初めてのクレジットカード
2020年3月24日 
(更新:2021年7月26日)

クレジットカードとは?種類や選び方、仕組み、使い方を専門家が解説

「クレジットカードに興味はあるけれど、選び方も使い方もよくわからない」という人のために、NPO法人ICカードとカード教育を考える会の理事長を務め、30年もクレジットカードの研究を続けている岩田昭男さんに、クレジットカードについてお話を伺いました。
クレジットカードの仕組みやカードの種類といった基礎知識から、クレジットカードの選び方や作り方、便利な使い方のほか、クレジットカードを持つことのメリットまで、まとめてご紹介します。

目次

クレジットカードとはキャッシュレス決済のひとつ

クレジットカードは、現金を使わないキャッシュレス決済のひとつです。クレジットカードを手にするには、カード会社の審査を通過する必要があります。
クレジットカードは、使った分だけ期日にまとめて銀行口座から引き落とされる後払いシステムを採用しているため、現金の持ちあわせがなくても買い物をすることが可能です。

クレジットカードのメリット・利便性

クレジットカードには、現金にはないメリットや利便性が多数あります。

  • 現金がなくても買い物ができる
  • ネットショップで便利
  • 後払いで買える
  • 利用明細をスマートフォンで簡単に確認できる
  • 使えば使うほどポイントがたまる
  • さまざまな特典・付帯サービスがついてくる

ここでは、クレジットカードの主なメリットと利便性を、具体的にご紹介します。

メリット1 手持ちの現金がなくても買い物ができる

手持ちの現金がなくても買い物ができるというのは、クレジットカードの最大のメリットです。現金で買い物をする場合、定期的に銀行やコンビニのATMで現金を引き出さなくてはなりません。それだけ、手間がかかりますし、ATM利用手数料がかかる場合もあります。

メリット2 ネットショップで便利

多くのネットショップでは、クレジットカード決済のほか、代金引換、コンビニ払い、銀行振込、スマートフォンを使ったキャリア決済、払込票による後払い方式など、複数の支払い方法が用意されています。
しかし、これらの方法の中で、最も手軽で簡単・確実なのがクレジットカード決済です。クレジットカード決済であれば、銀行やコンビニに出向く必要もなく、現金を用意する必要もありません。

メリット3 後払いで欲しいものが買える

クレジットカードであれば、欲しいものが後払いで買える点も魅力でしょう。
クレジットカードは、「締め日」と「支払日」が決まっていて、締め日までに使った分を支払日に銀行口座から引き落とすという仕組みとなっています。

■利用日と支払日の関係(毎月15日締め、翌月10日払いの場合)

例えば、締め日が毎月15日、支払日が毎月10日であれば、6月16日から7月15日までの1カ月間にクレジットカードを利用した金額が、8月10日に銀行口座から引き落とされることになります。クレジットカードを利用する際には、このサイクルを知っておきましょう。
サイクルを知っておけば、銀行口座の残高が少々心細いときでも、給料やボーナスの入金を見越してクレジットカードで買い物ができます。

メリット4 利用明細をスマートフォンで簡単に確認できる

クレジットカードを利用すると、「いつ、どこで、いくら使ったか」が、全て履歴として残されます。利用明細はパソコンやスマートフォンで簡単に確認することができますから、次の支払日までに口座にいくら用意しておけばいいか、すぐにチェックすることが可能です。
クレジットカードの使いすぎを防ぐためにも、常に利用明細を確認するようにしましょう。

メリット5 使えば使うほどポイントがたまる

クレジットカードは、利用金額に応じてポイントが加算されていきます。たまったポイントはアイテムに交換したり、電子マネーにチャージしたり、マイルに交換して航空券を手に入れたり、キャッシュバックを受けたりすることもできます。
これも、現金にはないクレジットカードのメリットといえるでしょう。

メリット6 さまざまな特典・付帯サービスがついてくる

クレジットカードは便利なだけでなく、さまざまなサービスがセットされています。
代表的なサービスとして、旅行中のケガや病気、携行品の破損や紛失・盗難など、旅行中のトラブルを幅広くカバーしてくれる旅行傷害保険があります。また、国内外の空港で専用ラウンジを無料で利用できたり、ホテルやレストランの優待プラン、コンシェルジュサービスが用意されていたりするクレジットカードもあります。

初めての人でも安心!クレジットカード選びの3つのポイント

クレジットカードを選ぶ際にチェックする点はいろいろとありますが、基本となるのは「年会費」「ポイントプログラム」「付帯サービス」の3つです。この3つを比較して、自分にあっているかどうかを判断すれば、大きな失敗をすることはないでしょう。
なお、付帯サービスとは、クレジットカードに申し込むと自動的についてくる旅行傷害保険などのサービスのことを指します。

ポイント1 年会費で選ぶ

近年は、年会費無料で持てるクレジットカードもかなり増えてきました。一定額以上の利用で翌年の年会費が無料になるクレジットカードもあります。年会費と付帯サービスの内容はほぼ比例しますから、両者のバランスを見て選ぶのがポイントです。
プラチナカードのような上位のステータスカードには手厚いサービスが用意されていますが、年会費も数万円と高額です。ゴールドカードも以前は年会費が高額で持ちにくいものでしたが、近年では数千円で持てるゴールドカードも登場しています。

ポイント2 ポイントプログラムが自分にあっているかで選ぶ

ポイントプログラムは、クレジットカードの最大の魅力といえます。その内容はクレジットカードによって千差万別ですから、じっくり比較して、多くのポイントを効率良くためていけそうなクレジットカードを持つといいでしょう。

なお、クレジットカードによっては、系列店舗で利用すると通常よりもポイント還元率がアップするといったサービスが用意されています。ポイント還元率がアップする店舗をよく利用しているのであれば、そのクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
また、ポイントは還元率だけでなく、「何に使えるのか」をチェックすることも重要です。「商品と交換する」「マイルや電子マネーに交換できる」「キャッシュバックに使える」など、選択肢が多いほうが使い勝手も良くなります。

