとは、国内外の空港のラウンジを利用できる会員制サービスです。プライオリティ・パスを利用すれば、空港でのフライトまでの時間を会員制のラウンジで軽食を楽しんだり、パソコンで作業したりして有意義に過ごすことができます。
プライオリティ・パスには会員プランがある
プライオリティ・パスには、「スタンダード」「スタンダード・プラス」「プレステージ」といった3つの会員プランがあり、それぞれ年会費や利用料金が異なります。また、同伴者もラウンジを利用できますが、基本的に同伴者は有料です。プランごとの会員と同伴者の利用料金は以下のとおりです。
■ プライオリティ・パスのプランと年会費・ラウンジ利用料金
| 会員プラン | スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 99ドル | 329ドル | 469ドル |
| 会員のラウンジ利用料金 | 35ドル/回 | 10回まで無料 それ以降は35ドル/回 |
何回でも無料 |
| 同伴者の1回あたりのラウンジ利用料金 | 35ドル/名 | 35ドル/名 | 35ドル/名 |
※2025年7月現在
※出典:「PRIORITY PASS」
2025年7月25日時点のレート1ドル=147.2円で換算すると、スタンダードプランの年会費99ドルは約1万4,573円です。スタンダード・プラスの年会費329ドルは約4万8,429円、プレステージの年会費469ドルは約6万9,037円となります。
年に数回だけ旅行するという人ならスタンダード、ビジネスでもプライベートでも頻繁に飛行機を利用するという人はスタンダード・プラスやプレステージといったように、自分にあったプランを選ぶといいでしょう。
なお、ステータスが高いプラチナカードの中には、プライオリティ・パスが無料で付帯されているクレジットカードがあります。プライオリティ・パスの会員プランは、クレジットカードによって異なるので利用前に確認してください。
プライオリティ・パスの特典
プライオリティ・パスには、フライト前のひと時を快適に過ごすための、さまざまな特典が用意されています。プライオリティ・パスの主な特典は以下のとおりです。
プライオリティ・パスの主な特典
- 専用の空港ラウンジを利用できる
- ラウンジで軽食やアルコールなどのドリンクを楽しめる
- 無料のWi-Fiや充電器が用意されている
- 同伴者も利用できる
専用の空港ラウンジを利用できる
プライオリティ・パスでは、国内外の空港ラウンジを利用することができます。フライト前や乗り継ぎ時も、静かで落ち着いた空港ラウンジで一息つきながら過ごすことができるでしょう。
ラウンジで軽食やアルコールなどのドリンクを楽しめる
プライオリティ・パスで利用できる空港ラウンジの中には、無料で軽食やドリンクを提供しているところもあります。例えば、軽い食事やパン、スイーツのほか、コーヒー、お茶などのソフトドリンク、アルコールなども無料で楽しめます。
無料のWi-Fiや充電器が用意されている
ほとんどの空港ラウンジでは無料のWi-Fiが設置されており、電子機器の充電サービスがあります。そのため、仕事上の打ち合わせや友人・家族への連絡など、待ち時間を有効に使うことができます。
同伴者も利用できる
プライオリティ・パスは本人会員だけでなく、家族や同僚など、同伴者も利用することができます。なお、同伴者のラウンジ利用料金は、1名あたり35ドルとなっています。(2025年7月時点)
プライオリティ・パスが利用できる空港ラウンジ
プライオリティ・パスに入会していれば、1,700超の国内外の空港ラウンジを利用できます。国内では、東京国際空港(羽田空港)や成田国際空港をはじめ、多くの空港ラウンジが利用可能です。主な一例は以下の表のとおりです。
■ プライオリティ・パスが利用できる国内の空港ラウンジの例
| 空港 | ラウンジ |
|---|---|
| 東京国際空港(羽田空港) | ・POWER LOUNGE PREMIUM ・SKY LOUNGE SOUTH ・TIAT LOUNGE |
| 成田国際空港 | ・IASS Superior Lounge 希和 -NOA- ・IASS Executive Lounge 1 ・IASS Superior Lounge 虚空-KoCoo- ・IASS Executive Lounge 2 |
| 関西国際空港 | ・KIX エアポート カフェラウンジ NODOKA ・カードメンバーズラウンジ 「六甲」 ・カードメンバーズラウンジ 「金剛」 ・カードメンバーズラウンジ 「アネックス六甲」 |
