初めてのクレジットカード
2020年2月21日

キャッシュレスとは?キャッシュレス決済の種類と使い方について

近頃よく耳にするキャッシュレス決済とは、現金を使わない支払い方法のことですが、その方法はいくつもあります。
手軽なだけでなく、お得なポイント還元までついてくるキャッシュレス決済の種類についてまとめました。

キャッシュレス決済とは?

「キャッシュレス決済」あるいは単に「キャッシュレス」とも呼ばれますが、これは文字どおり「現金を使わずに支払いを済ませる方法」のことです。企業間で使われる買掛金の銀行振込や小切手・手形による支払いもキャッシュレス決済ではありますが、これらを含めることはほとんどありません。一般的にキャッシュレス決済といえば、消費者が日常的に使える、現金以外の決済方法を指します。

キャッシュレス決済の種類は、クレジットカードやデビットカードをはじめ、Suicaやnanacoなどの電子マネー、各種プリペイドカード、急速に普及が進んでいるQR/バーコード決済など、実に多種多様。それぞれに特徴があり、メリット・デメリットがありますから、それを知った上で使い分けることが肝心です。

政府がキャッシュレスの普及を推進している

世界的に見ると、日本はキャッシュレス決済の普及が遅れています。例えば、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公開している「キャッシュレス・ロードマップ 2019」内の「家計消費に対するキャッシュレス決済の比率」を見ると、2016年の実績では、1位は韓国で96.4%。2位はイギリスで68.6%、3位以下は中国、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、アメリカと続き、日本は10位で19.9%という低さです。

■ 各国のキャッシュレス決済比率の状況(2016年)

※一般社団法人キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ 2019」

こうした状況を打破するため、経済産業省は2018年春に「キャッシュレス・ビジョン」を提唱し「2025年までにキャッシュレス比率40%を目指す」という目標を掲げました。
これは、東京オリンピック・パラリンピック、大阪万博と国際的なイベントが続く中、海外からのインバウンド需要を見越した上での計画で、政府は今後もますますキャッシュレス決済の普及に力を入れる方針を明らかにしています。

キャッシュレス決済のメリットは?

キャッシュレス決済は店舗にとっても利用者にとっても、さまざまなメリットがあります。その一例として、利用者側のメリットを挙げてみましょう。

現金の持ち合わせがなくても支払える

出掛けた先でお気に入りの服を見つけたものの、現金の持ち合わせがない…。こんなとき、近所のコンビニや銀行のATMで現金を引き出さなければなりません。しかし、キャッシュレス決済なら、そうした手間がいりません。欲しいと思ったアイテムを買い逃すことなく、その場で手に入れることができます。

ただし、1回に利用できる金額は、キャッシュレス決済の種類によって異なります。クレジットカードなら数十万円の買い物も可能ですが、プリペイド方式の電子マネーでは残額分しか使うことはできません。あといくら残っているかを常に把握しておかないと、「使いたいときに使えない」ことにもなりかねません。

精算がスピーディーでスマート

「精算が速い」というのもキャッシュレス決済の大きな特徴です。財布の中の小銭を探ったり、釣り銭をやりとりしたりという手間がありません。スピーディーかつスマートに会計ができます。
もちろん、現金と比較して何十秒も変わるわけではありませんが、その数秒の差は、体感的にはとても大きな違いに感じられます。特に、電子マネーや非接触型クレジットカードは端末にカードをかざすだけで決済できますから、現金とは比べものにならない速さで支払いができます。

支払い履歴が残る

レシートを集めてこまめに家計簿をつけている人は別ですが、現金をいつ・いくら・何に使ったかということは、細かく覚えていられるものではありません。
しかし、キャッシュレス決済の場合、それは履歴となって残ります。家計簿をつけなくても、「1カ月にどれくらい使っているか」「何に対して使っているか」という自分の消費傾向がわかるのです。これは、利用額の引き落としに備えて銀行口座にお金を用意しておくときにも役立ちますし、無駄遣いを抑えるためにも有効でしょう。
自分自身のお金の使い方を知ることは、お金を管理して活用することにつながります。キャッシュレス決済であれば、利用履歴が自動的に記録されるのです。

2020年6月まではポイント還元でさらにお得!