ポイント3 付帯サービスで選ぶ

クレジットカードに付帯するサービスの内容も、チェックすべきポイントです。ポイントプログラムと同様、付帯サービスもクレジットカードによって内容が異なりますから、複数のクレジットカードを比較して、よく検討することが必要です。
例えば、多くのクレジットカードには旅行傷害保険が付帯していますが、クレジットカードを持っているだけで保険が適用される「自動付帯」か、そのクレジットカードで旅行代金を支払ったときのみ適用される「利用付帯」かで、使い勝手は異なります。

また、ゴールドカードやプラチナカードなどは、ホテルやレストランでの優待プラン、空港ラウンジの無料利用、コンシェルジュサービスなど、付帯サービスの内容が豪華で充実しています。旅行傷害保険も補償内容が手厚く、しかも補償の上限金額も高く設定されていますから、特によく海外に行く人には心強いといえるでしょう。
自分にとってどのような付帯サービスが必要なのか、何が不要なのかをよく考えてクレジットカードを選んでください。

初めての人におすすめ!年会費もポイント還元率もお得な三菱UFJカード

三菱UFJカード」は、2021年に三菱UFJニコスが発行した最新のクレジットカードです。タッチ決済(VisaまたはMastercard®)に対応しており、サインや暗証番号の入力が不要になるため、支払いにかかる時間や手間を減らせます。
また、会員番号や有効期限といったカード情報が裏面に記載されているため、盗み見などのリスクを減らすことができ、セキュリティ面でも安心です。

年会費は2年目以降も実質無料

三菱UFJカードは、初年度の年会費が無料です。2年目以降の年会費は1,375円(税込)ですが、前年度にショッピングのご利用が1回以上ある場合は、無料となります。
三菱UFJカードは18歳以上(高校生は除く)の学生でも持つことができますし、年会費が実質無料ですから、初めてのクレジットカードとしてもおすすめです。

ポイント還元率が使うほどアップする

三菱UFJカードのポイントプログラムには、月間のショッピングご利用金額に応じて当月の獲得ポイントが優遇される、グローバルPLUSというサービスがあります。
たまったポイントは商品と交換したり、提携航空会社のマイルや他社のポイントに交換したりすることができます。

また、ネットショッピングのポータルサイト、POINT名人.comを経由して三菱UFJカードで買い物をすると、最大で25倍のポイントが加算されます。同ポータルサイトから、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが利用可能ですので、日々の買い物で賢くポイントがためられるでしょう。

クレジットカードの不正利用による被害を全額補償

三菱UFJカードでは、24時間365日利用状況をチェックしています。クレジットカードが不正に利用され、心当たりのない請求が来た場合でも、三菱UFJカードなら不正利用による被害を全額補償しますので安心です。不正利用が疑われる場合は、カード会社に連絡して、クレジットカードの利用を停止し、新しいカードを発行してもらうようにしましょう。
なお、クレジットカードの不正利用において、他人にクレジットカードを貸したなど利用者側に重大な落ち度があった場合は、補償の対象外となることがあります。

クレジットカードはどう選べばいい?

クレジットカード初心者が迷うのは、「どのクレジットカードがいいのかわからない」ということでしょう。国内発行分だけで1,000種類以上ともいわれるクレジットカードの中から一枚を選び出すのは、大変な作業です。カード選びの基準がないと、迷うばかりで終わってしまいます。
カード選びの基準はいくつかありますが、「そのクレジットカードが自分の生活スタイルにあっているか」「使いたい用途にマッチしているか」が大切です。
続いては、学生や主婦など、利用する人の属性別、および海外旅行での使用などの目的別に、クレジットカードの選び方のポイントをご紹介します。

属性別・クレジットカードの選び方

まずは、利用する人の属性別にクレジットカードの選び方をご紹介します。あくまでも一例ですから、自分の生活スタイルにあてはめてみて、参考にしてください。

学生のクレジットカード選びのポイント

学生は年会費無料かどうか、学生専用のサービスが用意されているかといった点を基準にクレジットカードを選ぶといいでしょう。

<学生におすすめのクレジットカード>

三菱UFJニコスが発行する「三菱UFJカード」の年会費は、初年度が無料です。2年目以降の年会費は1,375円(税込)ですが、前年度にショッピングのご利用が1回以上ある場合は、無料となります。
また、ネットショッピングのポータルサイト、POINT名人.comを経由して三菱UFJカードで買い物をすると、最大で25倍のポイントが加算されます。同ポータルサイトから、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが利用可能ですので、日々の買い物で賢くポイントがためられるでしょう。

新社会人のクレジットカード選びのポイント

新社会人がクレジットカードを選ぶ際には、カードの信頼性に着目しましょう。クレジットカードには、銀行または銀行のグループ会社が発行しているものがあります。
銀行系のクレジットカードは、ほかの系列のクレジットカードに比べて審査が厳しいとされ、それだけに信頼性が高いといわれています。就職を機に、ステータスが高いとされている銀行系カードを一枚作ってみてはいかがでしょうか。

主婦(主夫)のクレジットカード選びのポイント

主婦(主夫)がクレジットカードを作るときにチェックしたいポイントは、学生と同じく年会費が負担にならないという点でしょう。また、公共料金など、月々の固定費の支払いでポイントを効率的にためることができるかという点も、あわせてチェックしたいポイントです。

<主婦(主夫)におすすめのクレジットカード>

三菱UFJニコスが発行する「三菱UFJカード VIASO(ビアソ)カード」は年会費が永年無料で、インターネットプロバイダ料金の支払いなど、特定加盟店で利用するとポイントが通常の2倍たまります。また、三菱UFJカード VIASOカードでも、POINT名人.comを経由して買い物をすると、最大で25倍のポイントが加算されます。
年会費が無料で日々の買い物でポイントが効率良くためられますから、三菱UFJカード VIASOカードは、家計をやりくりする主婦(主夫)におすすめの一枚です。

目的別・クレジットカードの選び方

「こんな基準で選びたい」「こんな風にクレジットカードを使いたい」ということが決まっていれば、クレジットカードは選びやすくなります。
続いては、目的にあわせてクレジットカードを選ぶときの方法をご紹介します。

