初めてのクレジットカード
2023年3月27日

奨学金の返済がきつい!返せない人が知っておくべき対処法

奨学金の返済がきつい!返せない人が知っておくべき対処法

経済的な理由で進学をあきらめなくていいように、資金の援助をする奨学金制度があります。一般的に奨学金制度では返済の義務があるため、卒業してから奨学金の返済がきついと感じている人はいるのではないでしょうか。

奨学金を返済ができないからといって放置してしまうとさまざまなペナルティを受けることになるため、きついと思ったら、きちんと対処することが必要です。
ここでは、返済がきつい場合に対処できるよう、奨学金制度の仕組み、払えないときのリスクと対処法を解説します。

奨学金の種類と返済の仕組み

独立行政法人日本学生支援機構の「令和2年度 学生生活調査結果」(2022年)によると、なんらかの奨学金を借りている大学生(昼間部)は49.6%で、前回の平成30年度の調査よりも約2ポイント増加しました。

また、労働者福祉中央協議会の「『奨学金や教育費負担に関するアンケート調査』調査結果の要約」(2019年)によると、奨学金の借入総額の平均は324万3,000円で、毎月の返済額の平均は1万6,880円、返済期間は平均14.7年となっています。借り入れ金額や利息の有無によっても変動しますが、順調に返済できれば、30代後半~40歳にかけて完済する人が多いといえるでしょう。

約半数の人が奨学金を利用していますが、どのような受給の条件があるのでしょうか。まずは、奨学金制度の3つの種類と条件、返済についてご紹介します。

■ 奨学金の種類と条件

種類 条件
給付奨学金 返済の義務がない奨学金のこと。本人と生計維持者の収入および資産の基準、本人の勉学意欲などの要件を満たす必要がある。貸与型奨学金と併用することも可能。
貸与型第一種奨学金 返済の義務はあるが、無利子で借りられる奨学金のこと。高校での全履修科目の評定平均値が5段階評価で3.5以上であることや、生計維持者の収入金額の基準などの要件を満たす必要がある。第二種奨学金と併用することも可能。
貸与型第二種奨学金 返済の義務があり、利息がかかる奨学金のこと。第一種奨学金よりも条件は軽くなるが、高校または専修学校の評定が平均水準以上で勉学意欲があることや、生計維持者の収入金額の基準などの要件を満たす必要がある。第一種奨学金と併用することも可能。
貸与終了時に決定した利率で返還まで行う利率固定方式、または貸与終了時に決定した利率を概ね5年ごとに見直す、利率見直し方式のいずれかを奨学金の申し込み時に選択。

奨学金の返済は、貸与終了した翌月から数えて7カ月目から始まる

奨学金の返済が始まるのは、貸与(借り入れ)終了の翌月から数えて7カ月目からです。例えば、3月に貸与が終了した場合、その年の10月から返済が始まります。返済するお金は、指定した金融機関の口座から毎月27日に引き落とされ、27日が休業日の場合は翌営業日となります。

奨学金の返済方法と返済期間の目安

奨学金の返済方法は、定額返還方式と所得連動返還方式の2つの方法があります。それぞれの特長と返済期間の目安は以下のとおりです。
なお、利息のかかる貸与型第二種奨学金の場合、所得連動変換方式は選べません。

返済方式 特長
定額返還方式 借り入れ金額に応じて毎月の返済金額が決まり、定額を返済する方法。支払いを終えるタイミングがわかるのが特長。
所得連動返還方式 前年の課税所得に応じて、10月から翌年の9月までの毎月の返済金額が変わる方法。年収が少ない時期も無理なく返済できるが、返済金額が少ないと返済期間が長くなるのが特長。
所得連動返還方式は無利子の貸与型第一種奨学金のみ選択可能。

奨学金の返済がきつい理由

奨学金の返済がきつい理由は、社会人になりたての頃の給与の低さが挙げられます。独立行政法人日本学生支援機構の「令和2年度奨学金の返還者に関する属性調査結果」(2022年)によると、延滞している理由は「本人の低所得」の割合が62.9%で最も高く、次いで「奨学金の延滞額の増加」が41.4%でした。

厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」(2019年)の調査では、東京都の初任給は22万500円ですが、東京で一人暮らしをするとなると生活費に20万円前後かかります。生活費に加えて、返済額の平均値16,880円ほどを初任給から捻出するには、上手にやりくりする必要があります。

奨学金を返済しないまま放置すると、延滞金がかかり、さらに返済がきつくなりますので注意が必要です。返済がきつい場合は、延滞金がかかる前に対策していくようにしましょう。

奨学金の返済がきつい場合の対処法は?

