iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金はクレジットカードで支払える?おすすめの資産形成方法を紹介
iDeCo(個人型確定拠出年金)は老後資金の準備方法として利用され、掛金をクレジットカードで支払えるのか疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
本記事では、iDeCoの仕組みや特徴、メリット・デメリット、職業別の掛金上限額、向いている人の特徴を解説します。NISAとの違いや、クレカ積立が利用できる資産形成方法も紹介します。
iDeCoの掛金はクレジットカード払いできる?
結論、2026年2月現在、iDeCoの掛金はクレジットカード払いには対応していません。
iDeCoの掛金の支払方法は、原則として銀行口座から毎月自動で引き落とされる口座振替のみです。
ただし、会社員・公務員など国民年金の第2号被保険者の場合は、会社の給与から天引きで支払うことも可能です。給与天引きを選択すると、払い忘れを防げるだけでなく、企業が手数料を負担してくれるケースもあります。
iDeCoの仕組みや特徴
iDeCoは、毎月一定額の掛金を積み立て、投資信託などの金融商品を自分で選び運用し、運用成果に応じて給付額が決まります。加入区分により上限年齢は異なりますが、基本的には20歳以上65歳未満の公的年金被保険者が加入できます。
毎月5,000円以上(1,000円単位)で掛金を拠出でき、自分のライフスタイルに合わせた資産形成が可能です。運用商品は加入する金融機関によって異なりますが、元本確保型商品から株式投資信託まで幅広く用意されています。
iDeCoを利用するメリット
iDeCoを利用するメリットとして、拠出時・運用時・受け取り時すべてで税制優遇を受けられる点が挙げられます。
iDeCoの掛金は全額所得控除の対象です。支払った掛金の全額が所得から差し引かれるため、その年の所得税や翌年の住民税が安くなります。例えば、年収400万円の会社員が月2万円の掛金を拠出すると、年間で約36,200円、年収800万円の自営業が月68,000円の掛金を拠出すると、年間で273,200円の税負担軽減効果が見込めます。
※上記はあくまでもシミュレーションであり、実際の金額を保証するものではありません。
通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、iDeCoなら非課税で再投資できるため、効率的な運用が可能です。長期運用では複利効果が働くため、非課税メリットは資産額に大きな差を生み出すでしょう。
さらに、受取時も控除対象です。年金として受け取る場合は公的年金等控除、一時金として受け取る場合は退職所得控除が適用されるため、受取時の税負担も軽減されます。
iDeCoを始める際のデメリット・注意点
iDeCoを始める際の主なデメリットや注意点は、次の2点です。
● 原則60歳まで引き出せない
● 元本割れリスクがある
iDeCoは、老後資金を目的としているため、原則60歳まで引き出せません。突発的な出費に対応できないため、生活防衛資金は別途確保しておくことが大切です。
また、元本割れリスクも伴います。投資信託で運用する場合、市況によっては資産が減少する可能性があるため、元本保証ではありません。リスク許容度に応じて、投資信託と元本確保型商品を組み合わせるなど、バランスの取れた運用を心がけましょう。
iDeCoの掛金上限額【職業別】
iDeCoの掛金上限額は職業や企業年金の有無で異なります。下表でそれぞれの上限額を確認しましょう。
| 被保険者区分 | 職業 | 月額上限金額 |
|---|---|---|
| 第1号被保険者 | 自営業者・フリーランス等 | 68,000円 (年816,000円) |
| 第2号被保険者 | 企業年金なしの会社員 | 23,000円 (年276,000円) |
| 第2号被保険者 | 企業型DCのみ加入の会社員 | 20,000円 (年240,000円)※1 |
| 第2号被保険者 | DB等の他制度加入の会社員 | 20,000円 (年240,000円)※2 |
| 第2号被保険者 | 公務員 | 20,000円 (年240,000円)※2 |
| 第3号被保険者 | 専業主婦(夫) | 23,000円 (年276,000円) |
出典:iDeCoの概要 |厚生労働省
※1 企業型DCの事業主掛金との合計が月額55,000円以内
※2 企業型DCの事業主掛金+DB等の他制度掛金相当額との合計が月額55,000円以内
なお、2026年12月1日施行(2027年1月引き落とし分から適用)の制度改正により、第2号被保険者は企業年金等との共通拠出限度額が月額6.2万円に一本化され、第1号被保険者はiDeCoと国民年金基金等の共通拠出限度額が月額7.5万円に引き上げられます。制度改正後は、より多くの掛金を拠出できるようになり、税制優遇のメリットも拡大します。
iDeCoが向いている人の特徴
iDeCoが向いている人の主な特徴
- 老後資金をためたい人
- 複利運用で長期的に資産を増やしたい人
- 貯蓄が苦手で、計画的に積み立てたい人
税制優遇を活用しながら効率的に老後資金をためやすいため、公的年金だけでは不安を感じる人や、ゆとりある老後生活を送りたい人に向いています。
また、運用益が非課税で再投資されるため、時間を味方につけた資産形成が可能です。複利運用で長期的に資産を増やしたい人にもおススメです。若年層は、長期運用による複利効果を大きく享受できるでしょう。
さらに、貯蓄が苦手で、計画的に積み立てたい人にも向いています。60歳まで引き出せないことはデメリットでもありますが、給与天引きや口座振替による自動積立で、老後資金をためることができる仕組みとも言えます。
NISAとiDeCoは何が違う?