ステータスの高いクレジットカードを持ちたい

クレジットカードにはランクがあり、一般カードよりランクが高いカードにはゴールドカードやプラチナカードがあります。
ゴールドカードやプラチナカードといったステータスカードは、利用限度額が大きく、付帯サービスも一般カードより充実していますから、満足度の高いクレジットカードといえます。

海外でクレジットカードを使いたい

ビジネスや旅行で海外に行くことが多い人は、VisaやMastercard®、アメリカン・エキスプレス®といった海外で強い国際ブランドを持っていると安心です。
国や地域によってクレジットカード事情は異なりますから、世界中を飛び回るような人なら、数種類の国際ブランドを用意しておき、行き先にあわせて使うカードを変えるという使い方でもいいでしょう。

<海外に行くことが多い人におすすめのクレジットカード>

三菱UFJカード ゴールドプレステージ」は、海外に行くことが多い人におすすめのクレジットカードです。海外での利用分はポイントが2倍となりますので、ポイントを効率良くためることができます。

初めてのゴールドカードにおすすめの三菱UFJカード ゴールドプレステージ

三菱UFJニコスが2021年に発行した最新のゴールドカード、三菱UFJカード ゴールドプレステージは、シックな中にもゴールドのカラーが引き立つ、気品あふれる券面デザインが特徴です。タッチ決済(VisaまたはMastercard®)対応で、ポイントプログラムや旅行傷害保険などのサービスが充実しています。また、カード情報を裏面に記載したことにより、情報漏洩のリスク低減につながりますので安心です。
三菱UFJカード ゴールドプレステージは、学生を除く20歳以上の人がお申し込みいただけます。

WEBサイトからの入会で初年度の年会費が無料

三菱UFJカード ゴールドプレステージの年会費は、11,000円(税込)です。WEBサイトからお申し込みいただくと、初年度の年会費が無料になりますので、初めてゴールドカードを持つ人にもおすすめです。また、家族カードを申し込んだ場合、家族会員は年会費が無料になります。

主に国内の空港ラウンジが無料で利用できる

三菱UFJカード ゴールドプレステージには、空港ラウンジサービスが付帯しています。成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港 セントレア、新千歳空港、福岡空港といった国内の空港のほか、海外ではホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジが無料で利用可能です。
ステータスの高いゴールドカードを持っていれば、空港での待ち時間も快適に過ごすことができます。

厳選されたレストランで1名分の料金が無料になるグルメセレクション付き

三菱UFJカード ゴールドプレステージでは、ゴールドカードよりもランクの高いプラチナカードに付帯しているグルメセレクションをご利用いただけます。
グルメセレクションは、厳選された国内のレストランでコースメニューを2名以上で利用する際に、1名分の料金が無料になるサービスです。

旅行もショッピングも充実の補償がある

三菱UFJカード ゴールドプレステージに付帯している旅行傷害保険は、国内・海外ともに最高5,000万円まで補償されます。国内旅行傷害保険は、交通費やホテル代といった費用をクレジットカードで支払ったときに適用される利用付帯、海外旅行傷害保険はクレジットカードを持っているだけで自動的に適用される自動付帯です。
また、クレジットカード決済した商品が破損や盗難などの被害に遭った際に一定額を補償してくれる、ショッピング保険も付帯しています。ショッピング保険の年間補償限度額は、最高300万円まで。三菱UFJカード ゴールドプレステージは補償が充実していますので、もしものときにも備えられるでしょう。

岩田氏
岩田

クレジットカードの組み合わせは生活スタイルにあわせて

クレジットカードを使い分けることは、今や珍しいことではありません。複数枚のクレジットカードを所有すれば、所有するクレジットカードの分だけメリットを享受することができます。
例えば、ポイントのたまりやすいカードをメインカードとして、特定の店舗で大きな優待サービスが受けられるクレジットカードをサブカードにするなど、用途や場面にあわせて複数枚使い分けるのがおすすめです。

クレジットカードはどういう仕組みになっている?

続いては、クレジットカードの仕組みについてご紹介します。
買い物や飲食をしたときにクレジットカードで精算をすると、後日、銀行口座から利用金額が引き落とされます。この仕組みは、「利用者」「店舗」「カード会社」の3者が、いずれも利益やメリットを得ることで成り立っています。
3者それぞれの立場から見てみると、クレジットカードの仕組みが理解できるでしょう。

利用者から見たクレジットカード

利用者は、カード会社に「使った分は必ず払う」という約束のもと、クレジットカードを申し込みます。カード会社は審査をした上で、「この人物なら信頼できる」と判断して、クレジットカードを発行します。これで利用者は、「代金の後払い」という、クレジットカードのメリットを享受できるようになるのです。
クレジットカードの年会費は、無料のものもありますが、クレジットカードの利便性に対するコストであり、ポイントプログラムや付帯サービスなどの対価ともいえるでしょう。

クレジットカードの利用金額の支払いには、一括払いのほかに、リボ払いや分割払いといった方法もあります。また、クレジットカードを申し込む際にキャッシング枠を設定すると、キャッシングができるカードもあります。
リボ払いや分割払いを選択した場合やキャッシングを利用した場合は、利用者はカード会社に金利手数料(利息)を支払わなくてはなりません。

店舗から見たクレジットカード

店舗は、利用者がクレジットカードで精算するたびに、利用金額に応じた決済手数料をカード会社に支払います。この決済手数料を加盟店手数料といいます。
加盟店手数料率は業種によって異なり、1~数%程度から、高いところでは10%近くになる場合もあります。カード会社は、カード利用金額からこの手数料を差し引いた金額を店舗に送金します。

店舗は、クレジットカード払いを導入することで、利用者が手元に現金を持っていなくても後払いできるようになるため、高額な商品も売りやすくなります。コンビニのように一度の利用金額が少ない業種でも、お釣りのやりとりなど、精算の手間を省くことで利用者が使いやすくなるだけでなく、店舗側も人件費が削減できるといったメリットがあるのです。

カード会社から見たクレジットカード

利用者と店舗を結び付けるのが、カード会社です。カード会社は本来、利用者が支払うべき金額を立て替えて店舗に支払います。そして、カード会社が立て替えた金額を、後日、利用者の銀行口座からの引き落としという形で返金してもらうのです。
もし、利用者の銀行口座から引き落としができなければ、カード会社が損害を被ることになります。だからこそ、クレジットカードを発行する際には、利用者がきちんと後払いをしてくれるのか審査が必要になるのです。

