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[EC加盟店さまへ] 情報漏えい対策のお願い

近年、EC加盟店さまにおいて、外部からの不正アクセスによりカード情報が漏えいする事案が多発しております。また、個人情報保護法や割賦販売法では、加盟店さまに対して個人情報の保護やカード情報の漏えい対策を講じることが求められています。
加盟店さまにおかれましては、カード情報漏えいの未然防止、また被害を最小限に抑えるため、セキュリティ対策を一層強化いただきますようお願いいたします。

カード情報漏えい事案の傾向

  • ■従前は「サーバーに保存されたカード情報の盗取」が主流
    2018年度前半頃までは、カード情報の非保持化が未済の加盟店さまにおいて、加盟店さまのサーバー等に保存されたカード情報を抜き取られることによる事案が主流でしたが、加盟店さまでのカード情報の非保持化が進んだことで上記を原因とした漏えい事案は減少しました。
  • ■現在は「サイト改ざん」が主流
    2018年度後半以降は、カード情報を非保持化済の加盟店さまにおける「サイト改ざん」による漏えい事案が増加しております。これは、加盟店さまのサイトの脆弱性や設定不備等により、第三者から不正アクセスを受け、偽の決済ページへの誘導やカード情報が第三者に送信されてしまうといったサイトの改ざんが行われるものです。

情報漏えい発生に伴うリスク

情報漏えいの発生により、加盟店さまには様々なリスクが生じます。
金銭的負担をはじめ、加盟店さまでの業務負担の増加や信用・信頼の失墜に繋がる可能性があり、場合によってはクレジットカード決済が再開できなくなる可能性がございます。

各種業務負担
  • 事故発生原因の調査(フォレンジック調査)
  • 顧客対応(公表、照会対応、お詫び等)
  • 行政当局(必要な報告や立入り等)やマスコミ対応 等
損害賠償請求
  • 各カード会社(イシュア)からの損害賠償請求
    ~ カード再発行費用、不正利用被害金額 等
  • 各カード会社(アクワイアラ)からの損害賠償請求
    ~ 国際ブランドプログラム抵触に伴うペナルティ
    ~ 上記以外の制裁金や違約金 等
売上減少
  • 再開までカード決済が不可となることによる売上減少
    ~ 必要な手続きが実施されない場合、カード決済自体が再開不可
風評被害
  • 顧客や社会からの加盟店への信用・信頼失墜

情報漏えいの主な原因と導入必須の対策

「クレジット取引セキュリティ対策協議会」の「クレジットカード・セキュリティガイドライン」では、EC加盟店さまにおいて情報漏えい対策を導入することが必須化されています。以下①~⑤の原因に対してそれぞれ対策導入が必要となりますので、内容をご確認のうえ、対策の導入をお願いいたします。

原因 主な対策
  • ①システム管理画面のアクセス制限不備
    管理者ID/PWの管理不足
  • 【加盟店さまのリスク】

    • 管理画面がインターネットのどこからでもアクセス可能となってしまう
    • ID/PWが推測されやすいデフォルト設定のまま変更されておらず、不正ログインされる
  • システム管理画面にアクセス可能なIPアドレスを制限する
  • IPアドレスを制限できない場合は、管理画面にアクセスするためにベーシック認証を設ける
  • 不正取得されたアカウントを不正利用されないよう2段階認証または多要素認証を採用する
  • システム管理画面のログインフォームでは、アカウントロック機能を有効にし、10回以下のログイン失敗でアカウントをロックする
  • ②データディレクトリの露見に伴う設定の不備
  • 【加盟店さまのリスク】

    • ECサイトの初期構築時に、本来非公開とすべき特定ディレクトリが公開されてしまう
    • パッケージログファイル等が併存してしまい、ログファイルからIDやセッションIDが詐取されてしまう
    • パッケージのアップロード、ダウンロード機能が開放されており、データの詐取や不正ファイルが混入される
  • 公開ディレクトリには重要なファイルを配置しない
  • WebサーバやWebアプリケーションにより、アップロード可能な拡張子やファイルを制限する等の設定を行う
  • ③Webアプリケーションの脆弱性対策の不備
  • 【加盟店さまのリスク】

    • ウェブアプリケーションの脆弱性を突いたSQLインジェクション等の攻撃により、データベースが不正に操作され、保存されたデータを取出されたり、不正なデータの書込みや改ざんが行われる
  • 脆弱性診断またはペネトレーションテストを定期的に実施し、必要な修正対応を行う
  • SQLインジェクションの脆弱性やクロスサイトスクリプティングの脆弱性対策として、最新のプラグインの使用やソフトウェアのバージョンアップを行う
  • Webアプリケーションを開発またはカスタマイズされている場合は、セキュアコーディング済みであるか、ソースコードレビューを行い、入力フォームの入力値チェックも行う
  • ④マルウェア対策としてのウィルス対策ソフトの導入、運用の不備
  • 【加盟店さまのリスク】

    • 業務端末へのウィルス進入からサーバーへ感染してしまう
  • サーバー、業務端末にマルウェア検知/除去などの対策として、ウィルス対策ソフトを導入して、シグネチャーの更新や定期的なフルスキャンなどを行う
  • ⑤悪質な有効性確認、クレジットマスターへの対策の不備
  • 【加盟店さまのリスク】

    • カード会員データの悪質な有効性確認を行われ、有効なカード会員データを不正取得される恐れがある
    • 会員登録をしない場合のゲスト購入時にも、クレジットカード決済の機能を悪用されると、不正取得したカード番号等をもとにカード会員データの有効性確認が行われ、有効なカード会員データを不正取得される恐れがある
  • 不審なIPアドレスからのアクセス制限を行う
  • 同一アカウントからの入力制限、エラー時にエラー内容がわからないようにエラー内容を非表示にする
  • EMV3DセキュアやSMS通知など本人確認ができる対策を行う
  • 有効性確認の回数制限を設けるなどの対策を行う

カード情報漏えい未然防止対策のご紹介(他社サービス)

クラウド型WAF※1サービス 「攻撃遮断くん」

  • ■サービス概要
    1. WAF(Web Application Firewall)は、Webアプリケーションの脆弱性などを悪用した高度な不正攻撃から同アプリケーションを防御するセキュリティ対策です。

Webアプリケーションの「脆弱性診断」

  • ■サービス概要
  • 弊社加盟店さまが上記サービスを導入される場合、導入特典がございます。
    詳細及び、サービスに関するお問合せは、下記照会先までご連絡をお願いいたします。

    【ご照会先】

    (販売元) SOMPOリスクマネジメント株式会社

    (メールアドレス) 10_info_cs@sompo-rc.co.jp

  • 上記サービスは、SOMPOリスクマネジメント株式会社、株式会社サイバーセキュリティクラウドが提供するサービスであり、弊社がご提供するものではございません。

カード情報の漏えいまたは漏えい懸念がある場合

EC加盟店さまや加盟店さまの委託先において、カード情報が漏えいまたは漏えいの懸念がある場合は、直ちにカード情報を保存しているデータベースをネットワークから切断し、新規のカード決済(カード情報の登録を含む)を停止のうえ、弊社へご連絡ください。弊社より対応事項(止血対応、調査、再発防止策等)についてご案内いたします。

お問い合わせ先

三菱UFJニコス株式会社 加盟店デスク

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