クレジットカードの基礎知識
2020年5月25日

クレジットカードの国際ブランドってどう違うの?特徴・違いと選び方

クレジットカードの「国際ブランド」をご存じですか?これは、クレジットカードの発行元とは異なります。国際ブランドの知識は、特に海外でクレジットカードを使うときには欠かせません。
ここでは、国際ブランドとは何かについてと、それぞれどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

クレジットカードの「国際ブランド」とは?

クレジットカードでしばしば混同されるのが、「カードブランド」と「国際ブランド」です。何かと混乱のもとになりますから、まずこの2つをしっかり区別しておきましょう。

カードブランドとは、クレジットカードの発行元となるブランドのことをいいます。例えば三菱UFJニコスの場合、「MUFG」「NICOS」「DC」などのブランドがあり、これらのブランドと契約を結んだ加盟店で利用することができます。
一方の国際ブランドとは、世界をカバーする加盟店ネットワークを持つブランドのことです。国際ブランドに対応していれば、日本国内だけでなく、世界中の多くの国や地域で利用できます。

国際ブランドの役割とは?

日本でクレジットカードが発行された当初は、日本国内のお店でしか利用することができませんでした。しかし、海外旅行が一般的になるにつれて、日本国内でしか使えないクレジットカードでは役に立たないという声が大きくなりました。
そこで、世界的な加盟店ネットワークを持つ国際ブランドをセットして、海外でも日本国内と同じように使えるクレジットカードが発行されるようになりました。
空港ラウンジの利用、ホテルやレストランの優待、旅行保険による万一の際の補償など、国内と同様のサービスを海外でも受けることができます。

世界をカバーする6大国際ブランド

国際ブランドというと、従来、Visa、Mastercard®、アメリカン・エキスプレス®、JCB、Diners Club(ダイナースクラブ)が「5大国際ブランド」として知られています。近年では、急速に利用者を増やしている中国のブランド「銀聯(ぎんれん)」を加えて「6大国際ブランド」といわれることも増えています。

世界をカバーするトップブランドの「Visa」

現在のところ、知名度とシェアにおいてトップに位置する国際ブランドがVisaです。1950年代後半に、バンク・オブ・アメリカがクレジットカードを発行したのがVisaの基礎となりました。世界中に加盟店ネットワークを持っているので、主要先進国はもちろん、多くの国で不便を感じることなく利用できます。日本国内でもクレジットカード払いを扱う店舗のほとんどが対応しています。

手厚いサービスが魅力の「Mastercard®」

Visaに続く世界シェアを持つのがMastercard®です。VisaかMastercard®のいずれかがあれば、どこに行っても困ることは少ないでしょう。Mastercard®はヨーロッパ方面に強いといわれており、アメリカに強いVisaと対照的な国際ブランドといえます。
Mastercard®は「プライスレス」のキャッチコピーが有名です。また、2019年に日本をわかせたラグビーワールドカップをはじめ、さまざまなスポーツで公式スポンサーになっています。テレビのCMで、Mastercard®の名前を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

ステータスカードの先駆者「アメリカン・エキスプレス®」

最初にゴールドカードを発行したカード会社がアメリカン・エキスプレス®です。アメックスのゴールドカードといえばステータスカードの代名詞でしたが、その後もさらに上位のステータスカードを次々と発行しています。
アメリカン・エキスプレス®は年会費が高めですが、それに見合うだけの充実したサービスが特徴です。その内容は同クラスの他社クレジットカードと比較するとワンランク上とされます。元々、トラベラーズチェックの発行会社が母体となっているため、旅行やエンターテインメントに強いブランドといえます。

唯一の日本発の国際ブランド「JCB」

日本唯一の国際ブランドがJCBです。国際的な知名度やシェアの面ではほかの国際ブランドに比べてやや弱いところもありますが、北米で広く利用されているカードブランド「DISCOVER」と提携したことで、海外での利便性は大きく向上しました。

ハワイや韓国、台湾、グアムなど、日本人になじみの深い観光地には、カード会員向けラウンジである「JCBプラザ」が常設されており、レストランやアクティビティの予約などを日本語で気軽に相談できます。
JCBは電子マネー「QUICPay」サービスの提供元でもあり、発行元によってはクレジットカードとQUICPayの一体型カードを選ぶこともできます。一体型のカードなら、場面や用途に合わせてクレジットカードと電子マネーを賢く使い分けることができます。

クレジットカードの原点「Diners Club」

世界で初めて誕生したとされるクレジットカードブランドがDiners Clubです。富裕層向けの戦略を採ってきたことや、年会費が高額であることから、現在でもステータスカードというイメージが根強いようです。
そのイメージに恥じないサービスがDiners Clubの特徴。利用限度額に一律の制限がないこと、最高1億円までの海外旅行保険が付帯されていることなど、プレミアムなサービスが用意されています。

急速に拡大する中国発のブランド「銀聯」

近年、急速に利用者を増やしているのが中国発のブランドである銀聯です。中国人民銀行の主導によって作られたものです。中国では銀行口座を作ると同時に銀聯カードが発行されるため、短期間のうちに世界最大の発行枚数を誇るまでになりました。
最近では、台湾やシンガポールでも加盟店が増えていますが、中国へ行くなら銀聯は必須でしょう。現地にはVisaやMastercard®が使えないお店もありますし、ビジネスシーンであれば「銀聯カードを持っていることで相手に信用される」という効果もあるようです。ビジネスだけでなく、中国に出掛けるならば、準備しておいて損はありません。

自分の用途に合ったブランドを選ぼう

国際ブランドにはそれぞれ特徴があります。どこへ行っても利用できる安心感ではVisaかMastercard®、旅行やエンターテイメント分野での付帯サービス重視ならアメリカン・エキスプレス®かJCBといった具合に、クレジットカードの用途を踏まえて選択するのがおすすめです。

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