岩田氏
岩田

クレジットカードの仕組みとカード会社・店舗・利用者のメリット

カード会社と店舗、利用者の、3者それぞれにメリットがあることで、クレジットカードの仕組みが成り立っています。もしも、利用者が支払いをしなかったら、カード会社が損害を被ることになりますし、カード会社が店舗への支払いを遅らせたら、店舗のキャッシュフローに悪影響を与えてしまいます。

支払い方法や手数料などは契約で決まる

クレジットカードを利用するには、暗証番号やサインが必要なことがほとんどですが、店舗によっては暗証番号もサインも不要です。また、選択できる分割払いの回数に違いがあるなど、店舗によって対応が異なります。こうした違いは、店舗とカード会社との契約によるものです。

例えば、多くの客が集まるスーパーやコンビニでは、精算のたびに暗証番号やサインを求めていたら、レジが混雑してしまうでしょう。そこで、精算作業の効率を上げるため、「一定の金額以下なら、暗証番号もサインも不要」という契約を、店舗とカード会社とのあいだで交わしているのです。

選択できる分割払いの回数は、個々の店舗とカード会社との契約によって決められています。そのため、店舗によってクレジットカードを利用したときの対応が違うのです。
また、店舗がカード会社に支払う決済手数料なども、契約によって金額が決められています。

クレジットカードにはさまざまな支払方法がある

クレジットカードには、1回払いや2回払い、分割払いのほか、リボ払い、ボーナス払いなど、さまざまな支払い方法があり、状況にあわせて好きな方法を選ぶことが可能です。
ここでは、クレジットカードの代表的な5つの支払い方法と、その特徴をご紹介します。

1回払い

1回払いとは、クレジットカードで決済した際の利用金額を、翌月の支払日に1回で支払う方法です。1回払いを選択すれば、手数料はかかりません。スーパーやコンビニなどでは、1回払いしか選択できないことが多くなります。

2回払い

2回払いは、クレジットカードで決済した際の利用金額を、2回に分けて支払う方法です。2回払いは、1回払いと同様、手数料はかかりません。

分割払い

分割払いは、3回以上の複数回にわたって分割して支払う方法です。支払金額、支払い回数に応じて手数料がかかります。
ただし、選択できる支払い回数は、店舗によって異なります。

ボーナス払い

ボーナス払いとは、夏と冬、年2回のボーナス期といわれる月の翌月に、カードの利用金額をまとめて支払う方法です。ボーナス払いを利用できる期間や支払日は、クレジットカード会社ごとに異なりますが、多くの場合、毎年12~6月にかけての利用分が8月の支払日に、7~11月にかけての利用分が1月の支払日に引き落とされる仕組みとなっています。なお、ボーナス払いは手数料がかかりません。

リボ払い

リボ払いとはリボルビング払いの略で、クレジットカードの利用件数や金額にかかわらず、あらかじめ決めておいた一定の金額を毎月支払う方法です。利用残高に対して、リボ払い手数料がかかります。
リボ払いの支払い方法には、支払残高の金額に関係なく、毎月決められた金額を支払う定額方式と、支払残高の金額に応じて毎月の支払額が増減する残高スライド方式があります。さらに、毎月支払う金額にリボ払い手数料を含める元利定額、含めない元金定額など、さまざまです。選ぶことができる支払い方法は、クレジットカードによって異なります。

クレジットカードの国際ブランドと特徴

クレジットカードの国際ブランドとは、決済ネットワークのブランドのことです。
国際ブランドには、Visa、Mastercard®、JCB、アメリカン・エキスプレス®、Diners Clubといった種類があります。ここでは、代表的な5つの国際ブランドの特徴をご紹介しましょう。

Visa:世界をカバーするトップブランド

現在のところ、知名度とシェアにおいてトップに位置する国際ブランドがVisaです。
世界中に加盟店ネットワークを持っていますので、多くの国で不便を感じることなく利用できます。日本国内でも、クレジットカード払いを扱う店舗のほとんどが、Visaに対応しています。

Mastercard®:手厚いサービスが魅力

Visaに次ぐ世界シェアを持つのがMastercard®です。VisaかMastercard®のいずれかがあれば、どこに行っても困ることは少ないでしょう。Mastercard®は、会員サービスが手厚いことが特徴です。日本国内では「プライスレス・ジャパン」という名称で、旅行、エンターテインメント、ホテル、レストランで、特別なサービスを受けることができる特典などが紹介されています。

JCB:唯一の日本発の国際ブランド

日本発で唯一の国際ブランドがJCBです。ハワイや韓国、台湾、グアムなど、日本人になじみの深い観光地には、カード会員向けラウンジである「JCBプラザ」が常設されており、レストランやアクティビティの予約などを日本語で気軽に行えます。

アメリカン・エキスプレス®:ステータスカードの先駆者

世界で最初にゴールドカードを発行したカード会社がアメリカン・エキスプレス®です。ほかの国際ブランドに比べて年会費が高めに設定されていますが、その分、充実した付帯サービスが特徴。アメリカン・エキスプレス®・カードといえば、ステータスカードの代名詞でもあります。

Diners Club:クレジットカードの原点

世界で初めてのクレジットカードブランドがDiners Clubです。富裕層向けの戦略をとってきたことや、年会費が高額であることから、現在でもステータスカードというイメージが根強いようです。利用限度額に一律の制限がないこと、最高1億円までの海外旅行傷害保険が付帯されていることなど、プレミアムなサービスが用意されています。

クレジットカードにはランクがある

クレジットカードにランクが存在することは、ご存じの人も多いでしょう。一般的に、クレジットカードのランクは、「一般カード<ゴールドカード<プラチナカード<ブラックカード」の順に高くなります。
しかし、ブラックカードは希少であり、プラチナカードを最高ランクとするクレジットカード会社も多いです。
ここでは、一般的にそれぞれのクレジットカードのランクで受けられる、サービス内容をご紹介しましょう。