独立行政法人日本学生支援機構では、経済的に厳しい場合のほか、失業、傷病、災害などの事業によって返還が難しい場合、条件に該当すれば以下のような救済措置をとれることがあります。できるだけ早めに、独立行政法人日本学生支援機構など奨学金の受給先に相談してみましょう。

また、地方公共団体と地元産業界が協力して、地元企業に就職した人の奨学金の返還を支援する仕組みもありますので、各地方公共団体のWEBサイトでもご確認ください。

減額返還制度

減額返還制度は、分割して支払う割賦金額を、2分の1または3分の1まで減額し、適用期間に応じて返還期間を延長する制度です。1回の申請につき最長12カ月まで申請でき、適用期間は通算180カ月(15年)で、所定の申請書の提出が必要です。

なお、減額返還の適用期間中に2回続けて引き落としができないと、減額返還の適用が取り消しになり、延滞発生時にさかのぼって延滞金が課せられます。また、所得連動返還方式を選択している場合は利用できませんのでご注意ください。

返還期限猶予制度

返還期限猶予制度は、申請することによって、返還を一定期間先送りする制度です。一度の申請で返還が12カ月猶予され、適用期間は通算で120カ月(10年)まで可能です。申請にはマイナンバーや所定の書類の提出が必要になります。なお、返還を一定期間先送りするだけで、返還すべき元金や利子が免除されるわけではありません。

救済措置をさらに詳しく知りたい場合は、独立行政法人日本学生支援機構「減額返還・返還期限猶予リーフレット」をご確認ください。

経済的に余裕ができれば一括返済や繰上返済ができる

経済的に余裕が出て、奨学金の返済を早く終わらせたい場合は、一括返済や繰上返済を利用することが可能です。一括返済や繰上返済を利用すれば、完済が早くなるだけでなく、利息の総額を抑えることにもつながるでしょう。

奨学金の返済を滞納した際の注意点

奨学金の返済は、滞納すると以下のようなリスクが生じます。

奨学金の返済を滞納した場合のリスク

  • 延滞金が発生する
  • 個人信用情報が登録される

まず、返済期日に引き落としができない場合、延滞金が発生します。延滞金は、返済期日の翌日から返済日までの日数に応じて計算されるため、滞納したらすぐに返済することが大切です。

また、3カ月以上に渡って滞納が続くと、個人の金融情報を記録・管理している信用情報機関に、滞納情報が記録されます。信用情報に滞納の記録がつくと、分割支払いやローンが組めなかったり、クレジットカードを作れなかったりしますので注意が必要です。

滞納しないための節約方法

返済するお金を滞納しないようにするには、家計管理を行って、毎月の返済金額を確保することが重要です。ここでは、実践しやすい4つの節約方法をご紹介します。

節約方法

  • 家計簿をつけて毎月の収支を把握する
  • 生活費を見直し、節約する
  • ふるさと納税を活用する
  • クレジットカードを活用する

家計簿をつけて毎月の収支を把握する

毎月の収支を家計簿につけて把握し、定期的に見直すことで、余計な出費や節約できる項目の洗い出しができます。収支の把握は、ノート型の家計簿やアプリなどを活用するほか、利用履歴が残るキャッシュレス決済を利用するのもおすすめです。

生活費を見直して節約する

生活費を節約する方法としては、携帯電話料金や水道光熱費、サブスクリプションサービスなど毎月かかる固定費を抑えることも挙げられます。料金設定が低い契約内容に変更する、使っていないサービスを解約するなどの見直しを行いましょう。

ふるさと納税を活用する

節約するにはふるさと納税もおすすめです。応援したい自治体に寄付をすると、寄付金のうち2,000円を超える部分については、所得税や住民税の控除が受けられるだけでなく、自治体の特産物などを返礼品として受け取れます。返礼品に肉や魚などの食材を選べば、食費の節約につながります。ただし、控除を受けるには、確定申告を行ったりワンストップ特例制度を利用したりすることが必要です。