| 中部国際空港 | ・プラザ・プレミアム・ラウンジ ・Korean Air ラウンジ ・ザ・コーラル・ファイネスト・ビジネスクラス・ラウンジ名古屋 |
| 福岡国際空港 | ・ラウンジ福岡 ・Korean Air ラウンジ |
※2025年7月時点
※出典:「PRIORITY PASS」
スムーズな利用ができるよう、空港ラウンジの位置なども利用前にプライオリティ・パスのWEBサイトで最新情報を確認しておきましょう。
空港ラウンジの種類
空港ラウンジには種類があり、主に「カードラウンジ」「航空会社ラウンジ」「プライオリティ・パス・ラウンジ」の3つにわけられます。
カードラウンジは、提携しているクレジットカードを持っている人が利用できるラウンジです。主にゴールドやプラチナといったステータスの高いクレジットカードを持っている人が対象になります。航空会社ラウンジは、JALやANAといった航空会社が運営しており、航空会社の上級会員やファーストクラスなど搭乗クラスの高い人が利用可能です。
プライオリティ・パス・ラウンジは、プライオリティ・パス会員が利用でき、アルコールの提供などを利用できるといった上質なサービスが受けられます。
プライオリティ・パスが付帯されているクレジットカードの選び方
ゴールドやプラチナといったステータスカードの中には、プライオリティ・パスを付帯していることがあります。こうしたクレジットカードを選ぶ際には、お得に利用できるよう以下の点を確認しておきましょう。
プライオリティ・パスが付帯されているクレジットカードの選び方
- 年会費のバランス
- 同伴者の料金や家族カードの年会費
- 回数制限
- プライオリティ・パス以外の付帯サービス
年会費のバランス
プライオリティ・パス単体で入会する場合、年10回無料で使えるスタンダード・プラスなら年会費は329ドル、2025年7月25日時点のレートで約4万8,429円がかかります。ステータスカードにプライオリティ・パスが付帯されていれば、この年会費をかけずに空港ラウンジを利用できます。
ただし、ステータスカードは基本的に年会費が数万円かかるため、プライオリティ・パス単体の年会費よりもカードの年会費が少額の場合は、お得に利用できるでしょう。
同伴者の料金や家族カードの年会費
ステータスカードに付帯したプライオリティ・パスの場合、カードによって同伴者の料金が異なります。同伴者1名までは無料になったり、1人につき35ドルかかったりします。同伴者と一緒に利用することが多い場合は、同伴者の料金も確認することが大切です。
さらに、カードによっては、ステータスカードの家族カード会員もプライオリティ・パスの特典を付帯している場合があります。家族カードの場合、年会費が本会員よりも安く持てることがあるため、家族旅行で飛行機をよく利用する場合は、家族カード会員も利用対象かを確認しておきましょう。
回数制限
ステータスカードに付帯したプライオリティ・パスの場合、会員プランや利用場所のほかに、回数制限についても、選ぶ際に確認しておくことが大切です。クレジットカード付帯のプライオリティ・パスには無制限でいつでも無料になるものもあれば、年に数回までは無料という回数制限を設けているものもあります。特に、空港を利用する旅行や出張などが多い場合は、プライオリティ・パスに回数制限が設けられていないクレジットカードを選ぶといいでしょう。
プライオリティ・パス以外の付帯サービス
プライオリティ・パス以外の付帯サービスが充実しているかも、ステータスカードを選ぶ際には見ておきたいポイントのひとつです。基本的にステータスカードの場合、ハイクラスなレストランやホテルでの割引のほか、プラチナカードであれば、予約手配や支援などを24時間対応してくれるコンシェルジュサービスなどを付帯しています。
ライフスタイルにマッチする特典を付帯しているかも確認しておきましょう。
プライオリティ・パスが利用できるおすすめのクレジットカード
「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、回数無制限で空港ラウンジのみ利用できるプライオリティ・パスを無料で付帯しています。
通常、回数無制限で使えるプライオリティ・パスのプレステージは、年会費が約6万9,037円(2025年7月25日時点のレート)かかりますが、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードなら年会費2万2,000円で、カード自体の優待特典も利用できます。