一般カード

一般カードは、年会費が無料なものも多く、収入が安定しない学生や主婦(主夫)でも気軽に持てるクレジットカードです。年会費があっても学生は在学中無料だったり、クレジットカードの利用で翌年の年会費が無料になったりするものもあります。
また、利用金額に応じてポイントをためることができ、たまったポイントはアイテムやマイルとの交換やキャッシュバックが可能です。

ゴールドカード

ゴールドカードは、空港ラウンジの無料サービスを利用できるなど、一般カードよりも付加価値の高いサービスが用意されたクレジットカードです。

プラチナカード

プラチナカードは、旅行やレジャーの予約などを24時間体制でサポートしてくれる「コンシェルジュサービス」など、ゴールドカードよりもさらに手厚いサービスが用意されたクレジットカードです。

ブラックカード

ブラックカードは、最高ランクのステータスを誇るクレジットカードです。年会費はそのほかのランクのクレジットカードと比べて高額に設定されていますが、専用コンシェルジュがつくなど、格別なサービスが用意されています。

クレジットカードは発行元によってサービスが異なる

クレジットカードを発行する会社にはさまざまな種類があり、発行元によってもクレジットカードの特徴やサービス内容は異なります。ここでは、クレジットカードの主な発行元である「銀行系クレジットカード」「流通系クレジットカード」「鉄道・航空系クレジットカード」の特徴やサービスについて見ていきましょう。

銀行系クレジットカード

銀行系クレジットカードは、銀行や銀行のグループ会社が発行するクレジットカードです。そのほかのタイプのクレジットカードと比べて、信頼性やステータスが高い点が魅力です。

流通系クレジットカード

流通系クレジットカードは、百貨店やスーパーなどが発行するクレジットカードです。特定の店舗や提携先で利用すると、ボーナスポイントがもらえるといったサービスが用意されています。

鉄道・航空系クレジットカード

鉄道・航空系クレジットカードは、鉄道会社や航空会社が発行するクレジットカードです。
航空会社が発行するクレジットカードには、航空会社が運営しているマイレージサービスがあり、獲得したマイル数に応じて航空券に引き換え、航空券の割引、座席のアップグレードが可能です。また、普段の買い物でもマイルを獲得することができるポイントプログラムがあります。

鉄道会社が発行するクレジットカードは、その多くが交通系ICカードや定期券と一体になっています。交通系ICカードと一体になっているクレジットカードにはオートチャージができるものもあり、交通系ICカードの残高不足のために改札で足止めされることもありません。

クレジットカードの作り方や準備すべきもの

数あるクレジットカードの中から自分にぴったりの一枚を選んだら、いよいよクレジットカードの申し込みです。
クレジットカードの申し込みは、WEBサイトで手続きできることが多く、驚くほど簡単です。ただし、クレジットカードに申し込む際には、下記のようにいくつか必要なものがありますので、あらかじめ準備しておきましょう。
なお、カード会社によって、あるいは申し込むクレジットカードの種類によって、準備すべきものが異なる場合もあります。詳しくは、カード会社のWEBサイトでご確認ください。

本人確認書類

クレジットカードを申し込む際には、現住所が記載されている本人確認書類が2種類必要です。そのうちのひとつは運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど、顔写真が記載されているものである必要があります。
もうひとつの本人確認書類は、健康保険証や住民票など、現住所が確認できるものであれば大丈夫です。ただし、住民票の場合は、一般的に発行日から6カ月以内など、有効期限が設けられています。
なお、これらの書類に記載されている住所と現住所が違う場合には、公共料金や税金の領収書など、現住所を確認できる書類が別途必要です。

口座情報がわかるもの

口座情報がわかるものとして、カードの利用金額を引き落とす銀行口座の、通帳やキャッシュカードを手元に用意しておきます。カード会社によっては、登録する銀行口座情報で本人確認の手続きができる場合もありますので、申し込む際に確認しましょう。
引き落とし口座を申し込み時に設定しなかった場合、後日WEB会員ページなどで引き落とし口座を設定することになります。なお、引き落とし口座の設定を郵送で行う場合、本人確認できる書類を添えて提出するのが一般的です。

親権者の同意

多くのクレジットカードは18歳以上(高校生を除く)であれば申し込みができますが、申込者が未成年の場合、親権者の同意が必要になります。書面もしくは、電話で親権者の同意の確認を行うため、親権者には事前に話をしておきましょう。
なお、「未成年」とは満20歳になっていない人のことを指しますが、民法の改正により、2022年4月1日からは満18歳になっていれば成年とみなされます。申し込み時点で成年の条件に達していれば、親権者の同意は必要ありません。

クレジットカードを申し込んでから発行されるまでの流れ

続いては、クレジットカードの申し込みから発行されるまでの流れを確認しておきましょう。ここでは、一番簡単なWEBサイトからの申し込みを例に、「申し込み」「審査」「カード発行」の3つのステップに分けて解説します。

1. クレジットカードの申し込み

まずは、クレジットカード会社の申し込み専用ページにアクセスしましょう。利用規定や確認事項をよく読んで、「同意する」を選択したのち、必要事項を入力していきます。その際、入力ミスをしないように気を付けてください。
WEBサイトで入力した内容が、引き落とし口座の情報や提出した本人確認書類の情報などと異なっていると、クレジットカード会社の担当者から問い合わせが来る場合があります。そうなると、入力情報の確認のために手続きが中断され、クレジットカードが発行されるまでに時間がかかってしまうのです。

2. クレジットカード会社の審査

クレジットカードを申し込むと、申し込み時の情報をもとに、クレジットカードを発行しても問題ないかカード会社が審査します。
カード会社にはそれぞれ、申し込みに関する審査基準がありますが、その内容は各社とも公表していませんので、審査に通るかどうかは、申し込んでみなければわかりません。
一般的には、勤務先や収入、家族構成などの属性情報のほか、他社のクレジットカードの利用額と支払い状況や延滞の有無、住宅や車のローンなど、個人の信用情報をもとに審査されると考えられています。

3. クレジットカードの発行

無事、審査に通ると、クレジットカードが郵送で届きます。申し込みから発行までにかかる日数は、必要書類を送付してから1週間程度です。この期間は、申し込んだクレジットカードや時期によっても異なり、最短で翌日に発行されるクレジットカードもあれば、2〜3週間かかるカードもあります。
旅行の計画があるときなど、クレジットカードを使いたい予定がある場合は、日程に余裕を持って申し込んでおくようにしましょう。

岩田氏
岩田

クレジットカード発行を少しでも早くするには?