2019年10月から2020年6月末までの期間限定で「キャッシュレス・ポイント還元事業」が実施されています。これは、特定の店舗においてキャッシュレス決済で買い物をすると、購入価格の2%または5%が、ポイントで還元されるというものです。

2019年10月に8%から10%に上がった消費増税分が還元されるばかりか、還元率5%の店舗なら、実質、減税効果が得られることから、利用者が急増しました。事業開始当時は約50万店だった参加店舗は、この盛り上がりを受けて増え続け、2020年1月21日の時点で約98万店にまで達しています。事業終了となる2020年6月まで、この勢いは衰えそうもありません。
この事業に参加している店舗では、店頭に「2%還元」「5%還元」と書かれた赤いポスターが張り出されています。これらの店舗を利用すれば、キャッシュレス決済をさらにお得に使うことができます。

キャッシュレス決済は3つに分類される

キャッシュレス決済は、支払いのタイミングによって「前払い」「即時払い」「後払い」の3つに分類されます。

前払い

前払いは各種プリペイドカードが該当し、あらかじめ現金をチャージしておく電子マネーもこのタイプです。チャージしている金額の範囲内でしか支払いができない不便さはありますが、それは反対に「使いすぎを防げる」というメリットにもなります。

即時払い

即時払いは、銀行口座に紐づけされたデビットカードがこれにあたります。店舗でデビットカードを利用すると、その場で銀行口座から代金が支払われます。

後払い

後払いのキャッシュレス決済はクレジットカードが代表格で、利用分は決まった締め日に取りまとめ、翌月の支払日に銀行口座から引き落とされます。このタイムラグをうまく使えば、たとえ口座にお金がなくても、先々の入金を見越して、クレジットカードで買い物をすることも可能になります。

代表的なキャッシュレス決済

ではここで、現在の日本で使われているおもなキャッシュレス決済の種類を見ていきましょう。いずれも一長一短がありますから、それぞれの特徴を知り、うまく使い分けることが大切です。

クレジットカード

日本のキャッシュレス決済の9割を占めるのがクレジットカードです。利用できる店舗数も多く、電気・ガスなどの公共料金はもちろん、国民年金保険料や国民健康保険料なども、多くの自治体でカード払いに対応しています。
また、利用額に応じて加算されるポイントシステムや、レストラン・ホテルなどの優待プラン、国内外で利用できる旅行傷害保険など、豊富な付帯サービスもクレジットカードの特徴といえます。

デビットカード

クレジットカードと同様に使えるのがデビットカードです。デビットカードは、利用するとほぼ同時に銀行口座から利用額が引き落とされます。クレジットカードのような審査がなく、高校生でも年会費無料で持てるなど、気軽に使えることがメリットです。
日本ではあまり普及が進んでいませんが、海外ではクレジットカードと同じように幅広く利用されています。

電子マネー

決済端末にカードをかざすだけで素早く支払いができるのが電子マネーです。SuicaやPASMOなどの「交通系」と、WAONやnanacoといった「流通系」の2つに分類されます。交通系は、各種交通機関の利用や定期券としても使える利用範囲の広さが特徴で、流通系は発行元の関連店舗で割引サービスなどを受けられ、お得感の高さが特徴です。
なお、電子マネーはあらかじめチャージしている分しか支払えないので、高額決済には向きません。
ただし、SuicaやPASMOをクレジットカードと連携させてオートチャージを設定しておけば、駅の改札を通過したときに残高が一定額を下回っていたら、事前に設定した金額が自動でチャージされます。オートチャージを設定し、普段から移動に電車を使っている人であれば、数百円単位の買い物はストレスなく利用することができるでしょう。

スマホ決済

スマホ決済は、スマートフォンを決済端末にかざすだけで支払いができる新しい仕組みです。Apple PayやGoogle Payなどが代表格で、専用のアプリにクレジットカードや電子マネーを登録しておき、実際の支払いはそこから行うという形をとっています。

QR/バーコード決済

QR/バーコード決済は、あらかじめ、決済アプリをスマートフォンにインストールしておき、QRコードやバーコードを使って支払う方法です。利用者がスマートフォンに表示したコードを店舗側が読み取る「ストアスキャン方式」と、店舗が掲示するコードを利用者が読み取って支払う「ユーザースキャン方式」があります。
例えば、PayPayはどちらの決済方法にも対応していますが、後者のユーザースキャン方式だと店舗側の導入コストがほとんどかからないため、小規模店舗を中心に急速にユーザースキャン方式の普及が進んでいます。レジの横に支払い用のQRコードが立ててあるのは、この方式です。
参考までに、三菱UFJニコスが調査した現在利用しているQRコード決済サービス上位5社を挙げておきましょう。

■ おもなQRコード決済サービスと利用者比率

※三菱UFJニコス調べ(2019年12月)