さらに、このプラチナカードは、家族カードを1名様まで年会費無料で発行可能です。家族カード会員も無料でプライオリティ・パスを利用できるので、家族旅行の際にも快適に空港ラウンジを使えるでしょう。
- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくは遷移先をご確認ください。
「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、実用性とステータス性を兼ね備えたプラチナカードです。三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでは、国内外の空港ラウンジを利用できる、プライオリティ・パスに無料で入会できます。
また、上質なホスピタリティをご提供するコンシェルジュサービスをはじめ、空港から自宅へ配送が可能な手荷物空港宅配サービスなどのきめ細かなサービスを受けられるのは、ランクの高いプラチナカードならではといえるでしょう。
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードの特長
- 24時間・365日のコンシェルジュサービスを利用できる
- 海外旅行傷害保険で最高1億円まで補償される(海外旅行障害保険の自動付帯分は最高5,000万円)
- 国内外の空港ラウンジを利用できる、プライオリティ・パスに無料で入会できる
- 空港から自宅までの手荷物空港宅配サービスがある
プライオリティ・パスの注意点
プライオリティ・パスにはいくつか注意点があります。利用前に確認しておきたいポイントは以下のとおりです。
プライオリティ・パスの注意点
- 利用できる空港ラウンジが決められている
- 有効期限がある
利用できる空港ラウンジが決められている
プライオリティ・パスに入会したからといって、すべての空港ラウンジを利用できるわけではありません。空港ごとに利用できるラウンジが決まっているだけでなく、事前予約が必要なラウンジもあります。そのため、プライオリティ・パスで空港ラウンジを利用する場合は、利用できるラウンジがあるかをプライオリティ・パスのWEBサイトまたは、カード会社の会員サイトで確認が必要です。
有効期限がある
クレジットカードの有効期限とは別に、プライオリティ・パスには有効期限が設けられています。プライオリティ・パスの有効期限はカードによって異なり、1年のものもあれば、4年のものなどあります。ステータスカードに付帯するプライオリティ・パスの場合、基本的に自動的に更新される設定になっていますが、有効期限は意識しておきましょう。
なお、ステータスカードを解約した場合はプライオリティ・パスの継続はできません。
プライオリティ・パスの申込方法
ここでは、ステータスカード付帯のプライオリティ・パスの申込方法をご紹介します。
まずは、プライオリティ・パスが付帯されたステータスカードを発行し、次にカード会員サイトからプライオリティ・パスを申し込みます。
このとき、プライオリティ・パスのWEBサイトから申し込んでしまうと、プライオリティ・パス単体での入会となってしまうので注意が必要です。この場合、クレジットカードの特典として利用できず、別途年会費を支払うことになります。
また、クレジットカードごとに入会できるプライオリティ・パスの会員プランが決まっているので、カード会社のWEBサイトなどで申し込み前に確認してください。
なお、入力する氏名はプライオリティ・パスのデジタル会員証(※デジタル会員証の場合)に記載されます。デジタル会員証はラウンジご利用の際の身分証として、搭乗券に記載された氏名と一致しているか確認されるので表記を統一するようにしましょう。
プライオリティ・パス単体で入会する際は、プライオリティ・パスのWEBサイト「会員プラン」から行います。先に紹介した「スタンダード」「スタンダード・プラス」「プレステージ」の3つから好きなプランを選び、画面の案内に沿って手続きを進めてください。会員アカウントを作成し、プライオリティ・パスの年会費支払いをクレジットカードで行うと申込手続きは完了です。
プライオリティ・パスの使い方
空港でスムーズにラウンジを利用するには、プライオリティ・パスの使い方を知っておきましょう。空港ラウンジでのプライオリティ・パスの使い方は以下のとおりです。