クレジットカードの審査を早める方法はありません。しかし、申込書類に不備があってクレジットカードの発行が遅れることは、案外よくあるものです。少しでも早くクレジットカードを手にしたいなら、申し込み時に入力する項目を慎重に確認しましょう。

クレジットカードに対する不安を解消しよう

クレジットカードを利用することに、不安を感じている人は少なからずいるようです。
不安に感じることとしては、「情報漏洩の危険」や「カード詐欺」などが考えられます。ですが、そうした危険を避ける方法はありますし、カード会社では万が一の場合の対策も用意しています。
続いては、クレジットカードの利用に関する主な不安やカード会社の対策のほか、利用者ができる対策について見ていきましょう。

不正利用の心配はない?

クレジットカード情報の漏洩や不正利用は、実際に起こっています。
例えば、無料のゲームやアプリを装い、パソコンやスマートフォンにダウンロードされる「スパイウェア」による不正利用です。スパイウェアとは、ユーザーに気付かれることなく個人情報を収集し、それを外部に送信するプログラムです。
また、金融機関や大手通販サイトを名乗ってメールを送る「フィッシング詐欺」という手口もあります。
これは、メールで「パスワードが盗まれた。すぐに更新しないと、今後の利用ができなくなる」といった警告文で不安をあおり、偽のサイトに誘導してパスワードやクレジットカード番号を入力させるものです。

こうした事件が報道されると、やはりクレジットカードは不正利用されるので怖いと感じてしまうのも無理はありません。
しかし、カード会社では、こうした危険に対する備えや万が一の際の対策をしっかりと行っています。必要以上に恐れる必要はありません。

カード会社による監視と補償

毎日、数えきれないほどのクレジットカード決済が行われていますが、カード会社は24時間365日体制で監視をしています。そして、不正利用が疑われる取引を見つけると、契約者にクレジットカードを利用したか確認の連絡をとるなどの措置を講じています。

例えば普段、あまり使われていないクレジットカードで立て続けに高額商品の購入記録があった場合、カード会社から「◯◯のお店でカードを利用されましたか?」と確認の電話が入ることがあります。これは、不正利用に対するカード会社の対策のひとつです。

カード会社による調査の結果、不正利用であることが確認されたら、その金額を利用者が負担することはありません。不正利用された金額をカード会社が補償する体制がとられていますので、ご安心ください。
その後、不正利用が確認されたクレジットカードは無効となり、新たなカード番号でクレジットカードが再発行されます。

不正利用を防ぐためにできることは?

カード会社の補償があるとはいえ、不正利用に注意することが肝心です。それには、「入り口を固めること」が重要となります。

スパイウェアやフィッシング詐欺は、アプリやメール経由のものが多く報告されていますので、普段から「出所のはっきりしないアプリはインストールしない」「あやしいメールのリンクはクリックしない」という心構えをしておくのが基本です。
フィッシング詐欺のメールの本文では、実在の大企業の名をかたり、いかにも危機感や不安をあおるような言葉が並べられていることがありますが、こうしたメールはまず疑ってかかりましょう。
安易にリンクをクリックしてしまうと、そのまま偽サイトへと誘導される可能性があります。まずは、メール本文に書かれている電話番号やリンクが正しい情報かどうか調べるようにしましょう。

パソコンやスマートフォンに信頼できるセキュリティソフトをインストールしておくことも、スパイウェアやフィッシング詐欺を防ぐためには効果的です。

岩田氏
岩田

不正利用に対して、過度な心配はいりません

不正利用に対して、カード会社はかなり強力な監視体制をとっていますし、補償もしっかりしています。
特に、流通系のクレジットカードだと、1つのIDに紐付けて、買い物以外のさまざまなサービスと連携する利便性の高いものもあります。便利な反面、「IDが漏れたら大変」と不安を感じる人もいるかもしれません。ですが、いずれのカード会社も、クレジットカードの不正利用に対しての対策を十分行っていますから、過度に心配する必要はありません。
ネットショッピングのパスワードは同じものを使わず定期的に変えるなど、個人でできる不正利用の対策をとりましょう。

意外と知らない!?クレジットカードで支払いができるもの

これまでは、ショッピングでの利用がほとんどだったクレジットカードですが、利用可能な範囲は確実に広がっています。
続いては、クレジットカードでどのよう支払いができるのかをご紹介しましょう。

公共料金

電気代やガス代、水道代といった公共料金は、生活費の中でも大きな比重を占めており、毎月必ず支払うものです。こうした支払いをクレジットカード払いにすることによって、その分のポイントをためることができます。
こうした公共料金を銀行口座からの引き落としで支払っている場合、引き落とし日がそれぞれ異なる場合が多く、預金残高の確認などにも手間がかかります。携帯電話や固定電話、インターネット回線の料金なども、まとめてクレジットカード払いにすることで、毎月支払う固定費を一元管理できるのは大きなメリットといえます。
ただし、自治体によっては、公共料金のクレジット払いに対応していない場合もありますので、住んでいる自治体に確認しましょう。

税金・保険料

国税や地方税も、クレジットカードで納付することができます。ただし、地方税は自治体によってクレジットカードが利用できない場合もあるので、確認が必要です。また、クレジットカードで納めると手数料がかかる、クレジットカード利用の上限額が決まっているなど、制限がある場合もあります。

損害保険料や生命保険料もクレジットカード払いができます。多くの保険会社はクレジットカード払いに対応していますから、保険会社に確認し、クレジットカード払いが可能なら支払い方法変更の手続きをするといいでしょう。

なお、国民健康保険料は地方税と同じく、自治体によってクレジットカードでの納付ができるところとできないところがあります。

郵便局

郵便局は、これまで現金か切手での支払いしか対応していませんでしたが、2020年2月からキャッシュレス決済が使えるようになりました。
さまざまなキャッシュレス決済に対応していますが、クレジットカードはVisa、Mastercard®、JCB、アメリカン・エキスプレス®、Diners Clubの5大国際ブランドに、銀聯を含めた6ブランドが利用できます。

