クレジットカードの基礎知識
2020年2月21日

クレジットカードの分割払いを理解して賢く利用しよう

支払いが「後払い」になるクレジットカードですが、分割払いにすることで毎月の支払いの負担をさらに軽くすることができます。
しかし、分割払いの仕組みについて正しく知っている人は、あまり多くはないようです。ここでは、分割払いの仕組みや手数料についての正しい知識と、いざというときに便利な「あと分割」について紹介します。

クレジットカードの支払い方法にはいくつかの種類がある

クレジットカードの支払い方法には「1回払い」「2回払い」「分割払い」「リボ払い」「ボーナス払い」があります。ただし、どんなお店でもこれらすべての支払い方法が使えるわけではありません。

例えば、コンビニやスーパーは「1回払いのみ」というところが多く、一方で、家電量販店や家具店などでは、「分割払い・リボ払い・ボーナス払いも可能」というところがほとんどです。その違いは店舗とカード会社の契約によりますが、一般的には扱う商品が低額の場合は1回払いのみ、高額商品を扱う店舗では分割払い・リボ払い・ボーナス払いもOKな場合が多いようです。

それぞれの支払い方法について具体的に見ていきましょう。

1回払い・2回払い

1回払いは、利用額を一括で支払うという、クレジットカードでは基本となる支払い方法です。締め日と支払日はカード会社によって異なりますが、締め日に利用額が集計され、次の支払日にいくら必要なのか、WEBの会員ページで確認できます。
毎月欠かさずに利用額をチェックし、支払日までに必要な額を口座に入金しておきましょう。
なお、1回払いには手数料はかかりません。また、店舗によっては2回払いが利用できる場合もありますが、こちらも1回払いと同様に手数料はかかりません。
「支払いがちょっときついかな?」というときは、手数料を払わずに、支払いを2カ月に分けることができます。

■ 1回払いのお支払いイメージ

分割払い

分割払いは、利用額を3回以上の複数回にわたって分割して支払う方法です。高額商品を購入したときに分割払いを利用すると、月々の支払額を抑えることができます。その半面、3回払い以上は手数料がかかりますから、1回払いに比べて支払総額は多くなります。

また、分割できる回数はカード会社ごとに異なります。ただし3回、6回、10回、12回、24回の分割払いは、ほとんどのカード会社が対応しているようです。

■ 3回払いのお支払いイメージ

リボ払い

リボ払いは「リボルビング払い」の略で、あらかじめ決めておいた一定の金額を毎月支払っていく方法です。
リボ払いの支払い方式によっては異なる場合もありますが、例えば「毎月1万円」のリボ払いを設定しているクレジットカードで、利用額が6万円であれば、1万円ずつを6回払って、支払い完了ということになります。リボ払いの支払い方式には手数料も含めた支払総額が一定になる元利定額と、一定の支払額に手数料を毎月加算する元金定額などがあります。どちらの場合もリボ払いの手数料がかかりますから、1回払いに比べて支払総額は多くなります。

■ リボ払い(毎月1万円/元金定額)のお支払いイメージ

ボーナス払い

ボーナス払いは、ボーナス月にまとめて支払う方法です。「ボーナス一括払い」の場合は1回払いと同じ扱いになり、手数料は発生しません。

■ ボーナス払いのお支払いイメージ

「分割払い」の仕組みとは?

分割払いは、利用額を3回以上の複数回にわたって分割して支払う方法です。利用者側から見れば、商品代金の支払いを何回かに分けて先延ばしにしていることになります。一方、カード会社から見れば、本来なら利用者が支払うべき商品代金の一部を、カード会社が肩代わりして店舗に支払っていることになりますので、手数料がかかるわけです。
また、カード会社が肩代わりして店舗に支払っている額が多くなればなるほど、あるいは肩代わりしている期間が長くなればなるほど、手数料が多くかかります。

分割払いとリボ払いは何が違う?