クレジットカードを活用する

日々の支払いをクレジットカードにまとめれば、ご利用金額に応じたポイントがためられてお得です。たまったポイントを家電や他社ポイント、マイルなどに交換することで節約できるほか、クレジットカードの利用履歴をWEB明細で確認できるので家計簿をつける手間も省けます。
収支の把握やお金を使うポイントの見直し、クレジットカードの活用などまずはできることから始めてみることが大切です。

タッチ決済対応!年会費もポイント還元率もお得な三菱UFJカード

家計管理に使うなら、年会費が実質無料で、ポイントがたまりやすい「三菱UFJカード」がおすすめです。三菱UFJカードは、18歳以上の学生(高校生不可)から持つことができるクレジットカードです。

三菱UFJカードは、初年度の年会費が無料で、年に1回でも利用すれば、翌年の年会費も無料になるので、実質無料で使うことができます。タッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。

また、セブン-イレブンやローソンなどの対象店舗で三菱UFJカードを利用すると、最大19%のポイントが還元される特典を実施中です。詳細は三菱UFJニコス株式会社の「WEBサイト」にてご確認ください。ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「POINT名人.com」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

MUFGカードアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会から3カ月間はご利用金額の最大1.6%相当のポイントが還元されるほか、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、最大10,000円相当(グローバルポイント2,000ポイント分)がもらえます。詳細は三菱UFJカードのWEBサイトでご確認ください。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

対象店舗のご利用ならお得にポイントがためられる!
ポイントサイト経由でボーナスポイントがもらえる!

三菱UFJカードの特長

  • 年会費が実質無料で利用できる
  • 対象店舗で最大19%のポイントが還元される
  • POINT名人.comを利用すると、ボーナスポイントもたまる
  • MUFGカードアプリのWEB明細を家計簿代わりに使える

※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

奨学金はクレジットカードの入会審査には影響しない

クレジットカードの申し込み時の審査では、信用情報として個人の借り入れ状況なども確認されますが、返済義務のある奨学金を借りていても、クレジットカードの審査には影響しません。ただし、返済金を滞納していると審査に影響しますので、ご注意ください。

家計管理を行って奨学金の返済を上手に行おう

奨学金は進学を経済的に支援する制度ですが、卒業後に返済がきついと感じることもあるかもしれません。奨学金の返済がきついと思ったら、放置せずに救済措置を独立行政法人日本学生支援機構などに相談することが大切です。

また、家計管理を行い、毎月の返済額を確保していくことも欠かせません。家計管理の際はクレジットカードを上手に活用して、生活費のやりくりを行いましょう。

おすすめのクレジットカード

カード名 日常にうれしいを、
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三菱UFJカード 三菱UFJカード
ゴールドプレステージ
三菱UFJカード
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年会費

初年度 無料 無料

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22,000円(税込)
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11,000円(税込)

22,000円(税込)

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最大19%相当ポイント還元は2024年2月1日(木)~2024年7月31日(水)のご利用が対象

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よくある質問
奨学金の返済は何年ぐらいかかりますか?
奨学金の総額や返済方法によって異なりますが、労働者福祉中央協議会の「『奨学金や教育費負担に関するアンケート調査』調査結果の要約」(2019年)によると、返済期間は平均14.7年となっています。ただし、経済的に余裕があれば、一括返済や繰上返済を行い、返済期間を短縮することが可能です。

詳しくは「奨学金の種類と返済の仕組み」をご確認ください。
奨学金の月々の返済額は?
奨学金の月々の返済額は奨学金の総額や返済方法によって異なります。労働者福祉中央協議会の「『奨学金や教育費負担に関するアンケート調査』調査結果の要約」(2019年)によると、奨学金の借入総額の平均は324万3,000円で、毎月の返済額の平均は16,880円です。

詳しくは「奨学金の種類と返済の仕組み」をご確認ください。
奨学金の返済がきつい場合の対処法は?
経済的に厳しい場合のほか、失業、傷病、災害などの事業によって返還が難しい場合、独立行政法人日本学生支援機構に相談すると救済措置をとれることがあります。例えば、割賦金額を減額して返済期間を延長する減額返還制度、返還を一定期間延長する返還期限猶予制度です。地方公共団体と地元産業界が協力して、地元企業に就職した人の奨学金の返還を支援する仕組みもあります。

詳しくは「奨学金の返済がきつい場合の対処法は?」をご確認ください。