1. 利用できる空港ラウンジを探す
プライオリティ・パスのWEBサイト「ラウンジ情報」には、利用できるラウンジや利用できるサービスの詳細が掲載されています。プライオリティ・パスを利用したい場合は、どのラウンジでどのようなサービスが利用できるのか、WEBサイトを確認しましょう。
2. 空港ラウンジの受付でプライオリティ・パスのデジタル会員証と搭乗券を提示する
空港ラウンジの受付でプライオリティ・パスのデジタル会員証(※デジタル会員証の場合)と搭乗券を提示します。プライオリティ・パスの会員であることを伝えてください。
3. 利用人数や利用日を確認し、利用伝票に署名する
空港ラウンジの受付の際に利用伝票が発行されますので、同伴者の人数や利用日などの情報を確認して署名します。なお、利用料金は記載されず、利用伝票の記録に基づき、同伴者分も含めてあとから請求されるので注意しましょう。
空港での待ち時間はプライオリティ・パス・ラウンジで快適に過ごそう
プライオリティ・パスを利用すれば、フライト前の待ち時間も快適に過ごすことができます。クレジットカードの中には、プライオリティ・パスを無料で付帯している場合がありますので、これからクレジットカードを作る人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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2025年7月時点の情報に基づき作成しております。
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特典については執筆時点から情報が改定される場合があります。最新情報は公式サイトをあわせてご確認ください。
おすすめのクレジットカード
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| 三菱UFJカード | 三菱UFJカード ゴールドプレステージ |
三菱UFJカード プラチナ・アメリカン・ エキスプレス®・カード |
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年会費 |
初年度 | 永年無料 | 無料 (オンライン入会限定) |
22,000円(税込) |
| 次年度以降 | 永年無料 |
11,000円(税込) |
22,000円(税込) |
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| 特長 |
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| 最短発行期間 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短3営業日 | |
対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
- プライオリティ・パスとは?
- プライオリティ・パスとは、国内外の空港にある専用ラウンジを利用できる会員制サービスです。プライオリティ・パスには「スタンダード」「スタンダード・プラス」「プレステージ」といった3つの会員プランがあり、それぞれ年会費やラウンジの利用料金が異なります。また、ステータスカードの特典として、プライオリティ・パスが付帯されていることもあります。
詳しくは「プライオリティ・パスとは空港ラウンジを利用できる会員制サービス」をご確認ください。 - プライオリティ・パスにはどんな特典がある?
- 空港によっても異なりますが、プライオリティ・パスの専用ラウンジには軽食やアルコールなどのドリンクのほか、無料Wi-Fi、充電器などが準備されています。また、プライオリティ・パスは本人会員だけでなく、利用料金を支払うことで同伴者も利用可能です。
詳しくは「プライオリティ・パスの特典」をご確認ください。 - プライオリティ・パスの申込方法は?
- ステータスカードに付帯したプライオリティ・パスに申し込む場合は、ステータスカードの会員サイトから手続きします。プライオリティ・パスのWEBサイトから申し込むと、クレジットカードの特典として利用できず、別途年会費を支払わなくてはならないため注意しましょう。
なお、プライオリティ・パス単体で申し込む場合は、「プライオリティ・パスの申込方法」をご確認ください。
詳しくは「プライオリティ・パスの申込方法」をご確認ください。