資産形成の代表的な制度であるNISAとiDeCoですが、それぞれ特徴が大きく異なります。両者の違いを理解することで、自分に合った制度を選べるでしょう。
| 項目 | NISA | iDeCo |
|---|---|---|
| 目的 | 資産形成全般 | 長期運用による老後資金づくり |
| 税制優遇 | 運用益(売却益・配当金・分配金)が非課税 | ・拠出時:掛金が全額所得控除 ・運用時:運用益が非課税 ・受取時:課税(受取方法により退職所得控除/公的年金等控除が適用) |
| 利用対象年齢 | 18歳以上 | 原則20歳以上65歳未満 |
| 拠出上限額 | 年間360万円(つみたて投資枠:年120万円、成長投資枠:240万円) | 144,000〜816,000円 |
| 投資対象 | ・つみたて投資枠:投資信託、ETF ・成長投資枠:株式、投資信託、ETF、REITなど |
投資信託・定期預金・保険など |
| 解約(現金化) | いつでも可能 | 原則60歳まで不可 |
| 手数料 | 口座開設・管理手数料は無料(投資信託の信託報酬、購入手数料等は別途発生) | ・口座開設手数料 ・口座管理手数料 |
| 向いている人 | 中長期的に資産形成したい人 | 長期運用で老後資金を積み立てたい人 |
教育資金やマイホーム購入など中長期的な目標があるならNISA、老後資金を積み立てたいならiDeCoを選びましょう。
目的に応じて、両制度を併用するのも効果的です。例えば、iDeCoで老後資金をためつつ、NISAで教育資金や住宅購入資金を準備するなどの使い分けが挙げられます。
NISAや特定口座の投資信託はクレカ積立がおすすめ
証券会社でNISAや特定口座を使って投資信託を購入するなら、クレカ積立がおすすめです。
クレカ積立とは、投資信託の購入代金をクレジットカードで決済し、自動的に積立投資を行うサービスです。証券会社と提携するクレジットカードで設定でき、毎月一定額を投資に回せます。
ここでは、クレカ積立のメリットとデメリットを解説します。
クレカ積立を利用するメリット
クレカ積立のメリット
- ポイント還元でおトクに投資できる
- 口座に入金する手間がなく自動で積み立てられる
- 少額から始められる
- 銀行口座連携で資産を一元管理できる
- NISAのつみたて投資枠・成長投資枠に対応している
多くのクレジットカードでは、積立金額に応じて0.5〜1.0%程度のポイントが付与されます。例えば、月5万円を積み立てた場合、年間で3,000〜6,000円相当のポイントを獲得できる計算です。
また、一度設定すれば、証券口座に入金する手間がなく自動で積み立てられるため、証券口座への入金忘れによる買付機会の損失を防げます。
多くの証券会社では100円から積立設定ができるため、投資経験が浅い初心者でも気軽に始められます。
さらに、NISAに対応しているため、非課税メリットとポイント還元を同時に受けられ、効率的な資産形成が可能です。
クレカ積立を利用するデメリット・注意点
クレカ積立のデメリット・注意点
- クレカ積立の投資上限額がある(多くの場合、月10万円まで)
- 積立日が毎月固定される
- 家族カードではクレカ積立できない
クレカ積立の投資上限額が決まっており、証券会社によって異なります。多くの場合、月10万円までです。上限額を超えた金額を投資したい場合は、別途銀行引き落としなど他の方法との併用が必要です。
また、証券会社によって異なりますが、積立日が月初や中旬など特定の日に設定されるため、柔軟な設定ができない場合があります。
さらに、多くの証券会社では家族カードでのクレカ積立に対応していません。原則として本会員カードのみがクレカ積立の対象であるため、配偶者や家族が独自に積立設定をしたい場合は各自で本会員カードを保有する必要があります(詳細は証券会社の規定をご確認ください)。
将来のお金を考え始めたら三菱UFJカードがおすすめ
三菱UFJカードでのお支払いで、三菱UFJ eスマート証券の投資信託の積立を行うと、毎月の積立金額の0.5%グローバルポイント還元されます。例えば、三菱UFJカードで毎月10万円を積立した場合、毎月500円相当ポイント還元、年間で6,000円相当ポイント還元になります。
クレカ積立の詳細は、三菱UFJ eスマート証券のWEBサイトにてご確認ください。
三菱UFJカードは、年会費が永年無料でタッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。