病院

病院での診察や検査、薬などにかかる費用は、高額になることもあります。医療費は料金体系がわかりにくく、窓口でいくら請求されるのか、事前に予測することが難しいため、病院の支払いがクレジットカードに対応していると安心です。
すでに、都市部の大きな病院や大学病院を中心に、支払いにクレジットカードを利用することができます。病院でクレジットカードを使えれば、事前に多めに現金を引き出しておく手間も不要です。
いつも行く病院やかかりつけの病院があるなら、クレジットカードが使えるかどうか確認しておくといいでしょう。

ゲームやアプリの料金

スマートフォンのゲームやアプリの料金も、クレジットカード払いが可能です。
近年は、毎月一定額を支払うことで、音楽、映画、テレビドラマなどが楽しめるサブスクリプション型のアプリが増えています。アプリ専用のプリペイドカードなどで支払うこともできますが、その場合、カード残高が足りなくなるとサービスが利用できなくなります。こうした支払いも、クレジットカードにまとめてしまいましょう。
たとえ毎月の支払いは少額であっても、年間で計算すれば、まとまった金額になります。このような少額の支払いでも、できるだけクレジットカードに支払いを一本化するのがお得に使うためのコツです。

キャッシングの仕組みと注意点

キャッシングとは、銀行やコンビニのATMからクレジットカードを使って現金を引き出せるサービスのことで、海外では現地通貨を引き出すことが可能です。ATMだけでなく、インターネットでキャッシングの申し込みをして、銀行口座に振り込んでもらうこともできます。
キャッシングの利用には注意すべき点がありますので、利用する前にキャッシングの仕組みをよく理解しておくことが肝心です。

事前にキャッシング枠の設定が必要

キャッシングを利用する場合は、ショッピング枠とは別にキャッシング枠が設定されていないと利用できません。キャッシング枠は、クレジットカードを申し込むときに設定できます。
なお、クレジットカードを申し込んだ際にキャッシング枠を設定しなくても、後から設定することが可能です。

規定の金利手数料がかかる

キャッシングを利用するには、金利手数料を支払う必要があります。ですから、返す金額は、借りた金額に金利手数料をプラスした金額となるのです。金利手数料はおよそ年率15~18%で、借り入れ残高によっても変わってきます。
キャッシングした額が大きくなれば、それだけ金利手数料も増えていくので、ご利用の際には注意が必要です。

キャッシングの上限額が決まっている

クレジットカードに利用限度額があるように、キャッシングも借り入れの上限額が決められています。
キャッシングを利用できる上限額は、毎月のご利用明細やインターネットの会員ページで確認することができますから、チェックしておきましょう。

キャッシングは海外でも使える

海外旅行中、現地通貨が必要になったときにもキャッシングが使えます。現地の空港や銀行のATMを使って現地通貨を引き出すことがで
きるので、わざわざ両替所に行く必要もありません。
また、海外でキャッシングをする際には、利用金額のデータがクレジットカード会社の決済センターに届いた日の為替レートで現地通貨に換算されます。

海外に出かける際には、キャッシング枠を設定したクレジットカードがあれば安心でしょう。

クレジットカードの発行枚数と普及率

2020年11月、一般社団法人日本クレジット協会が発表した調査結果によると、同年3月末時点での国内のクレジットカード発行枚数は2億9,296万枚。成人1人あたり約2.8枚のクレジットカードを持っている計算になります。
クレジットカードは、なぜこれほど普及が進んだのでしょうか。その理由はいろいろと考えられますが、やはりクレジットカードの持つ便利さが大きな理由のひとつでしょう。

■クレジットカード発行枚数調査結果

2020年3月末 2019年3月末 前年比
発行枚数(枚) 2億9,296万 2億8,394万 +3.2%

出典:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査結果」(2020年11月)

調査でわかったクレジットカードの利便性

クレジットカードは、便利でお得というイメージを裏付けるデータがあります。
三菱UFJニコスが2019年12月にクレジットカードを利用するメリットについて調査したところ、下記のような結果が得られました。

■クレジットカードを利用するメリットに関するアンケート調査

※2019年12月、三菱UFJニコス調べ。

「現金をたくさん持ち歩かなくて良いので便利だ」と思う人は全体の66.7%、「後払いで手持ちがなくても使えるので便利だ」と思う人は58.8%、さらに「現金で払うよりお得である」と思う人が57.7%と、多くの人が現金にはないクレジットカードのメリットを感じていることがわかりました(※)。

※全て「とてもそう思う」「まあまあそう思う」の合計の割合です。

岩田氏
岩田

クレジットカードは使ってこそ、その良さがわかります

「クレジットカードは持たない、使わない」という、現金主義の人もいます。しかし、実際に使ってみれば、その便利さやお得さがわかるでしょう。そして、クレジットカードを作ったのなら、使わないのはもったいないですから、どんどん使って、そのメリットを実感してください。
コロナ禍においては、現金による感染リスクもあるといわれていますので、できるだけクレジットカードで買い物をするといいでしょう。

クレジットカードが利用できる店舗

クレジットカードは多くの店舗、ネットショップでの買い物に加え、さまざまなシーンで利用することができます。そのお店でクレジットカードが使えるかどうかを確認するには、店頭で「アクセプタンスマーク」を探してください。
アクセプタンスマークとは、その店舗で利用できるカード会社のロゴを表示したもので、多くの場合、入り口付近やレジの横に掲示されています。そこに、自分が持っているクレジットカードのロゴがあればそのカードが利用可能です。

クレジットカードは海外旅行の強い味方

海外旅行に出かけるなら、やはりクレジットカードを持っていたほうが便利です。海外の多くの国は日本以上のカード社会であり、クレジットカードは「あると便利」どころか、「ないと困る」ことがあるからです。

海外ではクレジットカードが支払い能力の証明代わりになる

海外では、ホテルにチェックインするときや、レンタカーを借りるときなどにクレジットカードの提示を求められることがあります。
クレジットカードが普及している国では、クレジットカードはその人自身の支払い能力の証明にもなりますから、クレジットカードを持っていないと困るシーンが少なくありません。