分割払いもリボ払いも、似たようなものに見えるかもしれませんが、分割払いは「利用額を複数回に分割して支払う」方法なのに対し、リボ払いは「あらかじめ決めておいた金額を残額がゼロになるまで毎月支払う」方法です。

リボ払いは、利用額にかかわらず、毎月の支払額がほぼ一定になるので、支払いの管理がしやすいという特徴があります。一方で、リボ払いを多用して利用額が多くなった場合でも、毎月の支払額は変わらないので、支払い完了までの期間が長くなってしまい、支払総額が多くなってしまうことがあります。
分割払いは、1件の買い物ごとに何回に分けて支払うかをあらかじめ決めるので、分割払いを多用した場合でも、支払い完了までの期間が長くなることはなく、リボ払いを多用した場合に比べて支払総額を抑えることができます。
分割払いを使いこなして、できるだけ支払総額を抑えるか、支払期間が長くなっても、毎月の支払額が安定しているリボ払いを選ぶか、よく考えて選ぶようにしましょう。

支払日に払えないとどうなる?

1回払いでも分割払いでも、クレジットカードの利用分は、毎月の支払日に銀行口座から引き落とされます。もしもこのとき、口座の残高が不足していて、引き落としができなかったらどうなるのでしょうか。
カード会社によって少しずつ対応が異なりますが、まず遅延損害金の加算です。また、遅延が発生してから入金が完了するまでは、クレジットカードが一時的に利用停止になることもあります。

クレジットカードは、利用者本人の信用をもとに、カード会社が決済を代行するシステムです。支払い遅延はそうした信頼関係を揺るがすものですから、こうした厳しい措置がとられるのです。

クレジットカードの利用額を払えない?支払い滞納時のリスクと対処法

あとから分割払いに変更できる!

カード会社の中には、通称「あと分割」というシステムがあるところもあります。これは、利用者にとって便利な仕組みですので、紹介しておきましょう。

クレジットカードを利用するときは「1回払い」「分割払い」「リボ払い」などの支払い方法を指定します。しかし、あと分割に対応しているカード会社であれば、クレジットカードを利用するときに支払い方法を「1回払い」にした場合でも、あとから「分割払い」に指定し直すことが可能です。
ついつい使いすぎて支払額が膨らみ、「分割払いにしておけば良かった…」と後悔することもあります。また、店頭で分割払いと言いにくく、つい「1回払いで」と言ってしまったというケースもあるでしょう。

そんなときに、あと分割のシステムを利用すれば、問題が解決します。所定の手数料はかかりますが、無理なく支払いを済ませるためには、有用な方法です。

支払い方法と手数料の関係

支払い方法と手数料の関係についても、きちんと理解しておきましょう。
クレジットカードにおける手数料は、キャッシングや融資の「利子」と同じです。クレジットカードで買い物をし、分割払いやリボ払いを指定するということは、「購入代金の一部をカード会社に肩代わりしてもらう」形になるのですから、そこに手数料が発生します。

ですから、利用額が多くなればそれだけ支払う手数料は多くなりますし、分割払いの回数が多ければ完済までの期間が長くなりますから、やはり手数料の支払総額が大きくなります。
高額商品を購入するときは分割回数が多いほうが月々の負担は軽く済みますが、手数料がかかる分、支払い総額は高くなります。どちらを選ぶにせよ、自分の収入と支出を確認して、無理のない支払い計画を立てることが大切です。

クレジットカードの使いすぎに注意して計画的なご利用を

クレジットカードの魅力のひとつは、代金を後払いにできることです。ですから、「給料が入るのを見越して買い物をする」ということもできます。
しかし、使いすぎには注意が必要です。日頃からクレジットカードの利用額をチェックしておき、無理のない範囲で計画的に利用するようにしましょう。

まとめ
  • 「分割払い」の仕組みとは?

    分割払いは、利用額を3回以上の複数回にわたって分割して支払う方法です。高額商品を購入したときに分割払いを利用すると、月々の支払額を抑えることができます。その半面、3回払い以上は金利に相当する手数料がかかりますから、1回払いに比べて支払総額は多くなります。

  • 分割払いとリボ払いは何が違う?

    分割払いは「利用額を複数回に分割して支払う」方法なのに対し、リボ払いは「あらかじめ決めておいた金額を毎月支払い、残額がゼロになるまで毎月支払う」方法です。どちらにも一長一短ありますが、自分の収入と支出を確認して、無理のない支払い計画を立てることが大切です。

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