便利に使えるキャッシュレスの王道はクレジットカード

消費者庁が2018年6月に公開した「キャッシュレス決済の多様化の動向整理」によると、「1年間に店舗で利用したことがある決済方法」によると、クレジットカードの利用額が全体の77.9%、電子マネーが42.9%、デビットカードが6.0%でした。やはり、歴史のあるクレジットカードの利用額は圧倒的な大きさです。

■ 1年間に店舗で利用したことがある支払い方法

※三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「キャッシュレス決済の多様化の動向整理」(2018年6月公開)

クレジットカードは審査が必要であったり申し込み条件が設定されていたりと持つまでに少々の手間と時間がかかるものの、社会人としての信用・信頼につながります。手軽な支払い手段としてだけではなく、そうしたステータスも、クレジットカードが広く使われている理由といえるでしょう。
広く利用されているだけに、クレジットカードはキャッシュレス決済の手段として実に優秀です。便利に使えるその特徴をいくつか挙げておきましょう。

クレジットカードなら後払いが可能

クレジットカードは「後払い」のシステムを採用しています。これは、決められた締め日にその月の利用額を集計して、それを次の支払日に口座から引き落とす仕組みです。
このタイムラグをうまく使えば、「銀行口座の残高が心細くても、給料日を見越して買い物をする」ことが可能です。もちろん、無計画に使いすぎると後で困るのは自分自身。計画的に使うことが肝要です。

スマホ決済やコード決済もクレジットカードでOK

Apple Payなどのスマホ決済やQR/バーコード決済も、実際の支払いは紐づけしたクレジットカードで行うことになります。QR/バーコード決済は、銀行口座を紐づけて、銀行口座からチャージした残高で支払うこともできますが、クレジットカードを紐づけして利用したほうがメリットは大きいでしょう。
クレジットカード支払いと銀行口座からのチャージはどちらも同じように見えますが、クレジットカードを使うことで、QR/バーコード決済のポイントだけでなく、クレジットカードのポイントまで貯まります。
また、クレジットカードを紐づけておけば、全ての支払いをクレジットカードで一元管理することができます。表向きはApple PayやQRコード決済など、いろいろな方法で支払っているように見えても、カード会社のアプリを使えば自分がいくら使ったのかがひと目でわかりますから便利ですし、支払日直前になって慌てることもありません。
チャージ式の電子マネーのように、残高を気にすることなく買い物ができるのもメリットです。

電子マネーへのチャージもできる

コンビニやスーパーなど、少額の買い物に便利な電子マネー。電子マネーは事前にチャージするのが少々面倒ですが、クレジットカードを登録しておけば、必要なときすぐにチャージすることができます。
電子マネーとクレジットカードをセットで使えば、レジなどでチャージしなくてもよくなり、より便利に使うことができるでしょう。

シーンに応じてキャッシュレス決済を使いこなそう

キャッシュレス決済の主流はやはりクレジットカードですが、それ以外にもいくつもの種類があります。特にQR/バーコード決済は、ここ数年のあいだにいくつもの業者が参入し、対応店舗を大きく増やしています。QR/バーコード決済やスマホ決済などを使う際にも、クレジットカードを紐づけておけば、クレジットカードのポイントまでたまり、よりお得に利用することができます。
自分のライフスタイルや利用シーンに合わせて、キャッシュレス決済を上手に使い分けてください。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

まとめ
  • キャッシュレス決済とは?

    キャッシュレス決済とは「現金を使わずに支払いを済ませる方法」のこと。日本でも政府がキャッシュレス決済を推進していることもあり、急速に普及しています。

  • キャッシュレス決済のメリットは?

    一番のメリットは、現金の持ち合わせがなくても支払いを済ませられることです。ほかにも会計がスピーディーだったり、支払い履歴が残ったりとさまざまなメリットがあります。特に2020年6月までは「キャッシュレス・ポイント還元事業」が実施されており、ポイントの面でもお得です。

  • 代表的なキャッシュレス決済

    キャッシュレス決済には、クレジットカードやデビットカード、電子マネー、スマホ決済、QR/バーコード決済などさまざまな種類があります。いずれも特徴がありますので、うまく使い分けることが大切です。

  • キャッシュレス決済の王道はクレジットカード

    最もよく使われているキャッシュレス決済は、圧倒的にクレジットカードです。支払いを後払いにできるというメリットに加えて長い歴史もあり、使える店が多いのもポイント。QR/バーコード決済を使う場合も、決済方法をクレジットカードに紐づけすればよりお得で、便利に使えます。

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