また、セブン‐イレブンやオーケーなどの対象店舗(*1)で三菱UFJカードを利用すると、ご利用分の最大20%(*2)相当のポイントが還元されます。
ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「POINT名人.com」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
そのほか、「MDCアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、10,000円相当(グローバルポイント2,000ポイント分)がもらえます。(*3)詳細は三菱UFJカードのWEBサイトでご確認ください。特典には条件・留意事項がございます。相当額表記は、1ポイント=5円相当として利用した場合です。なお、1ポイントの相当額は利用方法により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
三菱UFJカードの特長
- 年会費が永年無料で利用できる
- 対象店舗(*1)のご利用分が最大20%(*2)ポイント還元される
- POINT名人.comを利用すると、ボーナスポイントもたまる
- MDCアプリのWEB明細を家計簿代わりに使える
- (*1)対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
- (*2)還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
- (*2)最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
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2026年2月時点の情報に基づき作成しております。
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記事内容については執筆時点から情報が改定される場合があります。最新情報は公的機関のWEBサイトや公式サイトなどをあわせてご確認ください。
監修者プロフィール
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年会費 |
初年度 | 永年無料 | 無料 (オンライン入会限定) |
22,000円(税込) |
| 次年度以降 | 永年無料 |
11,000円(税込) |
22,000円(税込) |
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| 特長 |
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| 最短発行期間 | 最短翌営業日 ※ Mastercard®とVisaのみ |
最短翌営業日 ※ Mastercard®とVisaのみ |
最短3営業日 | |
対象店舗によってはアメリカン・エキスプレス®のカードは優遇対象外となります。
還元率は、1ポイント5円相当の商品に交換した場合のレートです。1ポイントの交換比率は交換商品により異なります(キャッシュバックへの交換の場合、1ポイントは4円となります)。
最大20%ポイント還元にはご利用金額の上限など各種条件・ご留意事項がございます。くわしくはこちら。
- iDeCoの掛金は途中で変更できる?
- iDeCoの掛金は年1回(12月から翌年11月)まで変更可能です。増額・減額ともに対応しており、ライフステージの変化に応じて調整できます。
手続きは加入している金融機関の公式サイトや書類で行います。変更の申請期限は金融機関によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。 - 転職したらiDeCoはどうなる?
- 転職してもiDeCoの資産は持ち運べます。転職先の制度に移換するか、iDeCoを継続するかによって手続きが異なりますが、手続きは必要です。
転職先に企業型DCがある場合は、 iDeCoの資産を企業型DCに移換できます。転職先に企業型DCがない場合や、自営業・フリーランスになった場合は、引き続きiDeCoを継続できます。ただし、職業が変わると掛金上限額も変わる可能性があるため、事前に確認しましょう。
iDeCoの移換手続きを放置すると、資産が自動移換され、手数料の発生や運用停止につながります。そのため、転職後は速やかに手続きを行い、老後資金づくりを継続することが大切です。