クレジットカードの海外旅行傷害保険が役に立つ

クレジットカードの中には、海外旅行傷害保険が付帯サービスとしてセットされているものがあります。これは、海外旅行中のケガや病気の治療費、現地で買った商品の破損や紛失、手荷物の盗難などを補償する保険です。補償対象や金額についてはクレジットカードによって異なり、ゴールドカードやプラチナカードといった上位のステータスカードになると、かなり手厚い補償が用意されています。

ただし、クレジットカードの旅行傷害保険には、自動付帯と利用付帯という2つのタイプがあることに注意が必要です。自動付帯ならクレジットカードを所有しているだけで利用することができますが、利用付帯では、旅行のツアー代金や航空券などの支払いに、そのクレジットカードを使っていなければ利用することができません。
海外旅行の計画を立てる際には、自分のクレジットカードに付帯する旅行傷害保険がどちらのタイプか、必ずチェックしておきましょう。

現地通貨への両替が最小限で済む

海外に行くと、まずは現地の通貨が必要になります。空港などにあるATMやホテル、銀行で両替ができますが、このときに為替レートによる差額のほか、両替手数料がかかります。そのため、頻繁に両替していると、手数料ばかりがかさんでしまうでしょう。

海外では、できるだけクレジットカードで支払うようにすれば、両替手数料は発生しません。また、クレジットカードにキャッシング枠が設定されていれば、両替所に行かずともATMでキャッシングして現地通貨を引き出すことができます。
渡航先の状況にもよりますが、現金を両替して大金を持ち歩くのは、安全面からもおすすめはできません。現地通貨への両替は最小限にとどめておき、できるだけクレジットカード決済を利用することをおすすめします。

電子マネーやQR/バーコード決済とクレジットカードを使い分けよう

電子マネーやQR/バーコード決済、クレジットカードは、シーンに応じて使い分けるといいでしょう。
例えば、駅の売店や自販機やコンビニで少額の買い物をするときは、電子マネー、QR/バーコード決済が便利です。電子マネーやQR/バーコード決済であれば、端末にかざすだけでスピーディーに支払いを済ませることもできます。
一方、家具など、高額の買い物をするときは、一般的に電子マネーより限度額が高く設定されているクレジットカードを利用するのがおすすめです。
なお、電子マネー、QRコード/バーコード決済の種類によっては、クレジットカードでチャージをすることが可能です。

クレジットカードライフを楽しもう!

クレジットカードは毎日の買い物や旅行だけではなく、税金の納付や公共料金の支払い、病院での支払いなど、使えるシーンは確実に増え続けています。そして近年、キャッシュレス決済が当たり前になりつつありますから、持っていないと不便にもなっていくでしょう。

ポイントプログラムや付帯サービスなど、クレジットカードを持つメリットは数多くありますから、さまざまなカードを比較・検討して、自分のライフスタイルにあった一枚を選んでください。
クレジットカードが届いたら、そこから新しい日々が始まります。上手に活用し、クレジットカードライフを楽しんでください。

よくある質問
クレジットカードとは?
クレジットカードは、現金を使わないキャッシュレス決済のひとつです。使った分だけ期日にまとめて銀行口座から引き落とされる、後払いシステムを採用しています。
クレジットカードのメリットは?
クレジットカードの一番のメリットは、「現金がなくても買い物ができること」です。例えば、ネットショッピングでクレジットカードを使えば、銀行まで振り込みに行くなどの手間がなく、スピーディーに支払いを済ませることができます。また、クレジットカードは利用金額に応じてポイントが加算され、たまったポイントでアイテムに交換したり、キャッシュバックを受けたりすることができます。

詳しくは「クレジットカードのメリット・利便性」をご確認ください。

クレジットカード選びのポイントとは?
クレジットカードを選ぶ際にチェックすべき点はいろいろありますが、基本となるのは「年会費」「ポイントプログラム」「付帯サービス」の3つです。この3つを比較して自分のライフスタイルにあったクレジットカードを選ぶことが大切です。

詳しくは「初めての人でも安心!クレジットカード選びの3つのポイント」をご確認ください。

クレジットカードで支払えるものは?
クレジットカードは、公共料金や保険料、郵便局、病院で利用できるほか、ゲームやアプリの料金などの支払いに利用することができます。また、地方自治体によっては、クレジットカードで国税や地方税などの納付や国民健康保険料を支払うことができます。

詳しくは「意外と知らない!?クレジットカードで支払いができるもの」をご確認ください。

学生のクレジットカード選びのポイントは?
学生は年会費無料かどうか、学生専用のサービスが用意されているかどうかといった点を基準に、クレジットカードを選ぶといいでしょう。

詳しくは「クレジットカードは学生でも持てる?おすすめの学生向けカードを紹介」をご確認ください。

新社会人のクレジットカード選びのポイントは?
新社会人がクレジットカードを選ぶ際には、カードの信頼性に着目しましょう。
銀行系のクレジットカードは、ほかの系統のクレジットカードに比べて審査が厳しく信頼性が高いといわれていますので、新社会人におすすめといえます。

詳しくは「新社会人におすすめのクレジットカード!選び方や申し込み方法を解説」をご確認ください。

主婦(主夫)のクレジットカード選びのポイントは?
主婦がクレジットカードを選ぶ際には、年会費が負担にならないカードを選ぶのがおすすめです。公共料金など、月々の固定費の支払いでポイントを効率的にためることができるかという点もあわせてチェックするといいでしょう。

詳しくは「主婦がクレジットカードを作るには?おすすめカードとお得な使い方」をご確認ください。

専門家プロフィール

岩田昭男

消費生活ジャーナリスト。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。主な著書としては、「Suica一人勝ちの秘密」(中経出版・現カドカワ)「信用格差社会」(東洋経済新報社)「信用偏差値」(文春新書)「クレジットカード・サバイバル戦争」(ダイヤモンド社)「ドコモが銀行になる日」(PHP)「キャッシュレス覇権戦争」(NHK出版)、また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。ウェブは、「岩田昭男の上級カード道場」、まぐまぐでメルマガを毎月二回発行。

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